〜エデュコレインタビュー:出展団体②【合同会社ネクスファ】〜
〜エデュコレインタビュー:出展団体②【合同会社ネクスファ】〜
こんにちは!
今回のエデュコレは、関東,東海,関西,九州の4地域で開催し、インターン生も多様な地域から集まってます。このnoteでは、インターン生が出展団体さんに赴き、インタビューをしてきた記事をUPしていきます!
記事を見て、出展団体さんのことをイベント前に知ることで当日がより充実した時間になるかと思います。また、今回参加できなくても、興味・関心のある団体や学校はきっとあるはず。このインタビュー記事が、その団体の活動をより詳しく知る機会にもなればと思います。
是非チェックしてみてください!
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今回は、【合同会社ネクスファ】の辻 義和(つじ よしかず)さんにお話を伺いました。
ー合同会社ネクスファはどのようにできたのですか?
学童保育と学習が一体化した居場所・学び舎を2012年からスタートさせました。
ここには現在、20人くらいのシニアの方が関わってくださっています。
というのも、このすぐ近くに100号棟以上ある団地の高齢化が進んでいて、その団地だけ見たら高齢化率が40%越えてるんですね。
柏市自体は高齢化がそこまで高くないんだけど、未来の日本はこういう風になっていく可能性が高い、と。そこで柏市が先進事例として、シニアの方がボランティアではなくて、就労という形でお仕事するというプロジェクトが2011年に始まったんです。
現役時代に養ってきたスキルや経験を生かせるような「生きがい就労」ですね。
働く場所としては、保育園や高齢者施設など色々あって、ネクスファはその受け皿の一つとしてスタートしました。
ー関わっている人の層は、学生から高齢者まで幅広いんですね。
そうですね、高校生からシニアの方までいろんな世代の人が関わっています。
学童に通う子、塾に通う子など、色んな子どもたち同士が異年齢で関わっていて、それを見守る大人も異年齢で。
子どもたちも、シニアの方もほとんど地元の方なので、ここが学童や塾でもあり、地域のみなさんにとってのコミュニティのひとつの新しい拠点のようになっているかなと思います。
ーシニアの方はここでどんな関わりをされていますか?
学校が遠い子のためにシニアの方が一緒に歩いてくれる「付き添い送迎」や、英語の先生など、関わり方はいろいろです。最初はこどもへの関わりを担当してくださる方と、送迎をしてくださる方と、英語の先生の3つの関わり方だけだったんです。
そこに、英語の先生がエンジニアの方で、ロボット教室をやってみたりとか、バルーン風船が得意な人にバルーン教室をやってもらったりするなかで、その人の得意を持ち寄ってプログラムにしていくことが増えいき、どんどん関わり方の幅が広がっていきました。
ーどんなプログラムをされているんですか?
現在では、マジックや生け花のプログラムなど、様々なプログラムを展開しています。こういったプログラムを通して、学童保育の中でいろんな体験をしてもらえたらなと。いろんなプログラムをやることで、こどもたちに経験を積んでほしいなと思っています。
ー「サス学」というのもやってらっしゃるんですよね。
はい。あ、この子に説明してもらいましょう。サス学ってどんなことしてる?
(以下、近くにいた子が説明してくれました)
「サス学っていうのは、持続可能な社会を目指して、世界で決めた17科目の課題を子どもでは解決できないことをこどもが解決することです。」
ー例えばどんなテーマをやったことがありますか?
「お金のことをやりました。お金とはどういうことか、お金の歴史を調べたりしました。」
(以下、辻さんのお話に戻ります)
サス学では、インプットとアウトプットのサイクルを大事にして学んでいます。例えば、さっきのお金のテーマだったら、「お金とは何か」「世界で一番お金持ちなのはだれか」「お小遣いが百円だったら千円ためて何をするか」といった、様々な切り口でインプットをします。教室内だけだとやはり実感値が低いので、週末にフィールドワークに行ったり、インタビューに行ったりもします。そういった活動を経て、アウトプットとし最終的に発表会をします。現在小学校3年生から6年生までの約30人の子どもたちがサス学を受講してくれていて、ネクスファでは「国語、算数、サス学」というように主要な科目になっています。
サス学をするうえで大事にしているのが、「ジブンゴトにする」ということです。大人たちが作りこみすぎて、できあがったプログラムにしてしまうと、子どもたちにとって扱ったテーマがジブンゴトにならずに「なんとなく学んで楽しんで終わり」となってしまうので、プログラムを作り込みすぎないように気をつけています。
サス学を経験することで、コミュニケーション力の育成にも繋がっているのではないかと感じています。たとえば社会で歴史や地理を勉強するにしても、実際に見て聞いて触れて勉強するのと、単に暗記として覚えるのとはだいぶ違うと思うんです。相関性は必ずあるし、両輪のように、両方やっているからこそ前に進めるんだということを示したいと思っています。
ー辻さんにとって学びとは何ですか?
学びってなんだろう…。遊びも学びだし、生きることも学びだし、すべて学びに繋がっていくんだろうと思ってやっています。
一見普通に遊んでいるようにみえても、関わり方を思いっきり学んでいる。でもここでは、中学生も来ていて、ほとんどの子が高校受験もするんですよね。だから、僕が今話したようなことと真逆な「テストで5教科400点取ろう!」みたいなこともやっている。でもそれも学びだよな、と。ぼくらはテストで400点取ることだけを目指しているわけではなくて、それを通じて自己管理能力だったり計画性とか自分の頭で考えて動くやっていく力をつけたりとかする。学びといっても、もちろん勉強的な学びだけではないから。ぼくたち大人もこの場所に関わることで日々学んでいるし、こどもたちから学ぶこともあるし、ここにいるから学ぶこともあるし。
けっこうベタな言葉になるけど、よく「学ぶことは生きること」って言うじゃないですか。そういうことなのかな。サス学をやっている子どもたちって、ゲームをつくるとかもこどもたちは学びだと思ってない、遊びだと思っている。こどもたちが大きくなった時に、「やってたことってけっこう意味あることだったよね」とか「今こういう風に役立っている」とか、そういう話をしたいですね。
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ありがとうございました!
これからも、色々な団体さんのインタビュー記事を載せていく予定なので、是非チェックしてみてください!
このnoteのインタビュー記事を読めば、もともと興味があった団体さんのことを、より詳しく知ることができ、また、自分がこれまで未知だった分野や団体のことを、新しく知ることもできます。
まさに⦅多様な教育⦆を知るきっかけになるのではないかと思います。
ご期待ください。
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