見出し画像

トラック運転手やめとけと言われる10の理由[きつい]

トラック運転手やめとけと言われる10の理由[きつい]


「トラック運転手をやろう思ってるけど、周りから反対される」

「人と関わらない仕事に変わりたい」

「トラック運転手って、今からでも転職できそうな仕事じゃない?」

この記事は、これからトラックドライバーへ転職を考えている方に伝えたい記事となっています。

ご覧いただきありがとうございます。

初めまして、この道20年の現役ドライバーこーへーです。


最近では、女性ドライバーもよく見かけます。


2014年に政府や国土交通省が運送や物流業界に女性が活躍できるようにとプロジェクトしました。

通称「トラガール」です。

おかげさまで、運送業界に華やかさが増したようにも思います。

しかし、なぜ周りに反対される職業なのか…

その理由を赤裸々にお伝えしますので、最後までご覧ください。

トラック運転手はやめとけと言われる理由。


ズバリ結論から言います。

トラック運転手は、思ってる以上にきつい仕事です。

下記の10項目を順に追って説明いたします。

1・拘束時間が長い

2・思ったよりハードな手積み

3・腰痛の慢性化

4・事故

5・生活リズムが乱れる

6・トイレに行けない

7・給料が割に合わない

8・休みが少ない

9・お酒が飲めない

10・ドライバー仕事の未来

まとめ


1・拘束時間が長い


トラックドライバーと言っても、車種や運ぶ荷物は様々です。

それにより、拘束時間も変わります。

ここでいう、「拘束時間が長い」は長距離ドライバーのことです。

ぼくは、長距離のトラックは乗っていません。

しかし、取引先の運送屋さんは長距離ドライバーがたくさんいます。

毎度、積込み途中にお話しさせてもらうのですが

みなさん、口を揃えていうのが「拘束時間の長さ」でした。

やはり、長距離をやると「なかなかお家に帰れない」や、

「体の疲れが取れない」「プライベートが無い」などの意見が非常に多いのが事実です。

勤め先の会社や業種にもよると思いますが、車の中で寝ることは日常茶飯事で、最初は楽しくても次第に家のベットで毎晩寝たい欲求が溜まるそうです。

このように、現場からのリアルな声が毎日のように入ってきます。


2・思ったよりハードな手積み


これも業種によりますが、主に運送屋(ウイング車)やダンプカー(深箱)など、4トン車から10トン車にある「手積み」作業です。

ぼくも年に何度か手積みをする現場に大当たりします。

ちなみに。

この一ヶ月以内に二度、手積みをしました。

「地獄」と呼ぶにふさわしい仕事内容ですね。

自分の背丈より高い位置(2メーターほどかな)まで荷物を手で積み上げていき、積載いっぱいまで全て手作業です。

両手に荷物を持って、屈伸運動みたいなことを行います。

昔、ビリーズブートキャンプってありましたよね?

