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BALATROをプレイした

インターネットを漠然と眺めていると「ああこれきっと面白いんだろうな」というオーラを放っているゲームがタイムラインを横切っていくことがある。先日、 Balatro というゲームがそのように僕の目の前を流れていったので備忘録にメモをした。で、連休に時間があったので、それを備忘録のリストから拾い上げてやってみた。

すでに『Slay the Spire』や『Monster Train』と一緒に王の食卓に並ぶ価値があるローグライク・デッキビルダーの新登場だ。必見。

PC Gamer: 91/100

事前情報

いわゆる Slay the Spire のようなローグライト+ポーカーというゲームっぽいな、という雰囲気で眺めていた。紹介する方も「まあ Slay the Spire って言っておけばわかるでしょう、一回やり始めたら終わらなくなるやつだよ」というようなムードで、それを見た僕も「なるほど一回やり始めたら終わらなくなるやつね」と理解した。やると時間がなくなる。では Slay the Spire を知らないまま死んでいった方がよかったと聞かれると No だ。そういうゲームなんだろう。

生活に疲れていると何も考えたくないし長い時間腰を据えてストーリーを追いたくもないしオンラインで他の人間と戦うほどの気力もないというような精神状態に陥っている場合があり、そういう場合に手に取りやすいサイズの娯楽を必要とする場合があり、そのような現代的な状況にこのゲームは適合するのではないかという雰囲気を感じた。

プレイ後の感想

話を聞いて想像していたイメージよりもポーカー要素がなく、相手と読み合い・対戦するようなゲームではなかった。1ラウンドごとに設定されたスコアをクリアすることが目的のソロゲームの連続だ。先に進むと目標スコアが吊り上がっていく。

下の手札から選んだカードで役を作って場に出す
上にあるジョーカーカードが条件ごとに倍率アップなどのバフをかけてくれる

ベースとしてはトランプを使うのだが、通常のカードの他に特殊効果のあるカード(特定のカードの点数を加算するとか、1回多くディスカードできるようになるとか)があって、それを使って指定された点数をクリアするようにプレイする。ラウンドをクリアするごとにショップでカードを買って、デッキビルドをする。以下繰り返し。ポーカー要素としては役(ツーペアとかフラッシュとか)があるのだが、まあそれだけだ。

この手のゲームの面白いところは与えられたシステムの中で作戦を考える(そしてそれをすぐに試してその実行結果を得られる)ところで、このゲームも(それが有効だったのかどうかはよくわからないが)手探りながら戦略をもって何回かプレイしてみた。

  • ツーペアをめちゃめちゃ強化してツーペアだけで押し切る(ツーペアだけ強化していくとツーペアの点数が異常に高くなる)

  • エースのカードをひたすら強化してエースのカードを出した時にめちゃめちゃ倍率が乗るようにする(カードになんか強そうな模様のエフェクトがつく)

  • いざという時にイカサマカードみたいなやつでストレートのマークを揃えてストレートフラッシュにして点数を爆上げする  など

ハートの3が3枚並ぶこともある
(そういうデッキになった)

ローグライクのいいところで、毎回ゼロからのプレイなので前回までのストーリーやらミッションやらを覚えておく必要はないし、一回やると新しいアイテムがアンロックされるのでもう一回やろうか、という気持ちに自然になる。たのしい!

注意

Steam版はベータ版として日本語化が提供されている(十分理解しやすかった)が、Switch版はマイニンテンドーストアのスクリーンショットには日本語化されたメニューが映っているものの、まだ提供されていないという状態だった(2024/2/24時点)英語でもわからなくもないが、カードの効果などが個別にいろいろ書いてあるので、最初は日本語の方が当然ストレスが少なそうだ。まあすぐにSwtich版でも提供されそうではあるが、僕はSteam版を買い直した。

まとめ

うっかり情報を拾い損ねるとこういう面白いゲームがタイムラインの彼方へ流れていってしまうので日ごろからアンテナを張っておかないといけない。世界はもう僕が生きている間に消費しきれないコンテンツで溢れかえっているのだ……

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