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最後の虎 ①

 久しぶりの記事になります。どうも夏休みが終わると、プラモデルを制作する時間はあるのですがそれにプラスして制作記を書く時間は無くなってしまいました。落ち着いてきたのと、執筆のモチベーションが湧いてきたので久しぶりに書いていきます。

今回制作するのは、タミヤ1/35のティーガーⅠなのですが、その前に少しお話ししておくことがあります。というのも、今回は再現したいティーガーがあるのです。

 こちらになります。これは、BattlefieldⅤというFPSゲームのキャンペーン(1人用モード)の一つ、『最後の虎』に登場するティーガーになります。正式にはティーガーⅠ 237号車で、乗員たちには「ステファン」の愛称で呼ばれています。これに従い、以降このティーガーはステファンと呼ぶことにします。
 ステファンには様々な特徴があります。組み立てながら、順を追って確認していきましょう。なお、今回は組み立てに関しては、他の方が紹介していると思うのであまり多くは書く予定はありません。代わりに、工作について重点的に書く予定ですのでお楽しみに。

 では、組み立てを始めていきましょう。説明書通りに作るとまずは足回りからになりますが、見ての通りステファンの転輪は後期型のスチール転輪になっています。この部分を書いている時点では、後期型のキットをまだ入手していないので、この部分の組み立ては一旦保留します。

 また、ステファンは正面左のフェンダーが欠けています。

 ということで、ノコギリでフェンダーを切断しました。

 エアクリーナーには円形のディテールがあります。

 しかし、キットでは真っ平なので加工する必要があります。

 穴開けパンチを使って0.3mmのプラ板を円形に切り出した後、瞬間接着剤で接着しました。これをスジ彫りのガイドとして使います。
 スジ彫りに使う道具はケガキ針になります。円は完全なる曲線であるため、これが最適な道具となります。

 ガイドを剥がしてやすりがけをした後になります。少し大きかった上に、かなりよれてしまっていますが、大事なのはディテールを追加することだったので良しとします。

 飛ばして車体が完成しました。フェンダーを切ったことによって空いた大きな隙間や、使わない装備品をはめるための穴は、エポキシパテを使って埋めました。また、小さな隙間はラッカーパテで埋めています。

 また、詳しくはまた今度になりますが、今回はフィギュアの改造にもチャレンジしてみます。準備として、余ったエポキシパテで腕にあった穴を埋めて、頭を成形しました。

 砲塔はディテールアップとして、天板に溶接痕を施してみます。まずは、0.5mmのプラ棒を合わせ目に沿って接着していきます。その後、更に流し込み接着剤を塗って、ナイフで模様を刻んでいきました。

 ステファンのキューポラには機関銃用の銃架が付いています。これは後期型のキットについているため、そこから引っ張ってきます。ということで、ここからは後期型を購入した後の話になります。

 少し加工を施して銃架を取り付けました。これでキューポラは完成です。

 その後、砲塔を完成させました。溶接痕がいい感じです。

 後期型のキットを入手したので、足回りに取り掛かります。初期型と後期型では転輪の数も違うため、サスペンションなどは後期型から引っ張ってきましたが、ピッタリはまってくれました。
 こんなに上手くはまった理由について色々と調べたのですが、どうも後期型のキットのほうが先に発売されたようです。ちなみに、この後期型のキットはAFVキットが不振だった時代を破った有名なキットだそうです。
 それはさておき、後に発売された初期型のシャーシが先発品の後期型のものを流用したというのであれば、これの説明がつくというものです。ランナーのパーツ配置に関しても比較したところ、ほとんど一致していたので、現在発売されているタミヤのティーガーⅠは、後期型を源流とするものであることは間違いなさそうです。

 今回はここまでになります。次回は足回りの続きと工作に入っていこうと思います。


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