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ときメモ初プレイの思い出

2024年5月18,19日に恋愛シュミレーションゲーム「ときめきメモリアル」の30周年を記念したライブがありました。

私は両日、三階の席で参加しましたが選曲もトークも観客の雰囲気も最高で、個人的に凄く楽しく感動したライブとなりました。終わった後1週間は他のことが手につかないほどです。

少し日常に支障をきたしましたが、人生でこれだけ大きな感情が自分の中に生まれた事はあまり無かったので、何かしら記録に残しておきたいと考えました。

そこで、初めてnoteなるものを書いてみようと思い立ったわけです。

ときめきメモリアルを知ってからライブの前後までの思い出などを何回かに分けて文系000の文章力で書いていきたいなと思います。

今回は初見プレイの話です。
ときメモにハマったのは本当に最近ではありますが、よろしくお願いします。

注意! ここから先、生まれも育ちも日本なのに日本語表現の講義でDを取った私の文章がなんと10000文字以上続きます! 控えめに言って地獄です! ですがやっぱり読んでもらえると嬉しいので地獄に付き合ってやってもいいよという方、よろしくお願いします!

何も知らなかった頃の話

まず私は平成10年代前半生まれです。ときメモ2か3が出てたかどうかぐらいですので、ときメモ1の時代とは全く被っていません。

そんな自分が最初にときメモというゲームの存在を知ったのは、「ゲームセンターCX」という芸人の有野晋也さんがレトロゲームを実況するという内容の番組でした。

「プレイヤーは自分磨きをして、卒業式の日に女の子から告白されることを目指すゲーム」

そんな説明を聞いて私は「回りくどいな」と思いました。

番組もゲームに振り回されたり真剣になったりする有野課長を見れるのが売りなので、実況は面白かったのですがゲームそのものにはあまり興味を持てませんでした。

むしろ結構きついことを言う女の子たちに

女子高生って怖い…

と若干のトラウマを植え付けられた記憶があります。

時は進み、中学生頃。
私はメタルギアソリッドというステルスアクションゲームにハマっていました。

ゲームクリア後、ゲーム中の小ネタを探していると、登場人物の一人に「ときメモが好きなようだな」と趣味をバラされるというネタが目に入ります。

メタルギアソリッドより
趣味バレシーン

「あ、そんな名前のゲームあったなー」ぐらいにしか思っていませんでしたが、同じコナミから発売されているゲームだと知ったこともあり、少し気になり始めてはいました。

少し経って横スクロールホラーアクション、「悪魔城ドラキュラ」というまたまた同じコナミから出ていたゲームにもハマります。
コナミ大好きですね、自分。

そのドラキュラシリーズで21世紀以降、プロデューサーを務めていたIGA(五十嵐)氏の経歴を調べていると…
またまた出てきたんです、ときメモ。

IGA氏はときメモのシナリオを担当していたようで、21世紀以後のドラキュラの登場キャラの設定が、日本のアニメっぽくなっていったのはときメモの影響なのかと勝手に納得していました。

ときメモのスタッフロールに
しっかり載っているIGA氏

好きなゲームプロデューサーがシナリオを担当していると知って、ときメモを手に取る…
なんてことにはなりませんでした。

なんか恋愛にトラウマでもあるのかと思われそうですが、別にこの頃はそんなの無かったんですけどね、この頃は。

人から異性として好かれることは無かったですが、人を好きになることはあったので、ゲームの女の子と恋愛するゲームに興味が持てなかったのかもしれません。ときメモに限らず恋愛ゲームはやったことがありませんでした。

特にときメモは、昔ゲームセンターCXで見た爆弾をつけた女の子が邪魔をしてくるイメージがあり、真面目に恋愛するゲームだと思っていませんでした。人を地雷原に放り込んで、爆発するのを見て楽しむパーティーゲーム的なものだとさえ思っていました。

