「シン・ゴジラ」と、日本人に深く根差した、荒ぶる神への信仰。
「シン・ゴジラ」を観た。
「日本政府や日米安保を肯定的に、民主主義やデモ、憲法9条を否定的に描いてる」
「集団的自衛権の行使、憲法改正による緊急事態条項追加を後押しするプロパガンダ映画だ」
という感想を持つ人もいるようだ。
その気持ちもよく分かる。しかし、もう少し踏み込んで考えたい。
初代ゴジラの観客たちは、3.10(東京大空襲)を思い出しながらスクリーンに向かっていた。
だが、2016「シン・ゴジラ」の観客たちは、3.10から0.01進み、3.11の記憶を蘇らせることにな