家族でプリキュアの映画へ

家族5人で横一列に並んで『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』を公開初日に観てきました。

去年のはぐプリの秋映画が良すぎたので、まぁあれを超えることはないかなとタカをくくって臨んだ部分もありましたが、やはり良かったです。

今回の映画をみて思ったは、ララの話みたいに見えるけど、やっぱりひかるの話なんだな、ということ。

いきなり固有名詞を出してしまったので、基本的な情報を。今年のプリキュアは、中学2年生の星奈ひかると羽衣ララ、上級生組の雨宮エレナと香具矢まどかに、追加戦士枠でユニの5人ですが、今回の映画は基本的に中学2年生の2人がメインです。
今回の映画ではプリキュアたちが言葉の通じない謎の生物ユーマと出会い、交流して絆を深めていきます。
持ち前のコミュ力でスッと仲良くなるひかるに対し、ララは言葉が通じないことで苦労して、自分の心配を理解しないユーマに腹を立てたり苦心します。ただ、ユーマとコミュニケーションをとる糸口をなんとか掴んで信頼関係を築いたのはララでした。信頼関係を築いてからユーマとの距離が一番近かったのはララでした。ユーマとずっと一緒に居られないと知った時に一番抵抗したのはララでした。また、主題歌はひかるとララの掛け合いで展開する部分が多いですが、基本的にララから始まってるそれをひかるが受ける形になっています。

こういう風に今回はララにフォーカスがあたっているのですが、やはりひかるの話と感じました。
異星人であるララはひょんなことで地球に来て、ひかると出会って、プリキュアになって、一緒にいろんな星に行って、絆を築いてきました。その一緒に過ごした時間、自分を受け入れてくれたひかるという存在のおかげで今があるということをララは知っているのだと思います。だからこそ、どこから来たのか、何者なのかもわからないユーマを見て放っておけなかった。ひかるが自分にしてくれたように、ユーマにしてあげた。そういう話なのだと思います。
ひかるの想いを継いで成長したララを描くことで、ひかるを描いた、そういう形で今回の映画はひかるの映画でした。

そして、今回の映画、主題歌もめちゃくちゃいいです(この↓予告編のバックで流れている曲です。iTunesで配信初日に買ってそれからヘビロテです。)

この主題歌のラストで「さよならはさよならじゃない」という歌詞があります。映画の中でも「さよなら」が一つの大きな要素となっています。
今回は家族5人で行きましたが、一番上の子ももう6歳ですからプリキュアに興味を示さなくなる日もそう遠くないかもしれません、下の2人は男の子なのでプリキュアじゃなくて仮面ライダーがいいと一緒に来てくれなくなる日も近いのかもしれません。そういう意味で、今回みたいな形で見にいける機会とさよならをする日が遠くないのかもしれません。

とはいえ、初めて一番上の子と2人で映画に行ったとき、家に帰ってから弟たちに映画がどれだけ楽しかったか自慢げに話していた顔、
2番目の子も一緒に初めて行った帰り道に普段は通らない歩道橋を渡りながら「(高くて)怖くないか?」と聞いたら「こわくないよ」と言いながらぎゅっと握る手に力を入れて来たこと、
今回初めて行った一番下の子がミラクルライトでプリキュアを応援するタイミングをいちいち確認してきて意外と慎重派だなと思ったこと、
映画館で、子供たちが夢中になって画面に見入る横顔、
本編が始まる前の予告編の時に怖い映像が流れるかもしれない(前回観に来た時に妖怪ウォッチの予告編が怖かったらしい)からと母親の後ろに隠れる長男、その様子をみて指差して笑う次男、
仮にさよならが来た後も、こういったことは自分の中に残り続けるのだと思います。

今回の映画については、12星座モチーフのドレスにチェンジしての戦闘シーンがめちゃめちゃかっこよかったこととか、映画にありがちな強大な敵を倒すっていう構造になってなかったの新しいんじゃないか?とか、ラストシーンのビジュアルが圧倒的に美しいこととか、色々ありますが、長くなりすぎるので、
たまたま子供たちがこういう年齢構成のタイミングでこの作品に出会えたこと、こういった素晴らしい作品を作ってくれたことに感謝して筆を置こうと思います。

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