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謝罪をさせてくれ。(今だから言える!ー中学生時代ー④)

どうも。高校時代の部活の話に続き、またも謝らなければならないことを思い出した。

すぐに終わる話だ。

タイトルの通り中学時代の修学旅行に関してであるが、それについて俺はある事を隠し通したまま卒業した。


 

俺の中学の修学旅行は、京都・奈良であった。

まぁ場所はともかく、今どきの若い子達はどこかに出かければスマホで写真をパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャマチャマチャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ撮りまくるものだ。

それは俺らが中学生だった頃も同様である。

しかし、中学生が修学旅行の時だけスマホを持って来れることなどあるはずが無い。そのため、修学旅行では使い捨てカメラが許可されることになった。




そして、修学旅行当日


金閣寺でパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ


清水寺でパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ


バスの中でパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシ


とにもかくにもパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ


なりふり構わずパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ


友達皆でパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ



修学旅行が終わった。



さてここで、修学旅行でのあるルールについて説明を加えておかなければならない。

単純な話で、修学旅行で撮った写真をSNSの投稿や、アカウントのトプ画にするなというものである。

何でこんなルールが作られたのかはよく覚えていないが、確か肖像権がどうのこうの言っていたような気がする。

今の俺達からすれば、いかにも中学生に課されそうなしょうもないルールである。友達と撮った写真をその友達に断りなくSNSに投稿したり、トプ画にするなどは、俺らの世代では日常茶飯事だ。余程のことが無い限り、友達に断りを入れる方がおかしい。







修学旅行が終わった数日後、急遽学年集会が開かれた。

その内容はと言うと、先程のルールに関することだ。

一部の生徒が修学旅行で撮った写真をLINEのトプ画にしていたとのことである。

修学旅行委員を担当していたある生徒の告げ口によって発覚したそうだ。

それを受けて、学年主任や生徒指導の先生はカンカンだった。

そして、修学旅行で撮った写真をSNSに写真を投稿したり、LINE等で写真のやり取りをしたり、SNSのトプ画にした生徒は、学年全員の前に出て来させられた。




ちなみに、俺はというと修学旅行の写真を同じ班だった人にLINEで送られた。

そしてホーム画にも……










した。




俺自身あのルールの事は覚えていた気がするが、何人かの生徒がLINEのトプ画にしていたので、「あれ?トプ画にしてもいいんだっけ?」となり、LINEのホーム画にした。集団心理みたいなものだ。


しかし、あの全校集会で俺は前に出なかった。

もちろん、そんな度胸など無かったからだ。


一方、LINEのトプ画にしたことを前に出て申し出た生徒達が、勇気を振り絞って出たのかと言えばそうでは無いだろう。

なぜなら、複数人の友達と固まって出たからである。前に出た彼らは皆クラスのイツメンかつカースト上位層的な集団だった。1人だけで前に出るような人達では無い。

そして、俺は今までその事を誰にも言っていなかった。







つまり、俺は今でも修学旅行の十字架を背負っているのである。








最後に後日談だが、俺はあの集会の後、慌てて家に帰ってLINEのホーム画を変えた。

これで万事解決…と思っていたが。


さらに後日、ある男子からいきなりLINEが来た。

その通知を見て、俺はゾッとした。







「お前、何であの時前に出なかったんだよ。」









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ギョギョギョーー!!







他クラスの陽キャさんに、バレてたでギョざいまァァァァァァァスッ!!!!




心臓のバクバクが止まらなかった。
「あ、これチクられたな。終わったわ。」
そう思った。


俺は厄介なやつに知られてしまったと思いつつ、前に出なかった事を謝り、先生に正直に言うと返事を返した。

すると向こうからの返事は意外なもので、「まー。言わんでええだろ。どうせ、怒られるだけだぜ。」といったものだった。

とりあえず何とかなった。



ビクビクしながら返事をしつつも、「いやお前ぜってぇ1人じゃ前に出なかっただろうがァァァァァァァ」と心の中では突っ込んでいた。


結局、その生徒にチクられることも無く、先生に正直に言うことも無く、毎日一緒に帰っていた学級委員長及び修学旅行委員長だった友達に言うことも無かった。







なので今でも、俺は十字架を背負っている。


えー。修学旅行委員だった皆さん、先生方、そしてあの学年集会で前に出た皆さん…。














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アメンなさい。

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