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猫日記ー散歩する猫ー

犬を連れて散歩している人がとても羨ましい。
猫は一緒に散歩できない。
生まれた時から外界に慣れさせておけば良かったのだろうが、我が家は完全な家ネコなので、病院に連れていくため車に乗せるにもひと苦労する。

以前、みるくを連れて河川敷をお散歩してみようと、リードの付いた一張羅の服を着せて、しっかりと抱っこしてお外に連れ出した日のこと。みるみるお地蔵さんのごとく固まってしまい、表情からはいつもの生気が消え失せ死んだ魚のような目に。

身体中の毛という毛が逆立って、前科3犯の凶悪犯のような形相になってゆく。挙句の果てに道ですれ違う人々に「皆さん!ボク、虐待されているんですぅぅ~。一刻も早くボクを助けてください!」といった悲痛な表情を見せるので、わずか数分ですごすごと家に戻ってきた。

野良猫が気ままに路地裏などをパトロールしている姿はなんとも愛らしく、微笑ましい。猫との散歩は私のささやかな夢なのである(せめて夢の中でみるくとお散歩できたら、という淡い妄想)。

勝手に妄想していて。
ボクは飼い主の気まぐれに付き合わされるのはごめんだよ。
(ナマコのようなみるく)


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