あと単純に、女の子を落とす為に奔走するゲームを遊ぶのが高校生の頃は小っ恥ずかしかったんだと思います。情けない高校生ですね。

というわけで最初、全然食指が動かなかったんです、ときメモ。

あくまでレトロゲームの教養として

そんな私がときメモやってみようとなったのは去年の11月も終わりそうな時期でした。
にわかもいいとこですね。

最初のきっかけはときメモの公式Xアカウントでした。

メタルギアとコナミ公式のアカウントをフォローしていたからかは分からないのですが、ときメモ公式のポストが流れてきたんです。

確か登場キャラの一人(鏡さんか朝日奈さんだったかな?)の誕生日のお祝いだったと思います。
そのポストを見て今まで持っていたときメモキャラへの印象が少し変わりました。

まず最初に目につくお祝いイラスト。
30年近く前キャラデザを担当したこくら雅史さんの新イラストというだけでも驚きですが、そのイラストに寄せられたこくらさんのコメントに、なんというかキャラへの想いをすごく感じて。
ツイートを辿ってそれまでに祝われたキャラのコメントを見ても、全員同じくらいの熱量が込められていました。

絵柄も当時の画風でそのまま帰ってきたみたいな感じで、何も知らない自分にすら熱いものが伝わってきました。

そしてポストの返信欄。
それぞれのキャラへの各々の想いや当時集めたグッズを載せている方がいっぱいで、それが全てのキャラのイラストに同じくらいの熱量で書き込まれているのです。

それぞれのキャラをこれだけ愛している人がいる。
爆弾を持ったお邪魔キャラだとしか思っていなかったときメモキャラへの印象がだいぶ変わりました。

そうは言っても自分にとってはまだまだ優先順位が低いゲーム。遊べるハードを調べてプレイする程ではありませんでした。
恐ろしく頑固ですね。

そんな自分がときメモを遊ばざるを得ない状況になります。

2023年11月頃、軽い半身不随で入院していた祖父の退院がなんとか12月に決まり、一度、一人暮らししていた団地に戻ることになりました。食事もトイレも一応自分でできるのですが、やはり一人暮らしは危ないということになります。

そこで、祖父が入る施設が決まるまで、家族が1人1日交代で家でお手伝いをすることになりました。祖父の家はwi-fiが無いので、私と弟はオフラインで遊べるゲーム機を幾つか持ち込みます。

その中に、ときメモ(pce版)がプリインストールされているpcエンジンminiがあったんです。

祖父が家に帰ってくる前の11月、持ち込んだpcエンジンminiで何か遊んでみようと電源を入れました。そしたら、遊べるゲームラインナップの後の方にありました。ときめきメモリアル。

さすがにもう遊ばない理由はありませんでした。
これはドラキュラシリーズのプロデューサーのIGA氏や、マリアラーネッドの声優の鉄炮塚葉子さんが関わっているレトロゲームを遊び、ドラキュラシリーズへの造旨を深めるためなんだ」というような苦しい言い訳を頭の中で繰り返しながらときメモを起動します。

初めて直接触れる「ときメモ」

super cd-rom^2もしくはduoもしくはsuper system cardを刺したpcエンジンを刺したcd-rom^2がディスクを読み込む音が簡単に再現されています。

最初に出てくる懐かしいコナミのロゴ

トゥルルルルル〜ン♪

こなみ〜(かわいい声)

…どうやら自分の知っているコナミとは違うようです…

\どっかーん!/

(目つきの悪いマスコットだな…)

どうやらコアラらしいマスコットが出たあと、オープニング「ときめき」が流れます。

実況者等の他のプレイヤーというフィルターが無い状態、初めて直接触れるときメモ。

90秒あるかという短い曲でしたが、こういうゲームに触れたことが無かった自分にとっては大きなカルチャーショックとなりました。

まずオープニングのお陰か、「中々一緒に帰ってくれない人」ぐらいの認識しか無かった藤崎詩織を可愛いと思い始めます。

当然、当時は「可愛い幼馴染」として生まれたキャラだったんでしょう。しかし、数十年経って恋愛SLGが世に溢れかえった結果、「幼馴染なのに中々一緒に帰ってくれない人」という聞く人によってはインパクトのある情報ばかり後世に伝えられていったんでしょうか。
自分はすっかりその情報を鵜呑みにしていました。

