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『戦慄悪寒』に戦慄!?

2ヶ月くらい前の夜中、全身が震えて目が覚めました。その日は寒い夜だったのと、私の寝相が悪い事もあって、寒さで震えが来たのだと思いました。ボーっとした頭で、「ひょっとするとコロナかインフルエンザかも?」と思って頭に手を当てましたが、熱は全くありませんでした。その時は、布団をかぶって身を潜めていたら、震えは収まり、いつの間にか眠りについていました。

次の日の朝、アレは何だったんだろうと思いましたが、次の日からは何ともなくなったので、すっかり忘れていました。そうしたら昨晩、また就寝中の夜中に震えが来て目が覚めました。少し怖くなって、”就寝中 悪寒”で検索したら、『戦慄悪寒せんりつおかん』という『呪術廻戦じゅじゅつかいせん』みたいなワードに辿り着きました。

戦慄悪寒は、季節に関係なく、就寝中や入浴中に体の奥底からブルブルと体が震えて止められなくなる症状です。医学的には、”筋肉を収縮させることにより、熱を産生することによって起きる体の震え”を『戦慄せんりつ』と呼びます。また、”体の熱をできるだけ外へ逃がさないように、立毛筋や皮膚血管の収縮などを起こして体がゾクゾクするような寒気”のことを『悪寒おかん』といいます。

戦慄悪寒では、歯がガチガチと鳴るほど体が震えて寒気を感じるので怖くなりますが、風邪や感染症・発熱がない場合に限っては、今すぐ重篤な症状につながるものではないことが多いそうです。初めて聞く恐ろし気な言葉にビックリしましたが、”特に驚くような症状ではない”ことを知って、少しだけ安心しました。と書いていて、もう一度調べてみたら、”様々な病気による前兆のような症状”だと知って少しビクビクしています。私は医学関係者ではないので、あくまでもインターネット情報の聞き(読み)かじり知識ですが・・・。

人の体温は、脳の視床下部にある体温中枢(自律神経)によって調節されています。風邪やインフルエンザなどによる細菌やウイルスに感染すると、体温中枢の調節が通常よりも高くなることによって体温が上がります。その一方で血液の温度は通常通りであるため、そのままでは体の熱を体内に留まらせてしまいます。そこで、血液の温度を体温と同程度まで高めようとして、筋肉などを震わせることによって熱を産生します。これが感染症になった時の体の防御反応です。

ただし戦慄悪寒は、実際には熱が出ていない時の症状です。戦慄悪寒で寒気を感じている間は、体や手足を温めるのが良いようです。こうして体温が上がったら寒気がなくなります。

一方、発熱を伴うような戦慄悪寒の場合は、敗血症などの重篤な病気の発症サインの可能性があるそうです。ちょっと怖いですね。医師や看護師ではない私が余計なことを書くのは問題なので、本当に心配な人は、病院で受診されることをお勧めします。

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