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2020年8月、福岡市動植物園

毎年恒例の「夜の動植物園」がやってきた。

刺すような痛みを覚えるほどの強い日差しに不安を感じながら植物園に向かったが、入ってみると意外に涼しく、心地よいのに驚かされた。

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↑針葉樹花壇と中央花壇はいつもどおり華やかだが、全体的にはやはり緑の割合が高い。

ほんの数百メートルの移動で体感気温が激変したことは本当に驚きだった。
単に生い茂る木の葉が影を作っているせいというだけではないだろう。
光合成のおかげで太陽からの光エネルギーがあまり熱エネルギーになっていないから、とか、地面が露出しているおかげで水分が気化しやすいから、とかだろうか?

具体的な理由はよくわからないが、森を残すことの重要性・有効性は体感できたように思う。

モデル庭園コーナーに向かう途中で白い小さな花をつける樹をみつけた。

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↑一瞬、楠の花かと思ったがシマサルスベリというらしい。
まだ蕾も多かったので、もうしばらくは見れそうだ。

展望台カフェで一休み。

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17時半くらいにいつものお花入りの氷柱も登場。

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↑「こんなんすぐ溶けるやろw」なんて声も聞こえてきたが、閉園間近になってもけっこうしっかり残っていた。
市街地と比べれば涼しいが、夕方とはいえこの時期の屋外で氷が3時間以上も持つというのは不思議だ。
加えてこの透明度の高さ、なにか特別な氷なんだろうか?

木漏れ日の中のベンチで1時間ほどぼーーっとしてみた。

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↑文庫本とか持ってきてもよかったかな?

ちなみにエントランス周辺では市のフリーWi-Fiが使えるが、ちょっと奥に入ると1つも検出されなくなる。
最近はなかなか見れない画面だ。

オオマツヨイグサの開花観察会は今年も盛況のようで、スマホやカメラを構えた来園者が集まり、開花のたびに歓声が上がっていた。

↓夕方のオオマツヨイグサ、ぱっと見た感じでは「雑草」っぽい。

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蕾の先がほどけてから花が開ききるまでは15秒ほどだろうか?
花びらが動いていく様子が見て取れる。
日没後に開花が始まり、1時間ほどで満開になる。

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開花の勢いは7月がピークだそうで、8月は少しずつ大人しくなっていくという。
今年は都合がつかなかったが、来年こそは8月第一土曜日に参加したい。

「夜の動植物園」は9月の第2土曜日までやっているとのこと。
ちなみに水場が多いせいか蚊もそれなりに多い。
感染予防、熱中症予防に加えて、虫除け対策もどうぞお忘れなく。


いただいたサポートは旅費と撮影機材にあてたいと思います。もし余剰があれば福岡・熊本・鹿児島いずれかの自然または文化財の保全のために寄付いたします。