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EDUTRIP in オランダ 2018 Report#3

今日(27日)は、オランダ4大都市の1つ・ミッフィーちゃんの故郷、ユトレヒトへ。

ピースフルスクールという、民主的シティズンシップ教育の実践校を訪ねました。

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訪ねたオーバーレヒトは、3000人の子どもたちが暮らし、11の小学校と、1つの中学校がある町。
173カ国のルーツの子どもがいるのだそうです。
今日は午前中、2校に分かれて視察をし、その後また別の1つの学校に集まってレクチャーとQ&Aをさせてもらいました。
中には、移民の子どもたちが90%、26カ国の子が通っている、という学校もありました。
オーバーレヒトの学校は、すべてがピースフルスクールプログラムを導入しています。

人種や民族や宗教の違いがある中で、オランダが大事に培って来た”民主主義”を学ぶためのプログラムがピースフルスクールです。
年間38回=週1回程度のレッスンや、メディエーターと呼ばれる、もめごとが起きた時に仲裁する役割を持つ子どもたちの存在が特徴的です。
ピースフルスクールの取り組みはかなりパッケージ化されていて、導入にあたっては、カリキュラムやキット(地球儀型のクッションやカード、人形劇に使うぬいぐるみなど)だけでなく、伴走・フォローアップするコーチもついてくる・・・というかたちになっています。

私たちが見せてもらった小学校1年生のレッスンでは、
さるとタイガーが登場する人形劇を先生が子どもたちに見せていました。
タイガーが機嫌よくパズルをしていると、さるが「手伝ってやるよ!」といってちょっかいをかけて来ます。
「助ける」と「邪魔する」の違いは?という問いかけをし、助けるってこういうことだよね、というやり取りをした後、
家や学校やその他の場面で、「誰かを助けたことある?どんな時?」というのを、子ども同士が聞きあいます。
(音楽をかけて歩き回って、音楽がとまったらペアになって話す…と行った具合です)

学校から始まったこの取り組みは、今学校を超えて、地域に広がっており、ピースフルコミュニティとして、地域の児童公園や警察やサッカーグラウンドなど様々なところで、大人がこのコンセプトを共有して子どもに関わり、また学校でトレーニングを受けた子どもメディエーターが、地域においても仲裁をおこなう・・・というふうになっています。

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個人的には、デモクラシーをいかに学ぶかということに、最も関心があるので、ピースフルスクールの取り組みは本当に興味深く、もっともっと深く知りたいという思いにかられました。

その後、オランダ政府・水運局が所管する「LEF Future Center」へ。
フューチャーセンターは、多様なステークホルダー(利害関係者)が集まり、対話を通して、問題を解決したり、イノベーションを起こしたりする機能を持つところです。

LEFでは独自の研究蓄積を生かし、どのような広さ、色彩、証明、家具の柔らかさetc…にすれば、脳がどのように活性化したりモードチェンジしたりでき、関係性がどのように変化するか・・・ということを考えて、空間がつくられていました。

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LEFを後にして、ユトレヒト中央駅で振り返り。

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明日はモンテッソーリスクールと教育博物館(ミュゼオン)見学、そしてイエナプランスクールの保護者である石原さんとのお話です。
あっという間にこの旅も折り返し地点。参加者同士の関係もできてきて、残りの3日間も充実したものになりそうです。

(レポート・武田緑)

(2018/3/27)

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「Demo」は、人権教育・シティズンシップ教育ファシリテーター、教育コーディネーター、学校の民主化アドバイザーとして活動する武田緑の個人事務所です。

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