第17期ヴィンテージ神挑戦者決定戦参戦記

でんちゅう「神挑戦者の日に用事入ったからいけなくなったわ」
他「その予定ずらせたら来るってこと?」
で「多分厳しいけどずらせたら行くわ」
~数日後~
で「ずらせたわ」

Discordヴィンテージ鯖での一幕

というわけで、2年半ぶりくらいに神挑戦者になるべく奮闘してきたので備忘録的な参戦記を。

デッキ選択の背景

とは言ったもののいつも通り手元にあるのは《Bazaar of Baghdad》なので選択肢はドレッジかピッチヴァインになるわけで、意識したのはやはり大きく環境を変化させたモダンホライゾン2。
中でも意識したのはもうどこの界隈でも話題になってる《敏捷なこそ泥、ラガバン》《ウルザの物語》・・・と、あと《忍耐》。
Bazaar系のデッキを考えるうえでも2枚+1枚は悩みの種になります。

《敏捷なこそ泥、ラガバン》
土地+Moxで先攻1ターンから突っ走ってくる。2/1なので展開できればそこまで障害にはならないが、通して発掘持ちやら《虚ろな者》やら追放されるとめっちゃ足引っ張られる。
使わなかったのは返してくれよ!墓トロパクったまま放置していくなよ!

《ウルザの物語》
3ターン後にだいたい4/4以上の構築物が2体並ぶのはまだギリギリ許せなくはない。許せないけど。
問題はⅢ章で《真髄の針》を持ってこられて指定《Bazaar of Baghdad》で展開が一気に止まってしまうこと。あとこれのせいでメイン《真髄の針》を無理なく取られるようになってしまったことがホントにキツイ。

《忍耐》
個人的に一番きつい。
墓地展開あとに気軽にリセットしてくる。
《貪欲な罠》だとたまに条件弾けるけど、これだと気軽に飛んでくる。
クリーチャー。
素出しで出てくると3/4なので《イチョリッド》がビタ止まりする。
到達持ってるので《ナルコメーバ》も殴れなくなる。
なんだこれ。

といった形で、Bazaar系にとって得るものも多い一方で、逆風が吹きまくっった形になった中、今回の神挑戦者決定戦も
青赤 タッチ何か1色の猿
物語入りの茶単か青単
《忍耐》入り墓荒らし

その他
といったメタゲームになると予想し、ピッチヴァインを選択。
理由としては、

  • 展開速度が速いので《ウルザの物語》→《真髄の針》ルートに対して強く出れる。(素出しはしょうがない)

  • 《忍耐》を使われた時のダメージがドレッジよりも少ない

  • ドレッジよりも枠に余裕があるのでカウンターが多く取れる

といった理由で今回はピッチヴァインを選択しました。
決してその前に試した、白単ドレッジが無残すぎて「やっぱヴァインだな!!」になったわけではない。


デッキの内容と選択

晴れる屋掲載のリスト写真をお借りしました

-土地 (9)-
1 《ガイアの揺籃の地》
4 《Bazaar of Baghdad》
3 《不毛の大地》
1 《露天鉱床》
-クリーチャー (27)-
4 《日を浴びるルートワラ》
4 《猛火のルートワラ》
4 《死の達人》
3 《ゴブリンの太守スクイー》
2 《ぶどうのドライアド》
2 《緻密》

4 《復讐蔦》
4 《虚ろな者》
-呪文 (24)-
2 《有毒の蘇生》
1 《精神的つまづき》
3 《むかしむかし》
3 《否定の力》
4 《活性の力》
2 《精神壊しの罠》
4 《意志の力》
1 《虚空の杯》
4 《血清の粉末》

-サイドボード (15)-
4 《虚空の力線》
3 《忍耐》
2 《応じ返し》
2 《精神壊しの罠》
1 《カラカス》
1 《ガイアの揺籃の地》
1 《不毛の大地》
1 《緻密》

《ウルザの物語》系をケアするために《露天鉱床》、メイン3サイド1の《不毛の大地》、《活性の力》メインフル投入といった中で、たぶんリストみて気になるであろうカードの採用理由を少しばかり。

《緻密》
モダンホライゾン2で追加されたインカネーションサイクルの影の薄い青。
クリーチャー呪文かプレインズウォーカー呪文しか弾けないけど、ボトムに送るなら実質打ち消しだし、トップに戻してくれたら実質《Time Walk》って考えると強くない?最悪ピッチコストにもなるし、といった背景で採用。
加えて、ドレッジでもヴァインでも着地されるとキツイ《アゾリウスの造反者、ラヴィニア》に触れる枚数が増えるのも結構魅力的に見えた。

《ぶどうのドライアド》
今回の個人的なブレイクスルー(混乱)。
1ターン先攻の疾駆ラガバンに対して、突然ふんわりキャッチしてくれる優等生。あと、ルンルン気分で殴ってきた《スレイベンの守護者、サリア》も優しくキャッチしてくれる。最悪ピッチコストにもなるし、といった背景で採用。

《忍耐》
あれだけ上で文句言っても墓地使うデッキに対してド強いのでサイドから採用。
デッキの構成上、緑カウントに困らないのでピッチコスト困らないし、展開次第で《ガイアの揺籃の地》から素出しも狙える。

…といった背景で採用してみました。あと、上の3枚はいずれも瞬速持ちクリーチャーなので相手のアクションに合わせて《復讐蔦》の誘発させることができたり、相手のコンバットに合わせて突然4/3を並べたりできるかなってことも採用理由になりました。

《むかしむかし》
実はギリギリまで採用していなかったカード。
じんしんさんにアドバイスいただき、《ゴブリンの太守スクイー》と《緻密》の枠を減らして採用したらめちゃくちゃ万能だったので、やっぱり取るべき1枚でした。


結果

…《ウルザの物語》はどこに?

ラガバンについてはスイスラウンド6ラウンド目、そして準決勝で当たった今回神になられた高野さんのグリクシスモンキーに《ぶどうのドライアド》も出てくることなく、それはもう見事に《修繕》→《鋼の風のスフィンクス》に成す術もなくコテンパンにやられました。


採用を見送った(採用しておけばよかった)カード

《激情》
《ゴブリンの太守スクイー》、《猛火のルートワラ》の赤カウントでピッチできるかな、ということで今回は見送りましたが、リストをシェアしたくとぅるふさんから「結構出せたし強かった」とのコメントがあったので今後は採用を検討すべき1枚となりました。

《石とぐろの海蛇》
モダンホライゾン2で《猛火のルートワラ》の登場によって《メムナイト》とともに採用率が下がった1枚。
ただ、今回コテンパンにされ、神決定戦でも大暴れした《鋼の風のスフィンクス》に対して時間稼ぎになりうるので今後は採用も検討すべきだし、今回全く検討材料にしなかったのを帰りの車の中でめっちゃ悔しがってました。


まとめ

巡り合わせもあって個人的なキャリアハイである神挑戦者決定戦Top4まで行くことができたのでめちゃくちゃ嬉しい反面、くやしい!やっぱりもっと上を目指したい!ってなってヴィンテージに対するモチベを再認識した神挑戦者決定戦となりました。
今後もBazaar系デッキの鍛錬を重ねていきたいと思います。

最後にデッキ構築の上でアドバイスをいただいたじんしんさん、くとぅるふさんをはじめとしてDiscordヴィンテージ鯖のみなさまに最大級の感謝を!



……悔やまれるべきは添削さんの東京召喚を達成できなかったことですね。


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