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交換できるくん IR通信 M&A特集号:ハマノテクニカルワークス

こんにちは。「交換できるくん IR通信」編集チームです。

今回は、7月1日に当社が株式を取得した、ハマノテクニカルワークスとその関連グループ会社についての詳細な情報をまとめたM&A特集号をお届けします。これからの当社のBtoB事業の可能性を大幅に広げる画期的なM&Aになったと考えていますので、ぜひご一読ください。


1.ハマノテクニカルワークスの紹介

ハマノテクニカルワークスの概要

ハマノテクニカルワークスは、住宅設備機器メーカーから機器の修理を請負う事業を展開している会社です。消費者から住宅設備機器メーカーのコールセンターに修理依頼が入ると、同社が契約しているエンジニアを手配し、修理の受付から修理日の調整、修理の実施、完了の報告までを一元管理するという事業を行っています。同社は小規模ながらも各メーカーからの信頼が厚く、もっとも取引の多いメーカーでは、そのメーカーの製品の修理の約5割を担うとともに、自社開発の修理業務システム「RequestWise」をメーカー側でも利用してもらう関係を築いています。

一番の強みは修理業務システム「RequestWise」
ハマノテクニカルワークスが開発した「RequestWise」は、メーカーからの修理依頼の受付、修理日の調整、エンジニア手配、完了報告、それらに関連する請求や支払いなどを、少人数でも効率よく管理することを可能にする修理業務システムです。同社で業務に携わる社員の意見を参考に、濱野隆一社長が中心となって開発してきました。その利便性の高さから住宅設備機器メーカーでも利用されるようになり、メーカー側からの声も機能改善に反映されていったことで、修理業務システムとしての成熟度を増しました。現在は、ハマノテクニカルワークス以外の修理委託先でも使用されているシステムとなっています。

「RequestWise」による少人数オペレーションの実現
ハマノテクニカルワークスでは、わずか6名の社員と55名の契約エンジニアで、年間3万件以上の住宅設備機器の修理に対応しています。6名の社員は、修理業務に関する一連の手配を管理していますが、「RequestWise」の活用によって、全員がほぼ残業もない形での勤務を実現しています。

エンジニアの育成とネットワーク化の仕組み
ハマノテクニカルワークスのもう1つの特徴は、独自の研修カリキュラムでエンジニアを育成し、ネットワーク化する仕組みを持っていることです。対象を電気工事士の有資格者に絞り、技術面の研修はもちろん、「RequestWise」の使い方や消費者への接遇などについても指導し、常に一定の品質を担保できるエンジニアを育成しています。

2.交換できるくんとのシナジー効果

小規模ながらも際立った特徴を持つハマノテクニカルワークスとその関連会社は、交換できるくんグループの事業成長と付加価値の向上をさらにけん引するに違いありません。特に、交換できるくんグループで法人事業を担当するKDサービスとのシナジー効果で、BtoB事業を大きく成長させることが期待されています。

BtoB事業における修理サービスへの新規参入
交換できるくんでは、ハウスメーカーやマンションデベロッパー、賃貸管理会社などの不動産関連企業のほか、住宅設備機器メーカーやエネルギー系企業、くらしにまつわる小売量販店などを対象とした、BtoB事業の拡大に取り組んでいます。それらの事業の中でも、住宅設備機器メーカーからの修理依頼への対応が、ハマノテクニカルワークスのグループ化によって可能になるため、それらのメーカーとの関係が大幅に強化される見込みとなっています。

「RequestWise」で外販向けDX事業を加速
今年1月に交換できるくんグループに加わったアイピーエスの開発体制を活用して、「RequestWise」による外販向けソリューション事業の加速を図ります。すでに「RequestWise」を利用している住宅設備機器メーカー向けに、システムの強化と機能拡張を提案するとともに、他の住宅設備機器メーカーなどに「RequestWise」を販売する体制の整備を急ぎたいと考えています。

エンジニア育成塾(計画中)のカリキュラムの充実
交換できるくん自体では当面の懸念はありませんが、社会全体では、修理作業を行うエンジニアの不足が課題となっています。その対策として、当社では、異業種の人材を対象にしたエンジニア育成塾の準備を進めています。ハマノテクニカルワークスの研修カリキュラムのノウハウを活用することで、エンジニア育成塾のカリキュラムのラインナップを短期間で充実させることが可能になります。当社が計画しているエンジニア育成塾では、研修施設での研修の修了後、実際の施工現場でOJT(実地研修)をして実践力を養うことができるのが特徴となっています。

全国に展開するエンジニアネットワークの発展
ハマノテクニカルワークスは、電気工事士資格を持つ55名のエンジニアと契約し、全国に配置しています。交換できるくんとのシナジー効果により、エンジニアに依頼する工事数も増加し、定着率が高まるとともに、エンジニアの増加とネットワークの拡大、スキルの向上も期待できます。

3.ハマノテクニカルワークスの今後の体制について

ハマノテクニカルワークスの濱野隆一社長は、2024年7月1日をもって退任し、関連会社であるクリエイションの社長を継続しながら、「RequestWise」の開発に専念する予定となっています。ハマノテクニカルワークスの後任の社長には、交換できるくんの取締役でありKDサービスの代表取締役でもある吉田正弘が就任する予定です。

就任にあたっての吉田正弘からのコメントを掲載します。

吉田正弘からのコメント
1999年に設立されたハマノテクニカルワークスは、高い技術力を活用して短期間でエンジニアを育成する仕組みをつくり、煩雑な業務プロセスをデジタル活用によって効率化するなど、小規模資本でも労働ではなく知識を集約することによって全国展開を実現し、住宅設備機器メーカーとの強い信頼関係を築いています。このハマノテクニカルワークスの保有するアセットに、交換できるくんとKDサービスの持つ住宅設備機器メーカーやエンジニアなどのネットワークを活用することで、サステナブルな社会で求められる住宅設備機器メンテナンスという大きな市場でのさらなる成長を目指します。


4.編集後記

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交換できるくんは、TVの情報番組をはじめ、メディアに取り上げられることが多くあります。先日、ダイヤモンド・オンラインに掲載された「低EC化率のリフォーム業界に革命? 「交換できるくん」躍進の裏側」という記事でも、当社の取り組みが紹介されました。

今の社会では、ECがさまざまな分野で普及していますが、設置工事が必要な住宅設備機器の分野では、まだまだといった状況です。それだけに、交換できるくんのECモデルに対する注目度も高くなっているのだと思います。ただ、私たちとしては現状に満足するのではなく、お客様からの期待に応え、さらにそれを超えていくようなサービスの提供を目指していきたいと考えています。

では、次回の「交換できるくん IR通信」をお楽しみに。