わりとすぐに一緒に帰ってくれるようになるんですけどね、詩織ちゃん。
やっぱりなんでも自分で直接触れることは大事だなと思いました。

あとオープニングのアニメーションも詳しいわけではないですが、直接映像を流せるわけではないのにすごいよく動くなと思いました。

現代のゲームファンから見たレトロゲームは「古いしまあこんな感じのゲームだろ」という憶測を超えてくることがあって、特に90年代のゲームには古いながらも意外性のある作品が多い気がします。

きらめき高校 入学

自分と藤崎詩織の名前や誕生日を決めると、きらめき高校94年度入学生としての初の高校生活が始まりました。

オープニングで主人公(自分)は藤崎詩織に想いを寄せていると説明されたので、取り敢えず藤崎詩織狙いで進めていきます。学校にある伝説の樹とやらの下で告白されればクリア?です。

ゲームやったことなくても
これだけは知っている人もいるとかなんとか

最初は学生の本分は勉強だろということで、勉強系のパラメータを上げることに。

途中で如月未緒という別の女の子の登場や「一緒に帰って友達に噂とかされると恥ずかしいし」等のお約束を回収しながらあっという間に6月になり、第一土曜日にこんな文章が出てきました。

主人公「今日は体育祭だ」

初めて聞いたが?

ps版以降の移植版とは異なり、pcエンジン版ではデートの約束の時以外、ゲーム内でカレンダーが確認できず、説明書でしか学校行事の日付を知ることが出来ないのです。体育祭当日までその存在すら知りませんでした。

元々運動音痴のくせに勉強にかまけていた(?)自分の足の遅さは凄まじく、二人三脚では堂々のビリでした。しょうがないね。

ですが1番悲しかったのはむしろ体育祭の後で、運動が出来ない分勉強は得意なんだろと思って臨んだ期末テストも学年平均以下という…
ときめきメモリアルという緩そうなタイトルの割には結構辛めの洗礼を受けましたね。 

1年目の洗礼といえばクリスマスの日も忘れられません。

超がつく程の金持ち御曹司、伊集院レイの豪邸でクリスマス会(これも当日まで知らなかった)があるのですが、そこで服装チェックに引っ掛かり年に一度の贅沢を味わうことが出来ず門前払いされてしまいました。

伊集院レイ
超金持ちで女子からモテモテ
主人公と喋るときには
嫌味と自慢を絶対に忘れない
なんでだろ〜
実はおん…
門前払いのあとの一人クリスマス
家族とかもいないのかしら

勉強、運動、ファッション、全部ダメ
そりゃ一緒に帰るのも恥ずかしいでしょうね。
むしろデートに来てくれるのがおかしいんです。詩織ってめっちゃいい人だったんだな…

忘れられない修学旅行(2年目)

1年生でなんとなく年間のスケジュールを理解し、遊び方も分かってきました。
実際に操作する必要がある体育祭は上手くいきませんでしたが、パラメータだけで結果が決まる期末テストでは良い成績を残せるようになってきます。

詩織とデートに行く余裕も出てきて、日々の勉強や運動のときも一緒にいてくれたり、一緒に下校しない?と誘われたり、素っ気なかった電話の受け答えもいじらしいというか…とにかくいい感じになってきます。

