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デンマーク教育視察ツアー 2017 Report #1

現在デンマーク教育視察ツアーの真っ只中です。
実はすでに行程の4日目なのですが、やっとレポートを書くことができました…!
というのも、実は悪天候により、行きの乗り継ぎ便が欠航になり、急遽アムステルダムで一泊するなど、ツアーは波乱の幕開けだったのです…^^;

アムステルダムに泊まった翌日は、成田空港出発組は午前中にオランダを飛び立ち、一路コペンハーゲンへ。到着後、ボートで運河をめぐり、国会議事堂を見学するなどコペンハーゲン観光を楽しみました。
一方関西空港出発組はかろうじてとれた便が夜出発だったためアムステルダムを1日観光。予定外でしたが、美術館に行ったり、中心街を散策するなどして、それはそれで楽しめました(笑)

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そして、出発して3日目、全員が合流しいよいよ本格的に視察がスタート。
まずは、デンマークの教育に長らく関わってこられたヨーン・ニールセンさんから、この国の教育システムとそのベースにある考え方や歴史についてレクチャーを受けます。教育費が無償であることや、私立学校が全て非営利で市民立・保護者立であること、フォルケホイスコーレという成人教育機関について、そしてデンマークの教育の父と呼ばれ今でも大きな影響を与えているグルントヴィという人物についてなど…。
質問もたくさん出て、時間は全然足りない状況でしたが(外国の教育を数時間で理解するのは難しくて当然ではあります)、最低限の基本情報はみんなで共通に押さえることができました。
ちなみに会議室を借りた場所はコペンハーゲン市立の「ワールドカルチャーセンター」。古い建物をリノベーションして最近つくられたこの施設は、移民の多い地域に立ち、移民の人たちをサポートする地域環境づくりに貢献しているそうです。

最初の訪問場所は、コペンハーゲン郊外のロドーブレという町にある「建築遊び場」。プレイパークという呼称になって日本にも伝わったこの遊び場。廃材を子どもたちが自由に使って、小屋を建てたり、ものを作ったり、創造的に遊べる場所です。
デンマークに「建築遊び場」はたくさんありますが、ここは特にユニーク!子どもたちは1人1区画を与えられ、さらにうさぎやインコやモルモットなどの小動物を1匹自分の責任で飼うことができます!
動物とふれあい、建物をたて、スポーツをし、友達とおしゃべりをし…そんな中で創造性や自主性を伸ばし、責任や協働を学んでいくのだそうです。

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ホテルに戻っての振り返りの時間。それぞれ印象に残っていることを出し合い、それを「いいね!(共感ポイント)」と「もやっと(違和感ポイント)」に分けて模造紙に貼っていきます。同じところを訪問しても、それぞれ思うことはバラバラ。だからこそ、違う視点から学びを深めることができます。

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「この時間、すっごくいいですね!自分の中も整理できるし視点が増える!」という声も。本当にその通りで、ここにコミュニティを構築しながら学ぶことの価値があるのだと思います。


(2017/02/26)