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誰もいない 冬の浜辺に たどりついた 小瓶 ひとつ 波がもてあそぶ ラベルには 失われた 異国…
ことこと コトコト 煮物は 煮詰めるほど おいしくなる うまみが増して 味がしみて 時間が お…
今日は朝から 洗濯日和 じゃぶじゃぶ ジャブジャブ セーターも洗っちゃえ 古くなった思い出…
イルカは 夢をみる 波のゆりかごで 遊ぼう 遊ぼう 陸にいないで 海においでよ バベルの塔を…
ひとひらの 六花がふわり 風とたわむれ あとから あとから 銀の空をしたがえて 裸体の木に …
森が映る小さな池 水面に朱色の影が のびると 白鳥たちが 飛びたつよ ねぐらに帰るんだ 晩鐘…
山茶花の赤いつぼみが ふくらんだ あしたは 手紙がとどくかな。 昨日の月は 夜明けの空で 白く透けて 溶けちゃった。 ないしょの話は 小箱にしまって サン=サーンスと サラサーテは旅に出た。 蒼の針葉樹の森で カモシカがのぞいているよ。 銀の小舟に棹さして 緑の小島をさがしに出かけよう。 おやすみ ぼうや
わたしの体の細胞は 毎日 1兆個、死んで 1兆個、生まれている という 日々新しくなっていく…
たとえば えんどう豆を育てるように ことばを育てることが できたなら ことばの畑を 腰を曲げ…