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かえるマガジン

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カエルの記事をまとめました。
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#科学エッセイ

実在する”ウロボロス遺伝子”

 ウロボロス (ouroboros) は、古代の象徴の1つで、自身の尾を噛んで環となったヘビもしくは竜を図案化したものです。語源は、「尾を飲み込む」の意味の古代ギリシア語(ουροβóρος:ウーロボロス)から来ています。  ウロボロスには、1匹が輪になって自分で自分を食むタイプと、2匹が輪になって相食むタイプがあります。ヘビは、脱皮して大きく成長するさまや、長期の飢餓状態にも耐える強い生命力などから、「死と再生」「不老不死」などの象徴とされています。そのヘビが、自らの尾を

カエルの磁気浮上

 銅などの反磁性物質の磁場が反発する効果は非常に弱いため、その反発力は通常は、より強い効果を持つ常磁性や強磁性によって打ち消されます。  反磁性による磁気浮上は、反磁性の大きな熱分解炭素やビスマスなどの非常に軽い小片を使えば、強い永久磁石の上でも実現できます。水は反磁性の効果が強いため、同様の方法で水滴や、バッタやカエルなどの生物を生きたまま浮上させることもできます。カエルを生きたまま浮上させたこの実験は、そのユーモラスさから2000年にイグノーベル賞を受賞しています。ただ