マッチング…言い得て妙だな。
最近流行りのアプリと言えば、マッチングアプリが挙げられる。Tinder、Tapple、Pairsなど、これらを利用したことは無くとも、誰でも名前ぐらいは知っているだろう。
どんなアプリかといえば、異性と遊ぶ、友達を作る、恋人を探す、婚活をするなど様々な目的で利用されるものだ。
まぁどんな形であれ、アプリ上でマッチングしたら、ゆくゆくはあんな所からこんな所までマッチングさせるためのアプリだ。
これに尽きる。
さて、俺は大学を卒業してしまう前に、いつかに忘れてきてしまった自らの青春・純情をなんとかして取り戻したかった。
誰でもいいから…とは言わないが、あんな所からこんな所までマッチングさせられる誰かを期待していた愚かなサルの一匹であった。
かつて
某大手人材会社リ〇ルートの創業者は言った。
リ〇ルートは俺がこの世で最も憎んでいる企業だが、この言葉は当時の俺に滅茶苦茶刺さった。
待っていてもアッチのマッチングは出来ない。
それなら、機会を自ら創るしかない。
受け身な姿勢で生きてきた今までの俺と決別するのだと。
そして、このなんとも勇猛なオス猿が手を付けたのがマッチングアプリ「With」だ。
Withがどんなアプリなのかというと、、、正直他のマッチングアプリとの大きな違いは無い。
一応、向こうとしては「価値観で出会えるアプリ」みたいなコンセプトでやっているらしい。俺はそう感じたことは一切無いが。
まぁ色んなタイプ診断や性格診断をやっているので、それをやって行けば価値観で出会いを探すことができるということなのだろう。
しかし、大抵のユーザーはそんな診断結果を鵜呑みにはしていない(だろう)。
他のマッチングアプリと同様に、女は女というだけで「いいね」が腐るほどついているし、男は相当イケメンじゃない限り女からの「いいね」はほとんど来ない。
診断結果(価値観)がどうであれ、重要なのは見た目なのである。
結局、ユーザーは(どうせ)見た目の好みで選んでいるので、他のアプリとの違いは特に無いだろう。
所詮は、インターネットという文明の利器を得たオス猿とメス猿が、ただ交尾相手を探すというだけの低俗なアプリである。
さて、俺(オス猿)は2月の頭にWithを入れた。
アカウントを作ること自体は無料でできた。
(なんや、ちょろいやん。)
しかし、俺はここで肝心なものを忘れていたことに気づいた。写真である。
それも、なるべく俺がイケメンに写っており、かつ女子ウケの良いであろう写真である。
・・・。
無い!!
ふざけて撮った下らない自撮り写真や、就活用の証明写真しか無かった。
ので、たまたま高校時代の友人と飲みに行った時に、恥を忍んでそれっぽい写真を沢山とってもらった。
カメラアプリは、iPhoneの純正のものではなく、snowを使った。
何となくそっちの方が映りがいいからだ。
(関係ないが、高校時代に女子がインスタに上げていた写真は、だいたいsnowで加工されたものだった。懐かしい。)
さらに、正面ではなく少し斜めからのアングルにしたり、カメラから少し目線をそらしたりと、何ともあざとい感じで写真をとってもらった。
自分で見ててなんか腹たってきた。
正直、こんなことをしている自分が嫌になったが、マッチングのためである。
耐えるしかなかった。
マッチングへの道のりは思っていた以上に長い。
それっぽい写真をようやく用意できたころ
また新たな壁がたちはだかった。
自己紹介文である。
ダルイので簡潔にしようと思ったが、それだとマッチングし辛いらしかった(With運営情報)。
ちなみに自己紹介文が短いと、「あなたの文章ではマッチング率が低いです!」みたいな注意がずっと表示される。
(やかましいわボケ。)
かといって、丁寧に書きすぎるのもなんか性に合わないなと感じた。
だって
こんなの嘘やんけ。
仕事(年収)や趣味もどこまでが本当か分からんし、自分の性格を自分で書いているのとかマジで胡散臭すぎる。
人気会員の自己紹介文とか、全体的にあざとくて、わざとらしくてキショい。
自己紹介文をあんな長々と書いてはいるが
どいつもこいつも要約したら
交尾したい
なのだから。
(どうせ)
ということで、自己紹介文は軽い挨拶と趣味だけ書いて簡潔に済ました。
(たまに「友達に勧められて始めました!」とか書いている女がいたが、どうもそういうのは気に入らなかった。どうせそいつも交尾がしたくて、オスのチ〇ポが欲しくて始めた猿の一匹なのに、友猿をスケープゴート(?)にして仕方なく始めた感を出し、自らの性欲を素直に認めようとしないからだ。
誰もが猿になるアプリを始めておきながら、それを隠してヒトであろうとする。その姿勢が何とも許しがたかった。認めろ。きっかけは何であれ、お前も所詮は愚かなメス猿の一匹なんだと。)
さて、アカウントを作り終えると
そこには欲に飢えたメス猿達が絶え間なく表示されていた。
この星の数ほどいるメス猿の中から、容姿の優れた猿や、なんとなくチ〇ピクする猿に「いいね」を押していくのだ。
と。思ったが。
顔が分からない。
どいつもこいつもマスクをした写真を載せているのである。
いや。会ったらどうせ顔見せるんだからさ・・・。
1枚くらいはマスク無しの顔載せようや・・・。
と思った。
まぁ仕方ないので、マスク無しでもハズレてなさそうなメス猿を探していく。
ところで。
withには便利な機能がある。
「足あと」機能というものだ。
自分のアカウントにアクセスしたメス猿が、「足あと」欄に表示されるのである。
なかなか便利な機能だ。
無限にいるメス猿へやみくもに「いいね」を押していくよりも、あしあと欄から良さそうなメスを探していく方が楽である。
マッチング率も上がるかもしれない。
そして、当時俺の足あと欄にいたメス猿(約20人)の中から、良さそうな猿(とりあえず1匹)に「いいね」を送った。
マッチング成立!
ちなみにどんなメス猿かというと
年齢は俺の1個下で、プロフィールの写真はマスクをしており顔はよく分からない。しかし、目はパッチリとした二重で顔は小さく丸かった。
なんとなく彼女はチ〇ピクを予感させた。
しかし、マッチングしたはいいもののどうしたらいい良いかよく分からなかった。
何てメッセージを送れば良いのか。
どんなやり取りをすれば良いのか。
そうこう考えている内に1日経ってしまった。
改めてプロフィールを見ると、彼女は写真を追加していた。
女友達(?)と浜辺でピースをしている写真だ。
勿論、水着である。
なるほど。
脳みそを自らの竿に支配されたオス共を釣るには生々しい肌色を見せるのがもっともだ。
(やるな、このメス猿。)
しかし、上手いこと逆光を効かせて撮影しており、分かるのは体型くらいだった。
それはムチッと、というよりは、ガリッと、だった。
俺の予感は的中しなかった。
浜辺の写真を見てもピクりともしなかった。
てことで、次の猿探しを始めた。
実際チ〇ピクしなかったからというよりも、マッチングしてから1日以上経ってしまい、メッセージを送るのに気が引けてしまったというのが大きい。
長くなってしまったので
とりあえず一旦ここまでにしよう。
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