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noteにするか迷うレベルのクソみたいな話

どうも。久々にnoteを書こうと思う。

暇を持て余すに持て余していた学生頃の俺なら、間違いなくnoteで供養していた話だ。
(かなりクズい話である。嫌いにならないでネ、とは言わない。)


猿、マチアプを入れる。

昨年の夏のこと。
俺は新卒1年目の新入社員で、仕事もまだ研修期間だった。ペーペーもペーペーのペーペーである。毎日定時上がりであるも、仕事は殆ど雑用ばかり。
何とも浮き沈みの無い毎日で退屈だった。

(今になって思えばこれほど素晴らしいことは無かった。不安やストレスの毎日を送るより全然マシだ。じゃなきゃ休職なんかしない。)

そんな日々の中で、俺はあるアプリをスマホにいれた。マッチングアプリ「w●th」である。

さすがにこのご時世、マッチングアプリを知らない者はいまい。まぁ何かと言えば、この自由恋愛の日本で恋愛市場からあぶれた者同士が、アプリによって出会い、あんなとこからこんなとこまでマッチングさせるためのツールである。

特にw●thというマチアプに関して言えば、「〇〇診断!」みたいなふざけた心理テスト(?)を定期的に実施しているのが特徴だ。そしてそれを以て、「価値観で出逢える!」とフザけたことをぬかしているイカれたアプリである。

とはいえ、俺にアプリてま恋愛などする気は全く無かった。

単に、何となく、そして純粋に、ムラムラしてただけだったからだ。

ワンチャンありそうならイク。
カス猿の頭にあったのはそれだけだった。



早速アプリをプレイする。
マチアプを使うのは初めてではなかった。プロフに使う写真をササッと選び、紹介文を入力した。

写真については、1枚目はマスク着用、2枚目以降は非着用を使った。プロフ時点で素顔を見せておくのはせめてものマナーだと思っているからだ。
初めてマチアプをやった時、全てにマスク付の写真を使っていたメス猿と会ったことがあるのだが、マスク下の顔を見て全ての意欲が失せる程ゲンナリしたことがある。それ以来、マスク下の顔を見せない人間を信用していない。




さて、プロフを完成させた後は、ただひたすら右スワイプをしていくだけの作業である。しかし、先述の通り俺には端からマチアプで恋愛などするつもりは無い。実際誰でもよかった(誰でも良いとは言ってない)。そのため、自分から「いいね」をしてマッチングした雌猿よりも、俺に「いいね」を送ってきた雌猿にアプローチすることにした。
だってその方が楽だから。



MATCH!!!

アプリを入れて1~2日経った頃、とりあえず4~5人程度とマッチングしていた。
その中からに適当に1人を選び、メッセージのやり取りをすることにした。




そのメス猿は俺と同い年で、同じ都道府県に住んでいた。初めてアプリを使った時に会ったメス猿は千葉県在住だったことから、今回は同じ地区に住んでいる猿にした。マスクをしてない写真を載せていたのも、その猿を選んだ理由である。
(その写真によって後悔することになるのはまだ内緒である)


メッセージのやり取りは簡単な挨拶程度で済ましてすぐに食事に誘った。アプリに限らずだが、こういうのでメス猿から誘ってくることは基本無い。そのためこっちから誘ってやらないといけない。
この辺はスピードがモノを言う。
もはや何かの競技である。




誘いの返事はOKだった。
しかし何を考えているのか、県内でお互いに近い所で会えば良いのに、その猿は渋谷・表参道が良いと言い出した。
(馬鹿じゃねぇの)

疑問符がいくらか頭上に登場したが、とりあえずOKを出した。場所は表参道のスペイン料理店で会うことになった。忘れもしない、この店である。

https://bacchus.gorp.jp

飯は美味かった気がする。飯はね。




そして当日。
暇すぎて予定より1時間程度早く着いた。
渋谷なんて滅多来ないので時間などいくらでも潰せるだろうと思ったが、秒で飽きた。
飽きたというよりは、商業施設やブランドの直営店等、暇つぶしのための選択肢が多すぎて嫌になったという感じだ。これならカフェでボーッとしてた方がマシ。

結局、近くのルノアールで時間を潰した。
(ルノアールに行ったのは初だった。適当なサンドイッチとミックスジュースを注文した。

820円

普通に高かった。先程、適当なサンドイッチと言ったが、とても適当な値段じゃなかった。
それでも店内はかなり高級感のある内装で、確かに「カフェ」というよりは「喫茶店」という言葉が似合う感じだった。
俺の中でルノアールと言えば、ロバート秋山がネタ作りで利用しているという認識しか無かった。
まぁこんな店をいつも利用していたのなら、確かにキングオブコントの賞金1,000万円の内、600万円を自分の物だと主張したくもなるだろう。)






UNCHI!!!


