見出し画像

Netflix『First Love初恋』感想

2022年からNetflixで配信されています
『 First Love 初恋 (全9話)』について書いてます
ネタバレが気になる方は、ご注意ください


はじめに


宇多田ヒカルさんの「First Love」と「初恋」に
インスパイヤーされて制作されたという本作
すごく好きで、かなりリピートしました

うるさいほどに、胸が高まるような初恋
実際に経験した人が、どれくらい居るのだろうか

晴道と也英のような恋愛を
もし実際に出来たとしたら
間違いなく、人生が変わるだろうと思います
とはいえ
生きる上で恋愛が必要だと思っている人
今、どれほど居るか
恋愛しなくても生きていけるし,めんどくさい
そうな風に考える人もたくさん居ると思います

この作品を見たら
もう恋愛をすることはないだろうと思っている
私のような年代の方でも
初恋の相手を思い出したり
また、恋をしたくなったり

恋愛が、素晴らしいとまでいかなくても
素敵だなと感じる事は、出来るかもしれないです



1話から8話までのストーリー展開


主要な登場人物
並木晴道
(キャスト;佐藤健 /10代の晴道 木戸大聖
野口也英(キャスト;満島ひかり/10代の也英 八木莉可子
ふたりが交際をはじめたのが1998年、高校1年生の冬
也英の誕生日に告白して、付き合いだしています

2001年3月高校卒業後
晴道は、パイロットになる為
自衛隊に入隊して、航空学生になり
也英は、東京の大学に進学します
その為2人は遠距離恋愛をしていました

久しぶりに休暇がとれた晴道は
8ヵ月ぶり也英に会いに東京へ行きます
しかし、ある事で口論になり、2人は喧嘩をしてしまいます
その後、也英は事故に遭い
事故が原因で、逆行性健忘症を発症して
発症時から近い記憶を無くしているため
也英には、初恋の記憶がありません


晴道にとって、也英は
今でも忘れられず、諦められない人でした
2018年
そんな晴道の前に
記憶がないまま大人になった也英が現れます

也英晴道に出会い、また好きになってしまいます

也英に再会した頃、晴道には婚約者の恒美がいました
晴道が、也英と再会したことを知りながらも
結婚式の準備を進める恒美でしたが

ウェディングドレスのフィッティングシーンで
ドレスが似合うかどうかを答える事に躊躇する晴道をみて
気持ちが完全に離れてしまったと確信した
恒美は、晴道の事をおもい、自分から別れを告げます

まだ記憶が戻っていない、也英の気持ちに
答える事が出来なかった晴道は
外国に移住
してしまいます

ボタンを掛け間違ったような二人の恋が
20年の時を超えて迎える、晴道と也英の物語の結末へ

感想


20年以上前に付き合っていた初恋相手
忘れられない晴道は、也英が記憶を失ったあの日に
自分を置き去りにして、大人になったような人に感じました
重くも感じないし、湿っぽくも感じないです
晴道と也英の20年間が、交差しながら進むストーリー展開と
10代と現代軸で、別の役者さんが演じているからかなとも思いました


晴道は、也英の幸せを願うだけ
距離感を保っている所にグッときて
也英がその晴道の記憶を失って
覚えていない所がまたグッときます

8話「或る午後のプルースト効果」56分頃からの3分間
First Love』を聴きながら号泣する也英
過去を取り戻していく中で、自分が失っていた大事なものが
並木晴道だったと思い出すシーンですが
私の号泣ポイントです

9話「初恋」
タイムカプセルの中に入っていた晴道の手紙に綴られていた
1997年、12月ふたりの初恋のはじまりの物語のシーンは
すごく素敵で、好きなシーンですが
自分の初恋とは、あまりにかけ離れているのに
少しなつかしさを感じます

過去と現在が交差しながら進む、ストーリー展開の中
ライラックの木の下にいる2人
ライラックの花束を持ってタクシーに乗る晴道
誕生日を祝う母、也英と幾波子
付き合う前綴と詩晴道と也英
万年筆
ナポリタン

ハッカ飴
大きな荷物を持った也英
寒い中、顔を真っ赤にしてする告白
冬の海でのデートなど

過去現在同じアイテムが登場したり
類似したシーンが登場し、そういうシーンの繰り返しが多く
9話「初恋」の48分頃に差し掛かったあたりからの15分間
それまでの、シーンが頭をかけめぐります

ラブコメ以外のラブストーリーで
没入感を感じられる物語は、久しぶりでした

くすんだ色と光
絵本の中の架空の国の物語のような、世界観も好きです

記憶に残ったセリフ


6話 The Sixth Sense
最後のリハビリの日
天狗山に登り、夜景を見ているふたりのシーン
「過去や未来についても、考えないようにしている」と
答えた後に続く也英のセリフ

『 夢も、綴との暮らしも諦めて
何にも成し遂げられなかった不甲斐ない過去も、未来に対しても
何も望まない
期待して、失うのはもうたくさん
でもね、時々ふっと本当たまに、虫の知らせじゃないけど、感じるんです
こんな、取るに足らない人生の底の底の方で
何かとてつもなく大事なものを無くしてるんじゃないかって 

Netflix 『First Love 6話 The Sixth Sense』  41分頃  也英のセリフ


7話 夢のあとさき
タクシー会社の前で夜勤明けの也英を待っていた晴道と2人
コンビニまで歩くシーンの也英のセリフ

『 タクシードライバーと、酔っ払いと、カラスだけかと思ってました
こんな時間に歩いてるの 』 

『「彼は誰時」って言うんですって、この時間の事
よるとひる、闇と光のはざま 』

Netflix 『First Love 7話 夢のあとさき 』  12分頃  也英のセリフ

最後に


作中に登場する
旭川のロータリー交差点ですが
ドラマが配信になる少し前
偶然、あの交差点を車で通り、素敵だなと思っていたので
ロータリー交差点のシーンを見た時
地元民でもないのに、感動してしまいました
ロケ地めぐりなどした経験はないですが
気持ちがわかりました
土地勘のある方なら、違和感を感じるシーンがあるかもしれないですが
そんな違和感など、どうでも良くなるくらい、きれいで、すてきな映像でした

北海道が舞台なのに
北海道弁があまり登場しないので
架空の国の物語のように感じて良かったです


少し、長くなりましたが以上です
Netflix『FirstLove初恋』感想でした
dekoo






































この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?