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EDUTRIP in オランダ 2018 Report#4

今日は、リヒテルズさんに同行・コーディネートをしていただく最終日でした。
1日ハーグ市内で視察。
 
朝、トラムに乗って向かったのは、プロテスタント系のモンテッソーリスクールです。
校庭には楽しそうな遊具が設置されていました。
どの学校もそうですが、公立も私立も、校庭と校舎は自治体の持ち物です。
なので、この校庭も学校の時間以外は開放され、ここの生徒以外の子どもも遊べるのだとか。
 
まずは先生が、モンテッソーリ教育について、そしてこの学校の特徴についてお話してくれました。

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「子どもたちから始める」ということを大事にするモンテッソーリ教育。
子どもに自立性を養うこと、自分の周りの人や環境に対してケアをする人間になることを目指しているそうです。
 
みんなで協働的に学ぶ時間はあらかじめ決めておいて、自分で学ぶ時間がその間にあります。
個別学習の時間に先生に質問があるときは、カードを机の上におくことでわかるようになっています。
自分で学べるようにするには、よく準備された環境が必要。
子どもが必要な教具・教材に近づいて言って、自分で必要なものを取り出せるようなそういう環境をつくっています。

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モンテッソーリ教育といえば、その豊富な教材で有名。感覚を刺激するような教材が置かれています。

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クラスは、異年齢学級。分かれ方はイエナプランと一緒で、4、5歳クラス、1〜3年生クラス、4〜6年生クラス。
 
コズミックプロジェクトという総合学習では、生物、化学、地理、歴史、といった内容を教科横断的にテーマを決めて学びます。
だいたい1ヶ月か2ヶ月で、1つのテーマに取り組みます。「切り離されたバラバラの知識、理解ではなく、全体としてテーマを扱うことで、子どもたちはものを見るときに全体像を見ることができる」と話してくれました。
 
その後、少人数に分かれて、各年齢のクラスを見せていただきました。

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午後は、オランダに移住してイエナプランスクールにお子さんが通っている石原さんにお越しいただき、ランチをご一緒しながらのQ&Aセッション。
お子さんに自立的に学ぶ力がついていると感じること、コミュニティのつながりがあることに人は幸せを感じるのだとこちらで生活して気づいたということ、家に親がいること・家族の時間が多いことがオランダの幸福度につながっているのでは?というお話など、3年こちらで暮らしての実感をお聞きでき、とても興味深かったです。
 
そして、ミュゼオン(教育博物館)へ。ここは学校の子どもたちと、家族連れのためのミュージアム。
扱っているテーマは、環境、自然、歴史、食、エネルギー、平和、貧困など非常に広い領域です。

常設展示は国連が提唱する「持続可能な開発のための17の目標(SDGs)」に即したものになっていて、グループで展示を見て回りながら、ディスカッションができるよう、17の目標ごとの展示にディスカッションテーマが書かれたカードが用意されています。(Yes/Noで答えられる問いが書いてあり、それに各展示のところで穴を開けるようになっています。それをもとにみんなで話し合えるように工夫されています。)
 
展示は、目で見るだけでなく、手で触れたり、体を使って動かしたり、タッチパネルでゲームができたりする楽しいものになっており、現地の子どもたちはとても楽しみながら展示に関わっていました。(変な表現ですが、でもそういう感じなのです)
その後、ミュゼオンのロビーで振り返りをし、この日は解散。

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ご好意で、ハーグに残ってくださった石原さんがさらに質問に答えてくださることになり、レストランでおしゃべり。
食事の後、リヒテルズさんとも最後のお別れをして、ホテルへ戻りました。
リヒテルズさん、石原さんには感謝でいっぱいです。ありがとうございました。
 
残すところ、あと2日。それぞれ、オランダで吸収したものをどう持って帰るか。
この旅での学びが、日本での新しいチャレンジにつながっていくよう、精一杯サポートしたいと思います。

(レポート・武田緑)

(2018/3/28)