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【21/22 セリエC 第7節】マントバvsユベントスU23

10月3日、評判の良い黒のアウェイユニフォームを着用して挑んだセリエC第7節は、0-1での勝利となった。

観なきゃと思いながら、少しずつ下部組織の試合を追うことができなくなってきた。
代表ウィークで少しは溜まっている試合を消費できるといいけど、、、

この試合は、先日の選手図鑑でも「プレースタイルはクアドラードに近い」と紹介した右サイドを主戦場とするアケが右サイドバックとして出場したという情報があったため、とても気になっている試合だった。

メンバーリストと採点

マントバ↓↓

ユベントスU23↓↓

採点
GK
イスラエル:6.5
DF
アケ:7.0
ポーリ:6.0
デ・ウィンター:7.0
アンツォリン:6.0
MF
ミレッティ:7.5
セルサンティ:6.0
レオーネ:7.0
FW
スーレ:7.0
クドリグ:6.5
セクロフ:6.0

MoM

🪄🇮🇹ミレッティ🇮🇹🪄
ユースリーグで別格のパフォーマンスを見せたミレッティとスーレは、今季主戦場のU23に戻っても輝きを維持していた。

前半はそこまで目立ったプレーが多かったというわけではなかったが、後半はチャレンジングなプレーで相手を翻弄、試合の主導権を握るキーポイントとなっていた。

この試合唯一の得点となったリゴーレも、一度は止められるも、こぼれ球を冷静に押し込み得点した。

セルサンティのコンディションが少し良くなかったが、彼の分まで中盤で奮闘する姿は見事だった。

雑感

・主導権
プリマやU23を観ていて思うのは、内容に比べて結果が着いてきていないということ。
これまで、プリマは4戦2勝2敗、U23はコッパでは2戦2勝と勝っているものの、セリエCは7戦3勝4敗となっている。

しかし、どの試合も主導権を握っているのはユベントスなのだ。
プリマのアタランタプリマ戦の敗北は力及ばずだったものの、ナポリプリマ戦は勝てた試合だし、U23に限ってはこれまで取りこぼした勝ち点が多い印象がある。

この試合も、勝てたものの得点はリゴーレでの1点のみ。
特にU23はセリエCにいるわけだから、勝てる試合に勝ち切ることが求められる。

・アケ
先述したとおり、この試合の見どころは「アケの右サイドバック」である。
ここでは、アケを右サイドバックとして起用した理由と、実際のパフォーマンスについて触れる。

【起用理由】
まず前者の起用理由について。
これはトップチームからの期待が挙げられる。

トップチームで替えの効かない選手と聞くとロカテッリを想起するサポーターが多いと思うが、個人的にはクアドラードの名を出す人も一定数いると思う。

近年ではサイドバックは補強ポイントの筆頭候補として議論されることも多く、ローンバックで加入したデ・シリオとペッレグリーニは不安要素とされることも少なくない。

(両サイドできるとされるデ・シリオはまだしも、左サイドしかできない&昨季のフラボッタより良いインパクトを残せていないペッレグリーニは重症といえる)

また、デ・シリオにクアドラードのような攻撃面での貢献を期待することは困難である。

クアドラードロールをできる選手を探すこと。
ここで、僅かな希望を見出した先が、アケである。
クアドラードロールに絶対に必要なのは、ポジショニングセンス(サッカーIQや頭脳)と、クロス精度といった攻撃性能。

もともとマルセイユ時代からメインポジションであるウイングの他に、セカンドストライカーやトップ下など様々な攻撃的ポジションで起用されてきたアケ。

加入時はドリブルが魅力的だという見識が一般的だったが、自分は加入当初からアケが一番上手いのはクロスだと言ってきた自負がある。

攻撃スキルは十分あることは周知の事実であり、様々なポジションを経験してきたことで鍛えられた彼の頭脳も、今回の右サイドバックへのコンバートを後押ししたことだろう。

U23の右サイドバックはレオとバルビエーリがいる。トップチームが目をつけるならレオよりはバルビエーリだろうが、彼はタフさはあるものの、純粋なサイドバックタイプなだけにクアドラードロールを期待することは困難である。

【実際のパフォーマンス】
では実際、この試合のアケはどうだっただろうか?

単刀直入に述べると、初めてにしてはかなり上出来だった。
左サイドバックのアンツォリンは守備志向の安定型であることや、右ウイングのスーレがプレースタイル的に中に絞ることが多く右サイド前が空くことで、チームバランスも良い。

事実、この試合ではアケの攻撃参加による右サイドからのアタックがチームのメインウェポンとして確立されていた。
得点に繋がったリゴーレを獲得したのもアケである。

クアドラードロールを期待されてのトップチームからの招集はまだ先のことかもしれないが、少なくともU23のクアドラードとなる日はそう遠くないのかもしれない。


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