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1900年代の501XX こんなディテールだったんだ!

今日は501XXの1900年代について少し
話してみたいと思います。

ご存知の方も多いと思うので戯言で聞いてください^_^

1900年代といえば1番大きな事件は1906年に起きた 
サンフランシスコ地震。
マグニチュード7.8でサンフランシスコの市街地は
壊滅の被害に遭います。

もちろんリーバイス社も例外ではなく、工場も含め
壊滅状態だったようです。
リーバイス社の歴史を紐解く上で19世紀の
歴史がよく分からないのはこの地震に起因してるのです。
当時の資料は皆焼失してしまい、
当のリーバイス社ですら、後年特許申請や
登録商標の資料を提出後、年代を修正する
ことが頻繁に起きています。
これは資料に乏しく、後で事実が判明し、
訂正するといったことが起きていたためです。

細かいところで言えばいつ頃から501という
ロットナンバーが誕生したのか。
バックポケットがいつ頃から2つに
なったのか。
デニムジャケットの誕生はいつなのか。

上記のような事柄に関しても周辺状況の
裏付けによってある程度分かってはいる
ものの、いつです。
とはっきりえないのが今現在のようです。

ところでこの時代。501XXは
リーバイス社の最高級パンツ。
500番台の1番最初にラインナップされる501という
品番をはっきりとみて取れる資料が残っています。
1900年代は資料に裏付けされている1番
最初の501と呼ばれた年代ということに
なります。

もちろん501という品番は1898年には
ロットナンバーとして存在していた
インボイスは残っていますが、
カタログの中にしっかりとその品番を見て
取れるのは1901年のカタログからの
ようです。

さらに1901年のカタログには501XXの
バックポケットは2つになっています。

そしてこの時代はまだユニオンスペシャルの
ミシン導入前ですからシングルステッチの
折り伏せ縫いということになります。
チェーンステッチになるのはまだもう
少し先ですね。

ここから想像するに1900年代の
リーバイス501XXの仕様は

アモスケアグ社の9オンスデニム使用
5ポケット
ベルトループ無し
サスペンダーボタン&シンチバック
剥き出しのリベット
シングルステッチの折り伏せ縫い
裾もシングルステッチ
ギャラ入りの革パッチ
1908年よりギャランティチケットが初めてバックポケットに
付いて販売される。 

※ギャランティチケットは1890年代にすでに販売しているときに
 一緒に渡して販売していたようです。
 2020年には「over17」の表記入りギャランティが発見されました。
 まだ分からないことも多そうですが、これも周辺情報や発見から
 事実がわかる。という部分かもしれません^_^

このような感じでしょうか。
僕の推測なので間違っていたらすいません。

でも周辺情報からその年代のジーンズを
想像するのは楽しいですね^_^

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