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「イスラム横丁」という場所をご存じだろうか。 東京の新大久保駅前から数十メートルにわた…
この連載では、母、妻、元編集者、劇作家の顔を持つ小説家であり、記憶力も素晴らしくいい中澤…
どんなに長く付き合っていたとしても、結婚して初めてわかる相手の癖というか、育ってきた家…
大好きなくせに、わたしは食べるのがものすごく下手だ。具体的にどう下手かというと、異様に…
告白しようと思う。 じつはわたしは喫煙者である。 ああっもうこの二行を書いただけで、…
敬愛していたお店があった。大好きなお店があった。 「あった」と過去形なのは、惜しくも二…
わたしが就職活動をしていた九〇年代頭は、世に言うバブルの真っただなかであった。 今ではちょっと信じられないが、段ボール箱一杯の就職案内が毎日のように届き、面接に行くだけで交通費がもらえることもあった。四月、五月に内定(それも大手企業)が出るのはあたりまえ、数社受かって「どこに行こうか」と迷う友だちもたくさんいた。 それだけに企業側の内定者拘束も厳しくて、就職活動解禁日には、他社へ流れないよう旅行に連れ出されたりもした。こうなると「厳しい」を通り越して「オイシイ」拘束であ
食べものとにおいは切っても切れない関係にあると思う。 たとえば鰻。 暑い夏の夕暮れ、…
空耳。あるいは聞き間違い。 かの『タモリ倶楽部』でながねん人気のコーナーでもあるが、…
叔父の一周忌のため長野に行った。父、弟、それにわたしと夫の四人で行った。 長野は遠い…
世のなかには実にさまざまな「放題」が存在する。 いちばんよく目にするのは「食べ放題」…
今回のテーマはオムライスである。 黄色いオムレツに包まれた、鮮やかな赤いご飯。そのう…
ソウル四日目、最終日。今日も朝から快晴だ。 泊っていた韓屋(ハノク)を出て、オンニの…
ソウル三日目、今日も快晴。 今朝は日本でも人気の高いソルロンタンから始まりはじまり~。 牛骨やタン、内臓などを白濁するまでことこと煮たスープ=ソルロンタンに白いご飯、葱や白菜キムチ、カクテキなどのおかずがついた定食風。ソルロンタンにはお肉のかたまりも浮かび、さらに素麺まで入っている。これだけで朝ご飯にはじゅうぶん。でも白飯にソルロンタンをかけて食べると、これがまたいくらでも入っちゃうのである。キケン…… 朝ご飯を食べながらRちゃんと作戦会議。かねてから行ってみたかっ