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科学エッセイ分冊 考古学編

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#淡路島

空想考古学・邪馬台国はココだ!(番外編) 邪馬台国と淡路島

 今回は、魏志倭人伝から少し離れて、邪馬台国と古事記の関係について空想したいと思います。古事記はご存知のように、魏志倭人伝よりずっと後の歴史書ですので、直接の関係はありません。しかし大和王権が多少なりとも邪馬台国の影響を受けているなら、その痕跡が古事記の中に残っている可能性(?)があります。  古事記の最初の部分で有名なのが「国生み」の場面です。イザナギとイザナミの尊の二柱が協力して、”日本列島”を作ります。最初に作成に成功した島は「淡路島」です。日本で一番大きな島は本州で

邪馬台国はどこ?#5 邪馬台国・四国説

 一連の記事では、邪馬台国論争のメインディシュである九州説と畿内説はひとまず棚上げして、マイナーな説ばかりを紹介しています。今回は四国説で、1970年代後半より注目され始めた新しい説だそうです。  邪馬台国までの道順(これが曲者ですが)を表している魏志倭人伝では、「南至投馬国水行二十日」を経て「南至邪馬台国水行十日」となっていますが、邪馬台国四国説の解釈では、まず大陸から渡り着いたとされる九州北部から水路で豊後水道を南下し、高知県西部から四国へ上陸、その後は畿内説と同じく南