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宇宙ニンジャ名鑑【R】

!!! WARNING !!!
本テキストは、マッシュアップ二次創作
「ニンジャラクシー・ウォーズ」の補足めいたなんかであり、
原作「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」の内容とは異なります。
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リアベ号の乗組員 / Liabenauts

【マボロシ】/ Maboroshi

 本名ゲン・ハヤト。ガバナス帝国に両親と妹を殺され、自らも死の運命にあったところを謎の宇宙美女ソフィアに救われた。伝説の戦闘宇宙船「リアベ号」を託され、ガバナスに戦いを挑む。ゲンニンジャ・クランの若き後継者でもあるが、カラテは発展途上。

 演じるはデューク・サナダこと真田広之=サン。1978年「柳生一族の陰謀」で若き根来ニンジャ・ハヤテ役、「宇宙からのメッセージ」で宇宙暴走族シロー・ホンゴー役を務めた。そして同年、宇宙ニンジャとしてTVショウの主役となったのだ。ニンジャ+宇宙=宇宙ニンジャ。極めて論理的帰結である。


【ナガレボシ】/ Nagareboshi

 本名リュウ。ゲンニンジャ・クラン随一のカラテの使い手であったが、何らかの理由でクランと袂を分かつ。苛酷な修行の後遺症めいた幻聴にしばしば悩まされる。幻聴の主は彼のセンセイにしてハヤトの父、ゲン・シン。

 演じるは織田あきら=サン。かの名作「新幹線大爆破」では犯人グループの最若手だったが、本作においてはリーダー的立ち位置。ハン・ソロっぽい兄貴風とルークっぽいジュー・ウェアを併せ持つよくばりキャラだ。


【バルー】/ Baloo

 非宇宙ニンジャ。リュウの古くからの相棒で、第1惑星シータにルーツを持つ身長7フィート超のデーラ人(宇宙猿人)。ひとたび怒ると下級ニンジャトルーパーでは太刀打ちできぬほどの膂力を揮う。トラディショナルな宇宙ストーンアックスを愛用。

 偉大なる伊上勝=センセイの脚本にしばしば登場するコメディリリーフの系譜上にあるキャラクターだが、意外にも小説版では賢者めいて落ち着いた雰囲気。演じる西田良=サンの目力は凄まじく、猿人マスク越しでも本人とわかる。


【トント】/ Tonto

 リアベ号の整備士兼ナビゲーターを務める、製作者不明の万能ドロイド。テクノロジーが後退した第15太陽系では、彼と同等のドロイドを製作する事はもはや叶わない。とぼけた電子音声と顔面LEDプレートのアスキー文字でコミュニケートする。

 声の出演は田渕岩夫=サン。人を食った絶妙なカタカナ喋りは、東映スペースオペラ特撮TVショウの嚆矢「キャプテンウルトラ」のロボット・ハックを彷彿とさせる。原作ではポンコツ呼ばわりされることが多いが、実はかなり有能。

ガバナス・ニンジャアーミー / Gavanas Ninja Army

【ロクセイア13世】/ Rockseia XIII

 ガバナス帝国皇帝。巨大宇宙戦艦「グラン・ガバナス」のブリッジに設置された黄金宇宙ドクロレリーフ型超光速通信機で指令を発する。その真の姿を見た者はおらず、そもそも先代皇帝との関係も不明瞭。

 声の出演は汐路章=サン。宇宙刑事シリーズ3作それぞれで怪人の人間態を演じ、当時の視聴者にトラウマめいたインパクトを残した。ジャアクダブラー、ジキルハイドビースト、不思議獣サイサイ。どれも大変ヤバイ。


【ニン・コーガー】/ Nin Koga

 ガバナス・ニンジャアーミー団長にして、巨大宇宙戦艦「グラン・ガバナス」艦長。漆黒のプレートアーマーと黒マント、大角付きニンジャヘルムに身を固める。そのカラテの程は計り知れぬ。

 演じるは堀田眞三=サン。映画版ガバナス皇帝・ロクセイア12世(成田三樹夫=サンが烏丸文麿の延長線上で演じた)の衣装を流用しつつも、ドスの効いたセリフ回しで好対照を成す。「忍者キャプター」では、前半と後半の大ボスをほぼ同じノリでこなすという偉業を果たした。東映系じゃないけど「アイアンキング」の不知火太郎も同系列のキャラだ。