わかりやすく言うなら、

20キロの鉄アレーを持ったままビリーズブートキャンプを2時間やるイメージです。

夏場の手積みは、汗が尋常じゃない・・・


「トラッックドライバーは、運転だけだから楽そう」と言われることも多々あるのですが、リフトによる積込みだけじゃないんです。



3・腰痛の慢性化


そして何と言っても、腰痛です。

ぼくはトラック仕事を始めてから、この慢性化した腰痛と長い付き合いをしています。

付き合い始めてもう20年かな。

ある種、生涯を共にするであろうパートナーだとも思っています。

随分、迷惑な奴ですが。笑

トラック運転手あるあるネタですが、腰痛はなかなか手強い相手です。

あまりにひどい時は、シートを90度に起こして運転しています。

ジクジクと痛みが消えず睡眠もを妨げる時もあります。

そんな時は、「もう辞めたい」の一言しか出てきません。

おかげで整骨院にはしょっちゅう通うので、年間5000円ほどは施術代を払っています。

残業をして、そのお金で整骨院に行くなんて本末転倒なのです。


4・事故


この仕事の一番怖いところは間違いなく事故です。

ドライバーは、運転している時間が普通の人より長いので

それだけ事故に遭う確率のリスクを抱えているのです。

トラックは乗用車より大きくて重い分、車両への破損、

人身への負傷も、重大事故になり兼ねません。

ぼくも一度、追突事故を起こしてしまったことがあります。

相手の方は、軽トラックに乗った高齢者でした。

大型トラックに積載いっぱいに荷物を積込み現場へ向かっていたのですが、

思いの外、ブレーキの効きが悪くて追突してしまいました。

幸い、人身事故にはなりませんでしたが、軽トラックの後部は著しく破損し、数メートル先に突き飛ばされた車体が事故の衝撃を物語っていました。

そもそも、この事故が起きた原因は、車両重量が重くなったことによるブレーキの効きの変化によるものでした。

荷物を積み込んだ時と空荷ではブレーキの効きが違うのです。

貨物車は車重が変わるので、十分に気をつけなければなりません。

また、雨の日のスリップ事故やタイヤのバーストなどによる事故もよくあるので注意が必要です。


5・生活リズムが乱れる


トラックドライバーに限ることではないですが、仕事の時間が交代制の場合生活リズムが崩れてしまうことがあります。

長距離ドライバーは深夜も早朝も走るのでリズムを崩しやすいと言われています。

体調管理をしっかりしておきましょう。

睡眠不足は事故の元になります。


そもそも、睡眠不足では仕事をしてはいけませんが・・・

6・トイレに行けない


経験者ならこの気持ちはわかっていただけるのですが、トラックは図体の大きさから、立ち寄れる場所に限りがあります。

そのため、トイレに行きたくても狭いコンビニには入れず、ただ横目で見送る時があるのです。

お腹の弱い人には相当な試練になります。

前日や出発前に、しっかり体調管理を整えて仕事に取り掛かりましょう。

突発性の下痢など、いざという時のためにライオン株式会社の「ストッパ」はオススメです。

水なしで服用可能なので、場所も選びません。

強い味方になりますよ。


7・給料が割に合わない


職種や、職場、車種により違いはありますが前述したように、取引先の長距離ドライバーは口を揃えて「割に合わない」と言います。

近年では、働き方改革一括法による労働時間等の改善で過度な働き方はしないようになっています。

運賃も叩き合いと言われるのがこの業種で、そうなると必然的にドライバーの手取りは減少するのも仕方ないのです。

昔は「走ってなんぼ」と言われていたトラックドライバーも、今ではしょっぱい職業です。

しかし、運賃ではなく人件費を換算する職業もあります。

たとえば、

・白プレート(自家用)

・運送業の緑プレート(一般)

の二種類があり、白プレートは自社のものを運んでいる場合のトラックです。

緑プレートの営業用トラックは、運賃単価で走ります。

つまり、同じトラック仕事でも他人の荷物を運ぶ仕事でなければ、運賃換算ではないということです。

白プレートはダンプカーなどに多いかなと。


8・休みが少ない


切実な問題で、休みが少ないのもこの業種の特徴です。

もちろん一概には言えませんが、少なくとも自由とは遠く懸け離れた職業とは言えます。

荷物があれば仕事は切れない!といえば聞こえはいいかもしれませんが、プライベートの時間が少ない!といえばどうでしょう。

公務員の方のように有給が使えますか?と試しに聞いてみるといいです。そんな仕事ではないのは一目瞭然。

「翌日が有給なんです」なんて、出先で新幹線に乗って帰るわけにはいきませんから。

トラック乗りの辛いとこです。


9・お酒が飲めない


前日に深酒をしたつもりもなくても、数値に出ればその日はお仕事はできません。

トラック乗りに限ったことではないのは言わずもがな、よほど気を付けておかなければならないのがこの職業。

お酒が好きだったけど、毎夜の晩酌をやめた方もたくさんいます。

菅原文太主演のトラック野郎を観てこの業界に入るのだけはNGです。

時代は、昭和でなく令和ですから。



10・ドライバーの仕事の未来


物流の今後の行く末のみならず、経済効果も踏まえ話しますと・・・

最初に自動運転になるのは、トラックだと言われています。

これは5年後か7年後かわかりませんが、少なくとも10年以内にはなるのではないかと。

自動運転は随分先のことのように思いがちですが、もうすぐそこまで来ています。

これは紛れもなく事実です。

自動運転が実現すれば、交通渋滞の原因の25%を占める交通事故が大幅に減少すると言われています。

先頭のトラックに乗員が一人、後続車は無人でついて走るなんて事が起こるとすれば、人件費削減にもなります。

つまり、人材がいらなくなるのです。


まとめ


トラック運転手は思ったよりハードな仕事です。

そして、危険と隣り合わせの仕事なので、周りから反対されるのも無理はないです。

トラック運転手のデメリット

・危険な仕事(将来性も含め)
・体調管理(睡眠不足、腰痛)
・拘束時間と給料面


とはいえ、ぼく自身20年もトラックに乗り続けているのは、それなりの理由があります。


トラック運転手のメリット

・ほぼ一人の時間が多い
・車窓からの見晴らしは別格
・大声で歌える
・デカイので「守られている感」がある
・運転技術が上がる
・道に詳しくなる
・優越感を味わえる


このメリットを一度味わうとクセになるのです。

一人の時間を過ごしながら、仕事をするのは非常に楽しいです。

旅気分を味わえるのは、キャンピングカーかトラック乗りくらいではないでしょうか。


そして、なんといってもトラックの車窓から見る景色は別格です。

乗用車で通い慣れた道でも、全然違う壮大な風景に感じますよ。

座席の位置が高いので、乗用車のドライバーと目が会うこともありません。

つい、大声で歌いながら走ってしまいます。


さらに、暗い夜道を一人で走っていても「怖い」と思うことはないです。

車体のデカさは、「無敵」を味わえます。

乗用車に乗った時、「なにこれ?チョロキュウ?」と思うでしょう。

過信してはいけませんが、運転技術は格段に上がります。


普段からあちこち走るトラック運転手は、とにかく道に詳しくなります。

「方角がわかる人」になります。

お出かけの時などはナビ要らずで、同乗者から尊敬されます。

そんな時、優越感に浸れるのもトラック運転手の特権ですね。


以上のことを念頭に置いて、今一度検討してみてはいかがでしょうか。


最後までご覧いただきありがとうございました。





























この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?