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LEVI'Sがブランド名になったのは501が誕生してから55年後!?

今日はリーバイスという呼称についてお話しします。

「LEVI'S リーバイス」という呼び名。
今では当たり前のように呼称していますが実は
商標として登録されたのは意外と遅くて
1928年です。

それ以前からもちろん「リーバイス」と呼ばれて
いましたが、それはイコール501XXを指していた
と言われています。
ブランド名というより品番名に近かったんですね。

その事実はリーバイスのパンツを購入していた
労働者階級の識字率の低さによるところが大きかった
ようです。

1886年あの有名なツーホースマークが採用され
それまでの文字一辺倒のラベルが
一目でわかるツーホースマークへと変わります。

それは来るべきリベット特許期限切れに合わせた
戦略であったと考えられます。
リーバイス社のワークパンツを購入する労働者達は
字を読める人はほとんどいませんでした。
だからビジュアルで認識するしかなかった。
とすると1890年までは
リベットが付いていれば一目リーバイスと認識できる。
ところが特許が切れる1890年以降は各社リベット付き
のワークパンツをリリースすることが容易に想像
できる。

よって早めにリベット以外のビジュアル的な
認識が必要になったというわけです。
そこで考えられたのがあの「ツーホースマーク」

その「ツーホースマーク」ラベルが付いてからは
購入する労働者達は「ツーホースブランド」などと
リーバイスのパンツを呼んでいたそうです。

もちろんこの時代でも字の読める人たちは
当然ワークパンツを「リーバイス」と呼んでいたの
ですが、これはストレートに501XXを指す
呼び名であったようです。
現在のようにブランド名として呼ばれていた
わけではないということですね。

時は経ち1920年代後半には
デュードランチという観光牧場が大ブーム。
その牧場気分を味わう衣装としてデニムは大変
好まれました。
もちろんリーバイス社もこの流れに乗ります。

そうすると今までのツーホースマークではなく
新たな商標が必要になります。

そこで「LEVI'S」という単語を1928年に
商標登録することにしたわけです。

これはブランド名として「リーバイスLEVI'S」と
正式に呼んでください。
と宣言したということになります。

正にジーンズが炭鉱労働者だけでなく、ファッションや
観光のひとつとしてインテリ層などにも
認知され始めたということに他ならないでしょう。

ちなみに1928年に登録された商標は
「Levi's」商標ナンバーは250,265
なぜLEVI'Sでなかったのかはまた調べてみたいと
思います。

こうして遅ればせながらリーバイス社は
リーバイス社製品を総称して「リーバイスLEVI'S」
と呼ばれるようになるんです^_^

ちなみに1908年には日本で商標登録された
「ツーホースマーク」です。
リーバイス社はかなり早い段階でアジアも意識していたんですね。

そして当時日本ではリーバイスのことを
レビストロース會社
と呼んでいたようです^_^


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