邪馬台国はどこ? #1 邪馬台国・埃及説
1910(明治43)、ある奇妙な論文が読売新聞に掲載されました。論文題名は『東西両大学及び修史局の考証を駁す─倭女王卑弥呼地理に就いて』でした。著者は、当時、詩人バイロンの紹介や『プラトン全集』の翻訳などで知られていた、哲学者・翻訳家の木村鷹太郎です。しかし、その論文内容は、邪馬台国研究史上、最も奇妙な学説”邪馬台国=埃及(エジプト)説”でした。
現在でも、邪馬台国論争の決着はついていませんが、主なものとしては、京都帝国大学の内藤虎次郎(内藤湖南)教授が『卑弥呼考』のな