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【21/22 プリマベーラ 第3節】ユベントスU19 vs ナポリU19

9月18日にホームで行われたナポリプリマ戦は、1-2の惜敗に終わった。

ちなみに、本稿のサムネ画像は単なる試合のワンシーンに見えるかもしれないが、スーレやデ・ウィンター、ンテンダなど今季U23に登録されたプリマの先輩がスタンドに観に来ているのを抜いたシーンである。

メンバーリストと採点

↓ユベントスプリマ↓


↓ナポリプリマ↓

採点
GK
センコ:6.0
DF
サヴォーナ:7.0
エンゾアンゴ:5.5(84’→マレッサ)
ムハレモビッチ:6.0
ムラッツィ:7.0
MF
レドンネ:6.0(76’→チーティ:5.5)
オミッチ:6.5
アーザ:7.5(84’→ストリジョンク)
シェクララツ:5.5(63’→ムバングラ:6.5)
FW
キボゾ:5.0(35’→退場)
トゥルコ:6.0(63’→ガランテ:6.0)

MoM

⚪️⚪️⚪️アーザ⚫️⚫️⚫️

この試合、唯一得点したのはキボゾだが、その後前半35分で一発退場しているため、今回のマンオブザマッチはアーザとする。

そもそも、キボゾのシーンは一発退場に値するファウルなのかは疑問(というかほぼほぼ誤審とも思ってる)。

状況は以下の通り↓
・前半34分
 キボゾがナポリプリマのDFをヒールリフトで抜こうとするも失敗
・前半35分
 キボゾの前プレをナポリプリマDFが邪魔した際にキボゾがその選手を叩いて一発退場(審判は見てない)

これ、ヒールリフトにイラついたナポリプリマのDFがキボゾと軽い口論になっていたことは割と簡単に予想がつく。
キボゾは相手にまんまと乗せられて退場してしまったというわけだ。

当該ファウルシーンをスローで見ても、一発ロッソ級の暴力行為とは思えないし、微妙なシーンであるだけに審判にはロッソが試合を壊す可能性も考慮して欲しかった。


さてさて、MoMに選んだアーザは、ゴールこそなかったものの、終始積極的なプレーでチームを牽引していた。

もともとアーザは今季U17からの昇格組のひとりであるが、その中ではすでに別格であり、来季U23に飛び級で昇格登録もありえるほどと言えなくもないようなレベル。

この動画はナポリプリマ戦のアーザの一部をまとめたもの。
思いつきで録画したため、これ以外にも素晴らしいプレーはたくさんあった。


ユベントスプリマ

・得点シーン
オミッチの鋭い縦パスにトゥルコがポストプレーでファウルをもらう。
オミッチの直接FKはGKに弾かれるも、こぼれ球をサヴォーナが折り返してキボゾがゴール。

ここで見えてくるのが、オミッチの可能性。

昨季はミレッティとバレネチェアという2人の素晴らしい中盤がいて、ミレッティが攻撃の要、バレネチェアが守備の要としてバランスが保たれていた。

そんな2名がどちらもU23に登録された今季。彼らの穴を埋める存在は、今季のU19の命運を左右する要素とも言える。

そこで私が個人的に注目しているのが、オミッチだ。

もともと昨季もプリマでプレーしており、ミレッティやバレネチェアほどではないにせよ、冷静なプレーでチームを支えてきたひとりであった。

そんななか、今季はオミッチがステップアップするチャンスのシーズンとなるかもしれない。
同じくボランチで起用されるレドンネはU17から登録されたばかりの選手で、おぼつかないプレーも多い。

レドンネのカバーまで任される今季は、オミッチの仕事量・重要度は去年とは桁違いである。
この試合でもオミッチはキーポイントだったが、かなり良い出来だったと思う。

先制点のきっかけとなったFKも良かったし、攻守両面でナポリプリマとの勝負に勝ち中盤を制圧していた(キボゾが退場して1人少なくなったあとも)。

・両サイドバック
この試合、アーザとオミッチのほかに、明確に良かった選手が2名いる。
ムラッツィとサヴォーナだ。

RBサヴォーナは、堅実なプレーを得意とする選手で、彼が素直にプレーしてくれるからこそ、彼の一つ前のポジションにいるアーザの攻撃性が光ってくる。

LBムラッツィは、サヴォーナと対照的で攻撃的なプレーヤーである。
というか、そもそもサイドバックというよりウインガー的なプレースタイルであるムラッツィ。
左サイドバックで起用されると、右利きなので豪快なカットインが目立ってくる。

2名とも、今季U19の主力核の地位を確立した選手である。

ナポリプリマ

・数的優位
ナポリプリマは、ユベントスのキボゾが前半のうちから退場しているため、試合の過半数の時間以上を数的優位で戦っている。

にもかかわらず、ナポリプリマはユベントスのボール保持に対してハイプレスを捨てているのだ。
これはなんともったいないことだろう。

しかも加えて、リトリート時のブロック陣形が自陣深すぎる。
この試合は、観てた人なら分かるだろうが、終始10人のユベントスプリマが押していたといっていい。

ナポリプリマがハイプレスを選択肢として持っていたら内容は変わっていただろう。

まぁ、結局試合終了直前に決勝ゴールを決められてユベントスは負けたんですけど。

正直、退場して10人になったとはいえ、この内容ならユベントスプリマは勝てる試合だった。勝たなければならなかっただろう。

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