春の公園デートより
少し目のやり場に困る

詩織からの好感度は、親友であり愛の伝道師でもある早乙女好雄による客観的な視点から見ても上がっていたようです。
詩織からの評価が向上するたび舞い上がっていました。

恋愛で一喜一憂しているというよりゲームとしての達成感を感じていただけだったとは思いますが、この頃にはときメモに真剣に臨んでいたような気がします。

早乙女好雄
プレイヤーの親友であり最強の味方
彼が居なければ殆どの女子に連絡することも
誕生日を知ることも出来ないのだ
なんだお前かと言いつつ必ず電話相談に
乗ってくれる神様でもあります

難易度調整が絶妙なんですよね。
確かに初見での詩織の攻略は難しいですが、全く手が出せないというレベルではないし、その過程で詩織の言動に様々な変化があって険しいながらも苦にはならないようになっています。

ただ単に顔を赤らめた立ち絵になるだけではなくて、声の調子や会話の内容や態度等、色々なところで関係性の変化を実感できるようになっているんです。

満遍なく高水準のパラメータが要求されるのも、プレイヤーに得意分野や好きなことが異なる様々な女の子と知り合って貰うためなんだと思います。
もし詩織が勉強以外は気にしないキャラだったら、運動部の子と知り合う機会は無かったでしょう。

ときメモの魅力に少しずつ気づき始めた95年9月。多くの高校生にとって最大のイベントである修学旅行が、きらめき高校にも存在することを例によって当日知ります。なんと行き先も当日決まるのです。

行き先は北海道、京都、沖縄の3択でしたが、リアルの溝鼠色の青春では沖縄に行ったのでなんとなく沖縄に。
自由行動の日には勿論詩織を誘って一緒に海岸などを周ります。

綺麗な夕日を二人で眺めていると

「あ、ハブだ」

まあ沖縄ですからね(?)、そういうこともあるでしょう。

「ここは任せて逃げて!」

ここまでも分かります。きっと好感度が上がるイベントなんでしょう。

「ハブロードが現れた!」

なんか始まった…

普通にテキストでハブとの取っ組み合いが語られると思っていたら、やたら本格的なRPG風戦闘パートが始まります。
またまたときメモが現代ゲーマーの予測を超えてきました。

「だめだ!やられてしまう!」

負けイベかーい!

普通に殺されそうになると、最終的に通りすがりの正義(?)のマングースに助けられるというあまりにも情けない結末を迎えましたが、なんとも忘れらない修学旅行になりました。

京都に行くと鹿に殺されそうになる

爆弾処理班 出動

2年目の伊集院家のクリスマスは無事参加することができ、詩織以外の女の子からもデートなんかに誘われるようになってきました。
下校の誘いに何も考えずにホイホイと乗っていた頃、ついにあの有名なテキストが現れます。

「最近、女生徒の間で変な噂が流れているらしい…」

ときメモの爆弾関係の知識はあったので、なんとなく事態を把握することはできました。
「ついに来たな…」と。

早速、好雄に電話して噂の出所の子を突き止めて機嫌を取るためにデートに誘います。

このゲーム、1人の女の子を堕とすためにはむしろ色んな女の子とデートした方がいいんですよね。個人的になんか矛盾を感じてしまいます。
ですが、この寄り道のお陰で詩織以外の女の子の良さが分かってくるんです。

「紐緒さんって一緒にいて飽きないな」とか「如月さんって色々控えめな性格だと思ってたけど、結構頑張り屋なんだな」とか。
この爆弾すら沼に沈めるための計算なのだろうか…

紐緒結奈さん
IQ300を超える天才女子高生
字面だけで飽きない
一緒にいたらもっと飽きない
価値観の合う人を見つけたときの喜びっぷりが
最高に可愛いよ
好き
如月未緒さん
本をこよなく愛する文学少女
病弱で控えめな性格だけど
苦手な運動を頑張ったりすることもある
結構努力家だと思う
そんな頑張る如月さんを守りたい
好き

3年目になると2週間に1回ぐらい新しい爆弾が発生し、毎週休日返上でクレーム対応に追われていたのですが、その忙しい時間も女の子のお陰で楽しかったです。爆弾を付けといて難ですけど。

