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№649 相手に秒速で答えるというやさしさ


即答する姿勢がボクたちの世界を変える

相手に秒速で答えるスキルって、 
最近はめちゃくちゃ大事だと思っていて、
ボクはそれをひとつの「姿勢」だと思っています。

人に対してであれば、
「あなたに興味がある」とか、
「あなたを尊敬している」とか、
「あなたの話をもっと聞きたい」という姿勢。

出来事に対してであれば、
「何が起こるかわくわくする」とか、
「チャレンジしたい」とか、
「新しいことを試してみたい」
という姿勢。

さらに言うなら
いい人、いいことに対して
積極的な姿勢をとるばかりではありません。

秒速で相手に答えるスキルというのは、
「自分に起こり得るすべてのことに対する感謝の気持ち」があったうえでの、前向きな姿勢だという気がしています。

感謝の気持ちが根底にあれば、
たとえ即答できない場合であっても、
「向き合ってくれている」と相手は喜んでくれるし物事が動きます。

「賛成はできないけど、知りたい、わかりたい」という姿勢があれば、無意味な争いなど起こるはずもありません。

即答する姿勢というのは相手の目をよく見る感じに近いのかもしれません。

さらに言えば、まなざしだけでも答えになることがこの世にはたくさんあるのです。

相手の話を、じっと目を見ながらしっかりと聞く。

この姿勢だけで、
「あなたに対して真剣に向き合います」という答えを提供していることになります。

言葉が違い、文化が違い、
習慣が違う人たちとコミュニケーションをとっていかねばならないグローバル時代には、
いっそう大切な姿勢ではないでしょうか?

「万国共通のコミュニケーションの基本姿勢こそ、秒速で答える力」といっていいほどです。

もちろん必要以上に肩に力を人れることはありません。

日常的なことから即答する姿勢を身につけるといいでしょうね。

たとえばレストランでメニューを決めるとき
お店の人が 「今日のおすすめは朝収穫したばかりの季節野菜のサラダなんですよ!」
などと一生懸命に説明してくれたら、
ボクは即決でそれを頼むようにしています。

人間というのは感情の生き物だから、
「自分の話を聞いてくれた」と思えば嬉しくもなります。

相手が嬉しければ熱心にこちらに向き合ってくれます。

ちょっとお水が欲しい、
パンのおかわりがもらいたいというとき、
いちいち「店員さん!お願いしまーす!」
と声を掛けなくても向こうから素早く気づいてサービスしてくれたりします。

つまり「おすすめのメニュー」という相手の提案にこちらが即答したことで、
食事の時間がとても心地よくなるということです。

すると、ボクの方もよくしてくれたことに応えたくなり、
「食後はお茶だけのつもりだったけれどデザートも食べようかな?」となります。

あるいは 「おいしいうえに本当に気持ちよいサービスをしてもらえて楽しい食事になりました!」と、お店の人に一言でも伝えようという気にもなります。

つまり即答すれば、
よい連鎖が広がっていくということです。

このやりとりがあれば、
お店の人はこちらを覚えていてくれ、
次に行ったときにも心を込めたサービスをしてくれるでしょう。

それからはお店の人と客ではなく、
人と人とのコミュニケーションも生まれるかもしれません。

相手の投げかけに即答する、
ただそれだけで何かしらのチャンスが生まれたということです。

レストランの例は日常のワンシーンに過ぎず、
単純過ぎると思うかもしれませんが、
世界とつきあっていくときは、
深いつきあいも浅いつきあいも同じように大切にすることが基本ではないでしょうか?

自分の家族だけ、友だちだけ、会社の人だけ、
小さなコミュニティの中だけのコミュニケーションであれば、
言葉を尽くしたり、何度も会ったり、
あれやこれやと真心込めて力になったりといったことも可能でしょう。

長い交流の中から生まれたお互いに対する理解もあります。

しかし、もっと広いグローバルな世界では、
すれ違うだけのつきあいもあれば、言葉が思うように通じない、
共通の基盤となる文化がないというつきあいもあります。

そんなとき、即答する姿勢でうまくいくなら、
なんと心強いことでしょう。

「秒速で答えるスキル」とは、
常に大事にもっているにふさわしい、
お守りではないかなあとボクは思っているのです。

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