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楽しむための準備

海X 12/23~12/24
 今回は、前期以来久々のシーカヤックをしました。実施場所は、前回の新桑竈から少し南へ下がった古里海岸というところになります。
 夏の海とは違って冬の海では気をつけることがたくさんあることが分かりました。

<1日目>
 今回は、新桑竈ではなく古里海岸での活動でした。これには冬の気候が関係して場所が変更されていたようです。冬になると日本では北風が吹きやすくなります。そうすると三重県などの太平洋側では岸から遠ざかるように風が吹くようになります。その結果向かい風でシーカヤックが戻れなくなる可能性を考慮して、もし北風が吹いても上陸して歩いて帰れるように整備された道路が近くにある古里海岸になったそうです。
 この日の活動は、拠点の古里海岸から少し離れた位置にある赤野島というところを一周して戻ってきました。古里海岸では、新桑竈と違って周囲を囲うものがないので、少し沖に向かって進むとすぐに外洋のうねりを感じられました。ただ、この時風も穏やかでうねりも小さかったので、厳しい環境という感じはありませんでした。
 漕いでいる途中に、腕を海につけてみました。すると非常に温かいと感じました。海に出る前に予報を見て海水温が20℃前後ということは予め知っていましたが、自宅付近の海に足を入れた経験からあまり信用していなかったので、実際に体験することで予報が本当に正しいんだと改めて実感しました。また、この日は冬には珍しく気温も高かったため、蜃気楼を見ることができました。

右側の島々の左端に蜃気楼が見られる

 また、海上では不思議なものを発見しました。発見した当時はさわり心地からルアーか何かが千切れたのだろうと思っていましたが、後々これがサルパと呼ばれるホヤの仲間であることがわかりました。浜ではこのようなものを見つけたことはなかったので、沖に出ることで新たな発見ができるというのはシーカヤックの楽しみの一つであると思いました。

拾ったサルパ

<2日目>
 2日目は古里海岸を出発して、西側へ進んでいって折り返して戻るというルートで進みました。
 昨日に引き続き穏やかな天気で非常に快適な航海でした。
 この日、磯場の近くを通りました。前日では磯場は通らず、前期でも近寄ることはなかったので初めての体験となりました。磯場の近くは、海面の上下が非常に大きく目で見てすぐに変化が分かるほどでした。このときにあまり近くにより過ぎると徐々に引き込まれていくのがわかります。特に海面の動きが大きいところは、思っている以上に強い力で引っ張られるため、気を抜けば沈してしまうと感じました。この体験から、白波の立っているところと、海面が大きく変化するところは近づかないように使用という危険の目印を覚えました。帰りには、コンゴウフグの死骸をインストラクターの方から見せていただき、間近で魚を観察できて非常に満足でした。

カヤックに載せたコンゴウフグ

<実習を通して>
 今回の実習では、カヤックで海に出るにしても色々な条件に注意して、準備をされていることがわかりました。自身でも体験したように、海の上では楽しいことのも多くありますが、それと同時に危険も多く存在します。そのため、最大限に楽しむためにも気象や季節、潮の動きの特徴などを十分に調べて対策を取ることの大事さを知れました。

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