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2023 05 團菊祭五月大歌舞伎 昼の部

観劇日:5月2日、21日

眞秀さんの襲名披露ということでお祝い感たっぷりの演目並びと感じました。

寿曽我対面

いろんな種類の曽我の対面があって、上演も多い。ここ数年しか見てない私でも二回目くらいみてるかもなのですが、今回はこの人なんだくらいの思いしか出てこない。貧弱な感性でした。
松也さんが弟五郎で、右近さんが兄十郎なのですね、今回は。巳之助さんのされてた、朝比奈の扮装の色合いが好きです。

若き日の信長

予習なし、初見の観劇。
信長(團十郎)は、目力、舞に迫力でした。
秋景色、柿、雪、雷など舞台も綺麗で。
梅玉さんの化粧は見たことない雰囲気で、一瞬誰?と配役チェックしました。
平手中務(梅玉)が切腹した後の信長の台詞のあたりで涙でました。
先代の思い入れのある演目ということも未知のまま観たのだけど、帰宅してから筋書上演記録をみて直近三回は左團次さんがされていた役なのを見て、さらに染み入るものがありました。

若き日の信長は、話としてわかりやすいし、セリフがきちんと聞こえたし。野放図な信長をやる現團十郎さんにキャラクターが合っている気がして(失礼!)よかったです。
梅玉さんの役は、梅玉さんがすごく大きい部下として存在してていいのですが、左團次さんがいらしたら左團次さんの役なのかなと思ったりもした。ダメな信長に目を覚まさせるために切腹するという役どころもなんだか、去年の襲名披露興行の口上での大先輩と後輩という関係性に重なる気がしました。
信長が舞ったのは能でなくて、幸若舞という説明を読んで、いつか観れる機会があればいいなと思った。

最初に信長が村の子供達と花道から登場するときに、みんなで葉っぱの帽子を被ってましたけど、あの姿がやんちゃなかんじでかわいかったので、舞台写真で売ればいいのにと思ったのですが、ラインナップにはなかった。愛嬌のあるビジュアルで売れるのではと思ったのですが。

追記:2日に観た時と、21日に観たときでは「この世は地獄じゃ〜」以降の台詞の受け止め方が全く変わってしまった。
あくまで自分の感じ方の問題。

音菊眞秀若武者

一ヶ月主役をはるという興行は大人でも大変なのに、子供が主としてやるのは本人にとっても、家族にとっても、大変なんだろうなと。舞台上で見れる眞秀さんは明るくてキラキラしていて、初日も後半でみた日も楽しそうに見えました。
眞秀さんが舞台上でやっつける「大狒々」の動きがすごくダイナミックでかっこ良くて、着ぐるみ着てる人の情報が出てないか筋書きなどでみましたがなかった。


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