"ステルス値上げ"と"ステルス貧乏"
最近、物価が上がっていますが、普段買う商品の値段は目に見えては上がっていません。これは、ステルス値上げと言われる巧妙な値上げをしているからです。ステルス値上げ(シュリンクフレーション)とは、商品の価格を据え置いたまま、内容量やサイズを縮小させ、実質的な値上げを行うことです。
実際に、”値段は変わらないが、前より中身が減った気がする”商品は増えています。ステルス値上げが相次ぐ背景には、世界情勢や円安などによる原材料・エネルギー価格の高騰があります。特に小麦粉やチョコレートなど、海外に依存する原料で作られる菓子類は、ステルス値上げが多いように思います。
どこかの動画では、カン〇リーマ△ムが小さくなりすぎて、このままでは2040年頃には消滅するというものがありました。また、具体例として取り上げるのは申し訳ないのですが、下の写真は、”きっと勝つ”との語呂合わせで、受験や試合でのお守りにも使われるお菓子です。しかし、ここまで小さくなると、御利益も小さくなるかもしれません・・・。
ステルス(stealth)は、”隠密”や”こっそり行う”という意味の英語です。このストレスがくっついた用語には、消費者に気づかれないように行われる宣伝活動を意味するステルスマーケティング(ステマ)や、宗教団体の信者が勧誘ターゲットに勧誘目的であることを隠して接触し、親しくなってから勧誘を行うステルス布教などがあります。いずれにしても、このステルスにはネガティブな意味しかありません。
1997年を基準とした日本の実質賃金の伸びは、先進諸国の中で唯一マイナスです。日本はいつの間にか、ステルス貧乏の国になったようです。
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