あまりの忙しさに次第に追い詰められていき、詩織とのデートをすっぽかしたり、朝日奈夕子さんへのプレゼントチョイスをミスったり(紅茶タケノコってなんだよ…なんでそれが正解なんだよ…)し始めます。そしてついに…3年生の12月…

朝日奈夕子さん
流行を追っかけるのが大好きでいつも忙しそう
適当で流されやすそうだが
意外と芯もあり、乙女な一面も
ときどきロマンティックなことを言って
ドキッとさせてくる
好き

電話「ぷるるるる…」

電話を手に取りたくない…
絶対に館林とかいう謎の留守電をかけてくる女じゃないだろうし…

でも逃げるわけにはいきません。観念して受話器を取ります。

ガチャ

電話の相手は好雄でした。
彼の口から、爆弾処理と詩織との恋路の終わりが告げられます。どうやら古式ゆかりさんが限界だったようです。

古式さんはその時知っていた中で1番おおらかで落ち着きのある子でした。そんな子が噂になるぐらい傷ついていたなんてよっぽどのことです。この事件の噂は瞬く間に女生徒全体に広がります。

古式ゆかりさん
超のんびり屋さん
忙しい現代における癒し
周りに流されないマイペースさだが
この子のペースの中に自分が存在してると
分かった時すごく嬉しくなる
好き
爆弾本当にごめんなさい

ときめきメモリアル

高校最後のバレンタインはリアルで何も無かった自分からしたら羨ましいぐらいですが…やっぱり応えるものがありました。
知り合いの女の子から義理チョコを貰えはしますが、明らかにあの好雄の電話以前の言動とは異なります。
去年は如月さんのチョコ、ポエム付きだったんだけどなあ…

みんな目が覚めたんでしょうね。ヨカッタヨカッタ。
いつも嫌みばかりの伊集院が本気で心配しそうなぐらい冷たいバレンタインでしたが、そんな日に小さくとも確かな温もりを感じる出来事がありました。

片桐彩子「義理よ、義理!…でも、ちょっとだけ義理じゃないの…」

片桐彩子。
喋るときになぜか英語が交じったりするおもしれー女です。
少し大雑把だけど明るくて誰とでも仲良くなれる女の子。なんでもはっきり言うけど全然嫌味にならない。一緒にいてすごく楽しい人です。

片桐彩子さん
普段の会話に英語が混じる面白い人
会話で人をいじる時はあっても全く嫌味にならない
辛いことがあって相談したら慰めてくれるというより
気分を紛らわしてくれる感じ?
いつも大雑把に明るいけど、恋に関しては結構奥手かも
そんなギャップにやられる
大好き

ですが悪い噂が流れたときに「ふーん。そういう人だったの。」って割とあっさり離れていく人だとも思っていました(失礼すぎる)。片桐さんはどっちかというと周りの噂を気にしないタイプだと今は分かるのですが、とにかくその頃はそう思っていました。

そんな片桐さんがくれたんです。今、自分が片桐さんに感じたのと同じものが籠っている…かもしれないチョコを…。周りの噂も聞いているでしょうに…。

凍えるような冷たさの中、確かな温もりを感じたこの日が初見プレイの3年間で1番のときめきメモリアルです。

え?詩織はどうしたって?
義理も貰えなかったよ…

卒業

卒業前の最後の1週間。
伝説の樹のことがどうしても頭から離れない。あの木の下で女の子から告白してもらえるのか…。
そんなことで悶々としていると、卒業間近の日になんと伝説の樹の下に誘われます。

好雄に。

樹の下で、デレデレニヤニヤしている好雄。
まさか…好雄ルートか?と少し身構えていると…

好雄「おい、こっち来いよ。」

朝日奈夕子「こんにちは!」

!!?

