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BlueSky を使い始めた話

Twitter が X になってからもなし崩しに使っていたが BlueSky というものの話が聞こえてきたので使い始めてみた。

BlueSky の印象

Twitter(現X) にも特に痛痒を感じていなかったのだが漠然と「そろそろなにか別のプラットフォームも使ってみようかな」と思っていた。運営にまつわるゴタゴタを見ていて中央集権的な SNS は危うい部分があるのではないかとぼんやりと考えつつ、そのサービスにアカウントを構え続けるのもその構造を暗黙的に肯定しているような居心地の悪さがあった。

こういうタイミングで今までとは全く別の形のなにかに切り替わっていくのかなあと思っていたが、予想に反して BlueSky は見慣れた形をしていた。きっと変更を加えにくいぐらいによくできたシステムなんだろう。

ということで使ってみている(そろそろひと月くらいだろうか)

使い分け

僕はインターネットに(原則として)双方向性を積極的には求めておらず、以下の2通りの使い方を期待している。

  1. インプット:ぼんやりとタイムラインを眺めて世の中のことを知る。また、Google 検索の要領で同様にポストを検索して情報を得る。

  2. アウトプット:自分がぼんやりと考えたことを(これなら人様に見せても問題なかろう)というレベルに文章化し記録する。また、ゲームや映画のログを書き残すことで「あの映画見たのはいつだっけ…」という備忘録として使う。

インプットについては Twitter のトレンドが気疲れするのと、わけのわからないスパムが増えたのでもうすこし個人の声を拾いやすい BlueSky も併用するようになった。とはいえ一応 Twitter の話題は目には入れておきたいので Twitter も依然使っている(いつのまにか Twitter にニュースが流れてくるのではなく、そこに流れている話がニュースになるようになったのだ)

アウトプットというか、ログやらテキストを書きつける先としては BlueSky にとりあえず寄せてしまった。あちこちに散逸するとあとで自分がログを見返しづらいので、メモ代わりにちょうどよく使っている。

ちなみに iPhone アプリのジャーナルもたまに使っていて、なかなか悪くないと思うのだが、やはりある程度公共性のある場所に文章を置いた方がそれなりに文意をまとめたり自分の考えをチェックしたりするのに頃合いがよい。

BlueSky でやったこと

BlueSky ならではの機能を2つ使ってみた。1つがドメイン認証で、1つがカスタムフィードの作成だ。

ドメイン認証については個人ドメインがあったのでそのまま使った。AT プロトコルの考え方とカスタムドメイン販売による収益については、堅牢性の高さと、気にしなければ気にせず使い始められる間口の広さという点でよいものに思える(特に VS Twitter(現X) という対比の文脈において)

カスタムフィードは自分でタイムラインを作って公開できる(検索条件などのルールでポストをリストアップしてタイムラインにしてくれる)ようなのでためしにつくってみた。しかし正直この手のリストについては必要な時に自分で作ってしまうだけなので、わざわざ公開リストをフォローしたりする使い方はいまいちピンとこない(どう運用されているのかの品質が担保されないので頼りにしづらい)

ためしに Balatro のフィードを作ってみた。

つかってみて

というわけで満足に使っている。

ちなみに、フォロー・フォロワーのリストってオープンに公開される必要ありますかね? 僕は常々フォロワーの数を公開するだけで(どのぐらい注目されているアカウントなのかの指標として)よいかと思っていて、誰が誰をフォローしているとか、フォローされたからフォローを返そうとか、そういうことを考えるのが本質的でないと感じてしまう。自分が誰にフォローされているか、ということも知る必要ありますかね? 何人ぐらいにフォローされているのか、がわかれば十分では。

ただなんとなく面白そうだなと思う人の投稿を RSS 的にチェックしたいなと思うことはあるのだけど、その目的に対してフォローするという手段は「この相手のことを人間性を含め全面的に支持する」といった重さを感じてしまい、どうも座りがよくない。

そのためちょっと面白そうだと思っても気軽にフォローせず、わざわざ非公開のリストをつくってウォッチするとか、本末転倒な運用になっている。僕は「僕がこの人を支持する」と全世界に表明することに伴うリスクを回避したいだけなので(たとえばその人が実はとんでもない国際的テロリストだった場合、僕はそのアカウントの成長に図らずも貢献してしまうリスクをとりたくないし、リスクヘッジのためにそんなことをいちいち事前調査するコストも払いたくない)そこを伏せてもらえるともうすこし容易くフォローできるのだが。

Twitter がでてきた当時、僕は Mixi だの Gree だのをやっていて、そこでの関係性というものは双方向のフレンドのみだった。それと比較して相手に関係性を強要しない一方向のフォロー制度というのは気軽でよい発明だなあと思っていたので、相互フォローというのがどうもその文化への逆行のように思えてしまう…

まあしかし年を経るごとに SNS の使い方も雑になり、「今度のアカウントはしっかりと運用して、定期的に更新して、三日坊主にしないぞ……」みたいな肩の力は抜けた。昔は1年ほったらかしたブログなんかもう二度と開く気にもならなかったけど、今はブランク無視してスンって投稿するようになった。よいことだ。

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