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夜?の植物園(福岡市動植物園)

今年も福岡市動植物園の「夜の動植物園」、主に植物園に行って来た。
管理体制に変更があったらしく色々と変わっていて、残念な事に悪い意味で驚かされた。

毎年色とりどりの花で可愛らしく飾られていた針葉樹花壇は荒れ果てていて見る影もない。決して花ばかりが草木や植物園の魅力という訳では無いが、小さからぬ要素である事は間違い無いだろう。
そして、エントランスから程近い針葉樹花壇はわかりやすく人目を惹く重要なコンテンツだった筈だ。その手入れが行き届いていないとなれば、集客に大いに響くのでは無いだろうか?

また、夕方以降になると芝生広場にキッチンカーなどが集まって飲食を提供するようだが、大音量でクラブ系(?)音楽を鳴らすので虫や鳥の声も樹々のさざめきも聞こえなくなってしまった。果たしてこれは植物園に来るような客層に好まれるものだろうか?

個人的には植物園とクラブ系サウンドはミスマッチだと思うが、そういった音楽が好きな人ももちろんいるだろうし、新しい試みで新しい客層の開拓に挑戦するのもいいとは思う。
だが、隣接する針葉樹園や庭木園はおろか、だいぶ離れたバラ園にまで響き渡り、更に離れた野草園まで行っても耳に障る程の大音量で流すのは如何なものだろう?
来場者それぞれに期待する楽しみ方があるはずだ。そして植物園という施設の性質上、静かに楽しみたい人も多いと思う。芝生広場をノリのいい音楽で今までとは違った雰囲気を演出するのは結構だが、次回からは音量を抑えたり指向性スピーカーを使うなどして他の区画との住み分けを工夫して欲しいものだ。

どんなものが売られているのか一応見に行こうとはしたのだが、芝生広場に少し入っただけで大音量に耳が痛くなりそそくさと退散した。暗かったこともあってどの程度客が入っていたかも見れていないが、かなり客を選ぶ環境であったろうとは思う。

音響も花壇もどういった経緯でこの様な有様になったかはわからないが、開催時間の告知も直前で変更されるなど迷走していた様子は窺えた。現状をしっかりと見直して、今後の改善に繋げてくれる事を期待したい。

水面の照り返しを受けるカエデ


ラクウショウ


フォトスポットのコスモスは2分咲きくらい


イタヤカエデ

閉園まで居るつもりだったが、大音量に耐え切れず退場したため昼間の写真ばかりになってしまった。陽光に映える緑を楽しめたのでこれはこれでよしとしよう。

まだ暑い日が続くものの、だいぶ過ごし易くなったので木陰であれば然程気にならなくなってきた。コロナや酷暑でなかなか外出できなかったので、これからは積極的にお出かけしたいところ。秋といえばまずはコスモスやモミジ辺りかな?


いただいたサポートは旅費と撮影機材にあてたいと思います。もし余剰があれば福岡・熊本・鹿児島いずれかの自然または文化財の保全のために寄付いたします。