好雄「実は、夕子と付き合うことになったんだ//」

朝日奈「それじゃあ好雄くん、行きましょ//」

好雄「お前に1番最初に言いたかったんだ。じゃあな。」

凄くびっくりしました。
いや好雄はいつ電話しても助けてくれるし、すごくいい奴だし、朝日奈さんは好雄の中学からの同級生だし、すごくお似合いで素敵なカップルだと思うんだけど。

お助けキャラ好雄にこういうイベントもあるとは思ってませんでした。やっぱりときメモはいつも驚きを与えてくれる…

しかも1番最初に言いたかったって…
俺、いつもお前に助けられてたのに、なにもしてあげれてないよ…
お前どんだけいいやつなんだよ…

朝日奈さんとは違う女の子との画像ですが参考に
好雄でなければ許されなかった

そんな幸せなイベントも挟みつつ、ついに高校生活最後の日を迎えます。

「誰が告白してくれるのか?いやそもそも告白してくれる人なんているのか? 」

そんな不安8期待2ぐらいの気持ちで3月1日が進んでいきます。
卒業式が終わり教室に戻ると。
机の中に手紙が。

「伝説の樹の下で待っています。」

名前はありません。

入学からここまでおよそ数時間という短い青春でしたが、それでもドキドキしていました。自分に想いを寄せている人がいるんですから。

樹の下へ走って急ぐ自分。樹の陰から出てくる誰か。
シルエットしか見えませんが詩織でないことは確実…。
教室からの全力疾走で息切れし下を向いていたのですが、少しずつ顔を上げると樹の下で待っていた誰かの顔が見えてきます。

そこにいたのは…

英語交じりは相変わらずですが、いつもとは違う真剣な眼差しでこっちを見つめながら喋りはじめます。

自分(主人公)と喋っている時が1番relaxできたこと。もう会えないと思ったときに泣きそうになるぐらい悲しくなったこと。
そして…

「I miss you… 貴方がいないと…さみしくて…」

正直に言ってしまうとあのバレンタインの出来事があったにも関わらず、自分は最後まで詩織狙いで頑張りました。片桐さんの顔を見るまでも詩織来てくれるかな…と思っていました。

片桐さんは爆弾処理のために数回デートしただけで、彼女についてはまだまだ知らないことばかりです。
それでも片桐さんがいつも笑顔で自由奔放な人だということは知ってましたし、バレンタインの件で好意は意外と素直に伝えられないことも分かっていました。

そんな片桐さんが泣きそうになりながら勇気を出して真っ直ぐ告白しているんです。

どれだけ自分のことを想ってくれているのか…
恋愛経験マイナスの自分でもさすがに分かります。
こんな告白断れるわけないです。

自分と主人公の気持ちは全く同じというわけではなかったですが、僕達は片桐さんに好きだと告白します。

片桐「u, unbelievable! 信じられない! 生まれてから今日が1番幸せよ! I never forget! 私、一生忘れない!」

あのとき片桐さんの泣きそうになりながらも見せてくれた笑顔。自分も多分一生忘れません。
I never forgetです。

二人の時

こうして、自分のきらめき高校の3年間は幕を閉じました。
思えば爆弾処理ばかりしていた気がします。
なにはともあれ、最後まで良いゲームでした。
片桐さんと結ばれたし何もいうことは無いですね。
片桐さんはなんと絵の勉強のためにパリに留学することになってしまいました。
やっと本当の気持ちを知れて結ばれたのに離れ離れ…これからもっと沢山デートとかできると思ってたのに…

そんなこんなできらめき高校と片桐さんに暫しの別れを告げると、スタッフロールが始まります。聴けばきらめき高校を卒業した全てのメモラーが1つになるあの曲と共に。

「二人の時」

本当に名曲でした。
この曲を聴くために3年間頑張れるまである程です。
3年間の全ての思い出と、最終的に結ばれた2人のこれから。
2人の過去と未来の時に感謝し祝福してくれるような素晴らしい曲でした。

