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オスカー最多受賞女優が挑んだジーンズスタイル。勝ち取ったパンツルックスタイル!?

今日は
キャサリンヘップバーンについて
少しだけ。

キャサリンヘップバーンは
オスカーを四度受賞した唯一の
俳優であり、女優です。

彼女のことは私も何度もスクリーンで
観てその演技に魅了されました。

その彼女、実は女優として初めて
撮影所までジーンズを履いて通った
女性なんだそうです。

彼女の代名詞パンツルックは今でこそ
当たり前の女性スタイルですが、
彼女のデビューした1930年当時
まだまだ時代は男社会でした。

女性が公共の場でパンツを履いて
出るなんて考えられなかったそうです。
もしそのスタイルで現れたら
レズビアンとして男装していると
揶揄されたそうです。
そんな時代に堂々と彼女は
グレタガルボらと共に
好んでパンツスタイルで闊歩したそう。

これは後々、女性の共感を呼び
彼女は同性から支持された初めての
スターと言われています。

そんな彼女にはこんな逸話があって。
1930年代の撮影所、
彼女はジーンズで楽屋に入り、
撮影を済ませて戻ると、
彼女のジーンズがなくなっていて
代わりにスカートが置いてあったそう。
それは「女性がパンツスタイルで仕事に
くることはけしからん。
スカートを履いて帰れ!」
という男性スタッフの嫌がらせ。
そこで
彼女のとった行動はジーンズが出てくるまで
下着のままスカートも他のものも
身につけなかった。
そして以後このようなことは無くなった。
そんな話が残るくらい当時は
女性がパンツを履くということが
どれだけ大変な時代だったかがわかります。

さらに1951年ロンドンのクラリッジホテルの
ロビーで
「こちらでは女性がパンツスタイルでロビーに
 出ることはドレスコードに反します」
と言われ彼女は
「それならロビーを通らずに従業員用の
 出入り口を使う」と伝えて
着替えることを拒否したそうです。

わずか70年ほど前はまだまだ
女性にとってパンツを履くということが
そんなに大変な時代だったなんて。

そう考えるとジーンズとは位置付けが
面白いなと思います。
1920年代後半「デュードランチ」が流行り
女性も男性も、観光の衣装として
「ジーンズ」を身に纏います。

そこから女性がジーンズを履くという習慣
が生まれたそうです。

「ジーンズ」はそれまで
男性の作業着として認識されていたものが
このデュードランチ以降
女性も着て良い作業着。
という位置付けに変わったということ
なんだと。

そこから推測すると第二次大戦後までは
必ずしも女性は街中には「ジーンズ」を
履いて出たわけではないということ
なんだと思います。

ただジーンズが作業着、あるいは牧場での
デイリーウェアという位置付けのおかげで
1930年代でも女性がジーンズを履いている
写真が見られるわけです。
とはいえ
写真はほとんど牧場で撮られたと思しき
物が多いのも事実です。

戦後ホリスター騒動などが起きた時代
バイクにまたがるために女性が選んだのは
ジーンズ。

ですからこの騒動当時の女性は
ほぼジーンズを履いており、
その着用率はむしろ女性の方が
高いと思ってました。
そしてその謎がわかりました。
まだまだ女性がパンツなんてけしからん!
という時代に
バイクにまたがれるような丈夫なボトムスは
女性にとってジーンズしかなかった
ということなんですよ。

キャサリンヘップバーンはそんな価値観の
時代にいち早くジーンズを履いて街中に出た
自立した女性だった
ということかもしれません。

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