見出し画像

五右衛門風呂を早く沸かすコツ

 私の父親は、風呂にこだわりがあるらしく、家を新築した時に五右衛門風呂ごえもんぶろにしてしまいました。ですので、中1から高3までの6年間は五右衛門風呂のお世話になりました。ちなみに、五右衛門風呂の焚き付けは私の担当だったので、中斧での薪割りや薪の焚き付けを覚えました^^。大学生になって実家を離れた時には、風呂沸かしの担当を外れた安堵感と開放感でいっぱいだったことを思い出します。

 五右衛門風呂の名前の由来は、豊臣秀吉が石川五右衛門を釜茹での刑にしたという俗説から生まれました。五右衛門風呂ではカマドを築いて釜をのせ、その上に桶を取り付け、底板を浮き蓋とし、その板を踏み沈めて入浴します。五右衛門風呂は底だけが鉄製であるのに対して、長州風呂は全体が鉄製です。実は五右衛門風呂として一般的に呼ばれているもののほとんどは、長州風呂です。

 五右衛門風呂を早く沸かすには、ちょっとしたコツがあります。そのコツとは、”湯船の半分くらいの水をまず沸かす”というものです。実際に試したわけではありませんが、水を湯船いっぱいに入れて沸かすのに比べて、半分くらいの水なら1/3程度の時間で沸かすことができるそうです。熱の移動には、熱伝導、熱対流、熱放射の三つがありますが、これは水の熱容量対流をうまく利用した方法だと考えられます。もちろん対流を乱してはいけませんので、ぜったい途中でかき混ぜてはいけません

 この方法は、風呂焚き担当の当時には全く知りませんでした。あの時この方法を知っていたら、もう少し楽ができたのでは、とちょっとだけ後悔しています^^。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?