#4『どうする!?LINEのひとこと』
しゃべりびと
・CO2
・ソレガシ某(ぼう)
音声編集びと
・やっすん
西暦2050年。この地球で、とある計画が動いていた。
ヒトコト強制化計画。
今や人類にとって重要な意思疎通ツールである、LINE(ライン)。
そのLINEアプリの起動時、通称ヒトコトと呼ばれるステータスメッセージを入力しなければアプリへログインできない規則を生み出そうという計画だった。
この計画が完遂されれば、人類はヒトコトで何かしらの自己表現を強いられることになる。
そうなれば、多くの人類がポエム・名言・(邦ロックの片想いソングの)歌詞引用などといったヒトコト黒歴史を生み出してしまい、苦しむことになるだろう。
計画の首謀者はソレガシ某(ぼう)という人物。
ふざけた名前をしているが、実際ふざけた人間である。先週引っ越したばかりらしい。
彼は人間が生み出す黒歴史の観測を目的とし、人類に自己表現を強制させる世界の創造を目論んでいた。
そんなソレガシ某(ぼう)率いる帝国軍の侵略へ反旗を翻す者達がいた。反乱軍だ。
反乱軍のリーダーはCO2(シーオーツー)。
二酸化炭素みたいな名前をしているが、人間である。ドロイドでもない。テレビなんて要らないと思ってるらしい。
彼ら反乱軍は帝国軍のヒトコト強制化計画を阻止すべく、『殻』と呼ばれるシェルターに閉じこもることで抵抗した。あらゆる表現を捨て、口を噤み続けることで黒歴史の生成を防ごうとしたのだ。
帝国軍と反乱軍と争いは日々激化していた。
今回のラジオは、そんな争いのはじまりの物語である。
果たしてこの地球の未来に築かれるのはユートピアか、ディストピアか。
その結末を、今はまだ誰も知らない。
☆今回のnote執筆は【 ソレガシ某(ぼう) 】さんが担当しました!彼の次回作にご期待ください!!