【ニン・イーガー】/ Nin Iga

 ガバナス・ニンジャアーミー副長。コーガーの弟。兄に代わって前線で指揮をとる事が多いが、感情に任せた軽率な行動が目立ち、その人望はいささか心許ない。

 演じるは白井滋郎=サン。ピラニア軍団の一員として多数のヤクザ映画に出る一方、時代劇TVショウの常連になりつつあった時期の出演である。


【クノーイ】/ Kunoi

 ガバナス・ニンジャアーミーの諜報部門を取り仕切る妖艶な女ニンジャ。相手の顔を盗む「フェイス・オフ・ジツ」は、体格までも自在に変化させて敵を翻弄する。意外にも殺しは好まない。

 演じるは藤山律子=サン。特撮TVショウで悪の女幹部を演じる機会が多く、「レインボーマン」のオルガ、「電人ザボーガー」のミスボーグ、「科学戦隊ダイナマン」のゼノビアとしても忘れ得ぬ印象を残した。


【ニンジャトルーパー】/ Ninjatrooper

 ニンジャアーミーの一般兵士。ガバナス支配下の惑星から徴発され、苛酷なカラテブートキャンプに耐え抜いた者だけが任命される。その過程で個人名は剥奪され、ほとんどの者が自我希薄化症状に見舞われる。宇宙ニンジャとしての実力は極めて貧弱で、死亡時に爆発四散しない事も珍しくない。

 ショッカー戦闘員とストームトルーパーで描かれたベン図の論理積。

その他の人々 / Other

【ソフィア】/ Sophia

 正体不明の宇宙美女。次元間航行も可能な宇宙帆船を操り、時間と空間を越えてハヤト達に啓示あるいは救済を与える。我々三次元の民にとって、その行動法則はおよそ理解の埒外。ガバナス皇帝・ロクセイア13世とは何らかの因縁があるらしいが……?

 演じるは秋谷陽子=サン。平山亨プロデューサーの自伝によれば、とあるスタッフの初恋の人のイメジが投影されているという。エモいですね。


【ゲン・シン】/ Gen Shin

 ゲンニンジャ・クランの頭領。地球連盟との超光速通信ホットラインを長きにわたり守ってきた。遥か昔より受け継いだ真の使命を息子ハヤトに伝える事なく、ニンジャアーミーの凶刃に倒れる。

 原作TVショウでは第1話で早々に殺され、以後は回想シーンにしか登場しない(よって本作ではナラクめいてリュウのニューロンに巣食っていただいた)。演じるは北村英三=サン。なんとあの「吸血鬼ゴケミドロ」にも出ておられる。


【カミジ】/ Kamiji

 非宇宙ニンジャ。レジスタンス組織「アナリス解放戦線」のリーダーとして活動。そのカリスマ性は戦士達を束ねる要である。

 演じるは坂口徹郎=サン。かの偉大なるニンジャ特撮TVショウ「仮面の忍者 赤影」の主人公を務めた。「キラリと光る すずしい目」の歌詞にたがわず、ヒロイックな目力がスゴイ。


【ハナ】/ Hana

 非宇宙ニンジャの少女。両親をガバナスに殺され、カミジ率いるレジスタンス組織に身を寄せる。

 演じるは島田歌穂=サン。「がんばれ!! ロボコン」のロビンちゃんや「大鉄人17」の佐原ルミとして、同年代の特撮TVショウに存在感を残す。


【カン王】/ King Khan
【ヒミメ王女】/ Princess Himime
【ケン王子】/ Prince Ken

 地球からの移民団とはルーツを異にする、モンゴー一族の地底王国を束ねる王族。偉大なるダム・ノストラの予言に従い、きたるべき災厄の日まで雌伏の時を過ごしている。

 カン王を演じる中村錦司=サンは、東映系作品に多数出演した名バイプレイヤー。ヒミメ王女役の仁和令子=サンは、この頃だと「仮面ライダーX」のライダーガールズ・チコ役がキュートかつ美しい(たしか同時期「銭形平次」にも出てたはず)。ケン王子役の安藤一人=サンは、前年の「小さなスーパーマン ガンバロン」で既に主役を務めている。

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