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Breakin'

ブレイク・ダンス映画といえばこれ。'84年5月4日に全米で公開された『Breakin'』。邦題はズバリ『Break Dance』。

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当時流行に敏感な人達は、82年公開の『Wild Style』とその一行によるプロモーション来日で、ヒップホップやブレイク・ダンスを知り見よう見まねでスタートした。そして、この『Breakin'』公開で本格的なブレイク・ダンスを目の当たりにすることになる。それは世界中を巻き込んだムーヴメントになった。それを証拠にこの映画は全米興行ランキング1位を達成し、120万ドルの制作費に対して米国内だけで4000万ドル近い興行収入を稼ぎだした。

ストーリーはシンプル。新しいブレイク・ダンサーが旧態依然としたジャズ・ダンサーと戦っていき、旧態依然としたダンス・シーンの中でダンサーとして不遇を囲っていたヒロインが新しいブレイク・ダンス・ムーブメントと出会うことで、そのダンスで自由を獲得し成功をおさめていくという古典的なストーリーだ。

しかし、当時のブレイク・ダンス・シーンでトップだったダンサー達を起用したことにこの映画の意味と意義がある。オゾン役のシャバ=ドゥーは〈The Lockers〉元メンバー。〈The Lockers〉とは、全米No.1ヒット『Mickey』で有名な歌手兼女優兼振付師のトニー・バジルとブラック・ミュージック界伝説のライヴ・ショー〈Soul Train〉出身のダンサー、ドン・キャンベルが'71年に立ち上げた伝説のダンス・チーム。今やストリート・ダンスの基本であるロック・ダンスを生んだのがこのドン・キャンベルだ。グループ解散後もマドンナやライオネル・リッチーなどの振付師として活躍。そんな彼の愛弟子がターボ役のブーガルー・シュリンプだ。

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さらに、マイケル・ジャクソン「Thriller」や「Beat It」の振付師、ポッピン・ピート。彼は、ポッピンの生みの親であるブーガルー・サム率いるダンサー・チーム〈Electric Boogaloos〉のメンバーでもある。劇中ではライバル、エレクトリック・ロックのメンバーを演じた。両者による白熱のダンス・バトルやクラフトワーク「Tour de France」で踊るブーガルー・シュリンプの有名なホウキ・パフォーマンスに度肝を抜かれた人は多いだろう(僕もこのシーンを観てブレイク・ダンスはやるもんじゃない見るもんだと心に決めた)。

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しかも、全編ロスアンジェルス〜ヴェニス・ビーチ周辺での撮影だったため、LAの新進気鋭のラッパー達(今は超ベテラン)アイスTやDr.ドレ、彼らのプロデューサーを務めたDJのクリス・テイラーらがこぞってフィーチャーされた。

そんなブレイク・ダンサー・バイブルといって過言ではないこの『Breakin'』の主要メンバー3人、オゾン / スペシャルK / ターボが米国のフィギア専科〈Super 7〉でフィギア化された!【SUPER7 "Breakin’" REACTION FIGURE】。もちろん、Turboはホウキを持ってる!国内正規発売は〈Dancer's Collection〉だけ。ワンセットだけ奇跡の限定入荷!今回限りです。

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