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ヤングのためのオジサン用語#4 そりゃないぜセニョリータ

『そりゃないぜセニョリータ』は女性に向かって言うセリフで、「それはないんじゃないの、アナタ」くらいの意味です。この言葉自体には深い意味はありません。このセリフは、白衣姿で黒板やホワイトボードを使い、”お色気ネタ”を交えた医事漫談で人気を呼んだケーシー高峰さんの決め台詞です。

ケーシーさんの名前の由来は、アメリカの『ベン・ケーシー』という医者が主人公のテレビドラマからだそうです。ご本人は医者ではありませんが、親族に医者が多かったことことから、医者のフリをした漫談を始めたようです。医学用語を説明しながら、エロネタを交えていく毒舌の医事漫談を独自に生み出し、当時のお笑い番組では引っ張りだこでした。私はその当時子供でしたが、ケーシーさんのチョッとエロイ漫談は大好きでした。

理由はよくわかりませんが、ケーシー高峰さんは、イタリア語の”グラッチェ(ありがとう)”だの、”セニョール(男性)/セニョリータ(女性)”などを連発するラテン系あいさつを駆使していました。これは恐らく、医者というインテリな雰囲気を作る手段だったのではないかと思います。

ケーシーさんのエロ医事漫談で、覚えているネタが一つだけあります。それはこんなネタでした。

ケーシーさんが真面目な顔をして言います。「みなさん、タバコは健康に良くないんですよ。特に女性は気を付けて下さい。タバコを吸い過ぎると、妊娠した時に双子になる確率が増えるんですよ。特に男の子の双子が生まれます」。ここまでは聴衆に、たまには本当のことを言うのかな?と思わせておいて、最後にこう言います。「これが本当の、ニコチン中毒!」。このタイミングで大爆笑です。

笑いのネタを解説するのは忍びないのですが、”男子の双子=二個チン”です。わかりましたか?。50年以上経っても、まだ覚えています。私の記憶力が凄いのか、それともケーシーさんのネタが凄いのか。ここまで読んで頂いて、グラッチェ!。

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