話が逸れた。
待ち合わせの時間になりルノアールを出た。

いよいよご対面である。

地下鉄から地上への階段を上がった先にそいつはいるらしい。服装も聞いた(ワンピース)。何も問題は無い。

後はそのワンピースを探すだけだ。



地上に出た。
ワンピースが立っていた。

あれで間違いない。
俺はそいつに近づいた。
そして向こうも俺に気づき目が合った。












別人だった。


服装に間違いは無い。
確かに言った通りの服を着ている。


しかしながら、顔が違う。
いや、顔が違うというより、プロフの写真よりもブs(自主規制)だった。



してやられた。
プロフの顔と実物が全然違った。
プラスの方向にならともかく、マイナスの方向だった。


しかし思い返してみれば、プロフの写真はマスクをしていなかったとはいえ、若干ぼやけている様な感じだった。恐らくかなり加工していたのだろう。
そいつはプロフに2枚の写真を使っており、1枚目がその加工写真、2枚目が後ろ姿だった。何となくではあったが、1枚目と2枚目で雰囲気の違いは感じていた。

しかしまさかあれ程とは思わなかった。
マジで別人だった。
まぁ実物に全くプロフ写真の面影が無いわけではなかったが、これ程違うことなんてあるのかと激しく驚いた。

具体的に誰に似ているとかは無い。
一応二重ではあったが、とても目元だけ見ても可愛いとは思えなかった。間抜けのような目をしていた。鼻も高くない。口は出っ歯だった。笑うと歯が全面的に前面に出てきて不快だった。声も特別良い訳じゃないし滑舌も悪かった。
顔を生き物に例えるとナマズであろう。
むしろナマズの方が可愛らしく思える。


こっち抱いた方がマシ


本当に嫌なことを書いていると自分でも分かってはいるが、プロフ写真とあまりに違いすぎた。
許してくれとは言わない。




一瞬であるが、逃げ出すことも考えた。
しかし、とっくに向こうも俺に気づいていたため、逃げ出すチャンスは無かった。

仕方なく店に向かって一緒に歩いた。
その間、俺は真剣に腹が立っていた。
別にブs、、、、Bなのは良い。
Bなのはまだ良い。
問題は写真を加工していたことである。
あれは盛れた写真を使ったとかいうレベルではない。本当に自分の顔の何もかもを変えていた。
決してその加工写真も可愛いと言えるようなレベルでは無かったが、実物は話にならなかった。

ここまで言ってしまうと、これを読んでいる人は皆、「人の容姿をそこまで言う?」「お前は言うほどカッコイイのか?」と思うかもしれない。
確かにその通りである。


だが考えてみて欲しい。


これが来ると思って






これが来たらどう思うだろう。



単純に殺意が湧くはずだ。
今回はたかだかマッチングアプリなのでまだ許される話だが、これが何かの商品であったら景品表示法に抵触する由々しき事態である。

普通にプロフ写真の子に会えると思っていたのに、ただのクソBだったなんてことになれば、誰だってとんでもなく不愉快になるはずだ。
騙されたとさえ思うだろう。

さすがにあれだけ写真と実物に落差があるのだから、さぞ本人は「写真と違いますけど…大丈夫ですか…?」みたいな感じで来ると思っていた。

しかし、全くそんな事は無かった。
普通に、「あ、はい!私です!」みたいな感じだった。






しかも、あれでワンピースというフォーマル寄りな服を着てるのが尚俺をイラつかせた。

そういうのは美人がその美しさをより際立たせるために着るものである。

ナマズが着ても際立つのは醜さだけであって、何でも美人の真似をすりゃいいってもんじゃない。







さてこれから約2時間、このメス猿と食事を共にしなければならないのかと思うと涙が出そうになった。

ちょっとカッコつけて、ホットペッパーのスマート払い機能を使っていた事を後悔した。
※先に引き落としがかかる。




飯はほとんど喉を通らなかった。
マジで嫌だった。もう本当に帰りたかった。
嫌すぎて何を話したのかあまり覚えていない。



1つ印象的だったのは、そのメス猿は小学校だか中学校だかからずっと私立で、しかも女子校育ちであるということだった。そして姉が1人いるということだ。

人生の殆どを女に囲まれて生きてきたようで、男との接点は殆ど無かったみたいだった。

その話を聞いた時に納得がいった。
恐らくこいつは、幸か不幸か、自分がBであるということを自覚していないのである。実際に男がいる環境の中で生きていないので、恋愛市場における自らの市場価値を正しく把握できていないのだろうなと思った。



またメス猿は金融機関勤めだったが、同期には良い人がいない、出会いが無い、と話していた。

笑った。

マチアプあるあるなのだろうか。
自分の身近に男は沢山いるはずなのに、「友達としてしか見れない」、「出会いが無い」、等と吐き散らす癖して、何故かアプリには自分の理想とする男がいると思い込んでいる。シンデレラ症候群(?)にかかったようなメス猿がまぁ多い。






そんなこんなで、地獄のスペイン料理タイムが終わり、解散することにした。

終始、ムラムラではなくイライラしていたからだ。

帰りは初めから別の電車だった。
非常にホッとしたのを覚えている。





次会うメス猿はもう少しプロフを吟味しないとな。心に固く誓った。






あ、この話まだ終わりじゃないんで。


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