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№252 現実逃避の場所を作る

緊急事態宣言の前に、ボクも緊急事態宣言したい崖っぷちのエンターテイメントこと、ちゃんタマです。noteを書いて逃げましょう。

さて、今日は
「現実逃避」について
ポジティブに考えてみたいと思います。
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▼あなたは誰かの「弱い心」に気づけるだろうか?

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行動経済学者のマッテオ・モッテルリーニは
「世界は感情で動く」という著書で
こう提言しています。

世界は感情で動く : 行動経済学からみる脳のトラップ

https://www.amazon.co.jp/dp/4314010541/ref=cm_sw_r_li_apa_fabc_MLE2FbVDNY3P0

人々は理屈で考えるより先に無意識に感情で行動し、それは集団をも巻き込み、社会的な判断にも影響する。



ボクもそう思っています。

行動経済学のロジックを援用すると、
この世の中は、システムや政治で動いているのではなくて、
一人一人の心持ちで実は動いているのだと分かってきます。

つまり、たくさんの人の気持ちが合わさったもので、
この世の中が動いていくとも言えるのです。

さらに因数分解するならば、
人の心持ちに寄り添うこと、
人の気持ちについて日々考え抜くこと。

それは人生の基本であり、
仕事の基本でもあると思うのです。

そうやって考えているうちにふと気づいたことがあります。

みんな、なんだかんだ言って
現実逃避がしたいんじゃないのかなーって。

日々の生活の苦しさ。
満たされないやるせなさ。
不安やストレス。

心に晴れないモックモクの雲を抱えていない人は、
どこにもいません。

会社に入りたてで、やる気に満ちた新人さんでも、
人間として、心にモックモクの雲をもっていますし
どんなにえらい経営者でも何かしら不安があったります。

ボクが尊敬するすぐれた経営者は、
たいてい変わった趣味をもっています。

たとえば「この季節にはこの花が咲く」と、
山に高山植物を見に行ったり、
地方の植物園に行ったりするのです。

何十億円も動かしている人が、
事業にまったく関係のない花に夢中になるのは
奇妙に思えるかもしれませんが、
たぶん、その人なりの現実逃避なのでしょう。

あなたの勤務先が金融だろうと食品メーカーだろうと、
すべての仕事の先には
必ず生身の人がいて、
その人たちは全員、心にモックモクの雲をもっています。

だからこそ、こう考えてみるといいでしょう。



「自分のやっている仕事や行動は、みんなが現実逃避できるものなのかどうか?」


日々の生活の苦しさも、満たされないやるせなさも、
不安やストレスも、
すべて根本的に解決する方法を見つけて、
それを自分の仕事を通して、社会に差し出してみせる。

もしもそうできたら、どんなにすばらしいことでしょう!

ボクたちは真剣に、
それぞれの立場で、その理想を追わねばなりませんが、
しかし、それが絶対的な解決策ではないことも
覚えておく必要があります。

なぜなら、
一つの不安を解決する方法が見つかっても、
人の心にはすぐに次の不安が浮かんでくるものだからです。


だからいっとき、心の雲を忘れられるものを差し出す。

いっとき、雨を避ける傘になるものを差し出す。

それが何かを考えることも必要です。

それは楽しい映画かもしれない。
ゲームかもしれない。
生きるよりどころとなる本かもしれない。

自分の好みの車を運転することで、
ストレスをいっとき忘れる人もいるでしょう。

ジムで汗を流している時、無心になれる人もいるでしょう。

服や化粧品は、
日常から離れるファンタジーも含めて売られています。

おいしいものがこんなに人気があるのは、
なにも、おいしいからだけではありません。


何にせよ、
きつい現実から、いっとき逃げ出せる物語が、
そこに含まれているかどうか?

繰り返しますが、
この世界はボクたちの感情で動いているのです。

これは、その仕事が成功するかどうか?
いわゆる最後のチェックポイントだと思います。




根本的な解決策だけでなく、
「一時しのぎ」も考えてみる事もとても大事なこと。

そして考えるエ夫とは、
あらゆる方向から打ち手を考えること。

こんな事を考えてみた
一冊の本でした。

現場からは以上でーす。


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