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マッポとマルサとマトリ

いくらきれいなお嬢さんでも、「逮捕しちゃうぞ」と言われて、「はい、どうぞ」とはなりません。逮捕とは、人の自由を奪う行為ですから、出来れば勘弁して頂きたいものです。

犯罪者などを逮捕する権利が逮捕権ですが、誰でも持てるわけではありません。逮捕権を持っているのは検察官・検察事務官・司法警察職員などの、いわゆる検察/警察関係の人になります。マッポは警察官の蔑称で、いわゆる893の人やヤンキーの人達が使う言葉です。昔、『スケバン刑事』で主人公が、「・・・いまじゃマッポの手先・・・」みたいなことを言っていました。

警察官以外でも、特別司法警察員と呼ばれる職種の人も逮捕権を持っています。特別司法警察員というのは、厚生労働省の麻薬取締官(通称マトリ)、厚労省の労働基準監督官、海上保安官、自衛隊警務官などの国家公務員です。

また、特別司法警察職員ではありませんが、国税局査察部の査察官(マルサ)は地方裁判所又は簡易裁判所の裁判官の許可を得て、臨検・捜索・差押えをすることができます。

もちろん、逮捕権を持っている場合でも、正当な理由もなく勝手に逮捕することは出来ません。かなり強力な権力を行使するわけですから、慎重に行う必要があります。

ところで、逮捕に関する職業の蔑称/通称が、マで始まる3文字になっているのは偶然ですが、ちょっと共通していて面白いですね。スケバン刑事は、実際には有り得ないのですが、もし本当なら”特別司法警察員”なのかもしれません。

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