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猫日記ー使命感の強いねこー

さて、我が家のみるく(4歳、男の子、シャイときどき大胆)。

猫は気まぐれと言われるけれど、我が家の猫は猫らしからぬ忠実なところがある。外出して家に戻って玄関をあけると、廊下できちんとお座りして待っていてくれるのだ。

ドアを開けた瞬間、目の前に猫がお座りして自分を待っていてくれる喜び。靴を脱ぐのももどかしく、両手を広げて「ネコ君!」と叫んで抱きしめようとするが、猫はその手をするりとかわして、「あのね、ボクね、ぎゅーっと抱擁とか、ベタベタした人間関係って好きじゃないんです」とでも言いたげなクールな表情を浮かべて、リビングの方へ去ってしまう。

だけど、どんなそっけない態度でも、身体の反応は正直で、
猫様、しっぽをピン!と立てて(これは隠そうとしても隠しきれない「喜び」のサイン)お尻をフリフリしながら去っていく。

そんなツンデレ気質のみるく。

Amazonやら何やら宅配便の人が来て、家のチャイムがピンポンと鳴ると、私を差し置いて玄関の方へ一目散に向かおうとする。

「大丈夫よ、ありがとうね。みるくちゃん」と声をかけるのだけど、その姿、「宅配便ですよね? ボクが出ますよ」とでも言いたげな動きをする。とはいえ、初対面の人には極度のひとみしり気質なので、実際、玄関を開けた時は扉の陰に隠れてそっと様子を見守っているのだけど。

その姿、何ともけなげで使命感に満ち溢れている。

スーツを着て名刺を持たせたら、いっぱしの働きをしてくれそうな我が家のみるく殿である。

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