プレイヤー毎に高校3年間の中身は異なるので、思い出も結ばれた人も想像する未来も違うと思いますが、この曲はどんな青春の思い出も呼び起こしてくれそうな気がします。

きっとそれは、単純に最後に流れる曲だから…という理由だけではないんでしょう。
本当にライブで生で聴けてよかった…こ〜ころか〜ら〜 かんしゃした〜い〜
このときはそこまでハマるとは思ってなかったけど…

まだ始まったばかりだけど

ゲームプレイ自体は終わりです。
いや〜喋り倒しましたね。ここまで読んでくれた人なんて自分以外にいるんでしょうか。長文駄文申し訳ありません。ですが残念なことに地獄はもう少し続きます。

自分は頭が硬く、割と狭く深くってタイプなので、時々新しいものに触れてもそれまで追っかけてたもの以上にハマることって中々無いんですが…どハマりしましたねw

元々祖父の家で暇つぶしに遊ぶだけのつもりだったのに、結局自宅と祖父の家の間でpcエンジンminiを持ち運びするぐらいになりました。

そんな自分を見て高校からの親友(リアル好雄か?)はこんなことを言いました。

「ハマったのは恋愛ゲームに初めて触れたからであって、ときメモ以外の恋愛ゲームに触れてたらそこまでハマらなかったんじゃないの?」

言われてみると、まあそうかも知れません。確実に否定することはできないと思います。
ときメモの記憶を消して他の恋愛ゲームをやるなんて出来ないんですから、確かめようが無いですね。

ただゲーム性から考えると、自分のように他のジャンルのゲームはガッツリやってるような人は、恋愛ゲームの中でも特にときメモにハマる可能性が高そうな気がします。

勿論、登場するキャラは魅力的ですし最終的に長くハマるかどうかはそれ次第だと思います。
ですがそれ以前にこのときメモという作品、ゲームとしてもよく出来ているんです。

最初のヒロインなのに最も攻略が難しい藤崎詩織。そして爆弾システム。
後の世において、話のネタとしてよく挙げられる要素ですが、これらが存在しなければこんなに面白い作品にはなっていないんじゃないかな、と思います。

詩織が求める条件が緩かったり、爆弾が無かったりしたら他に12人いるヒロインのことなんて気にもしなかったんじゃないでしょうか。

詩織が様々なパラメータを要求するからこそ、そのパラメータに応じて登場する女の子は皆個性的ですし、爆弾が無かったら他の子とデートしてどんな人か知る機会も無いでしょうし。

あと細かい工夫がすごい。詩織の「さようなら」というセリフ1つとっても「サヨナラー」っていう感じと「さようなら…」っていう感じで差別化されているんです。

それで気になって電話して「あ…!。ううん、なんでもないの!」なんて言われたらくぅー!ってなっちゃいます。
パラメータ足りなくても結構思わせぶりなことを言っちゃうのもいい!悶々とする!

他にも沢山ありました、そういう要素。
パターン化された工夫ではなくて、割とあらゆる手で個性を出してきます。制作された方々(チームおもちゃばこ?)が本当に登場する女の子全員大好きなんだなっていうのが伝わってきます。
作ってる人達が作っているものを好きだと感じられることが1番嬉しいです。

確かな手応えのゲームバランスとディテールでゲーマーを絡めとり、知らず知らずのうちにときめき漬けにされている…。
気づいたら戻れなくなっているのです。

自分はこのnoteを書いている時点でなんとなーくカラクリに気付けましたが、2日間しっかりライブに行っているぐらいなのでもう手遅れです。

あなたも摂取してみませんか?ときめき?
1回だけだから!みんなやってるよ?ヘーキヘーキ!

Hi! How are you doing?(おまけ)

とりあえず偏見編〜初見編は終わりです。これ本当に5月のライブの感想まで辿り着けるんでしょうか?
手塚治虫の火の鳥みたいに次は最も未来のライブ編から書き出した方がいいかもしれませんね。

火の鳥式で行くにしても、時系列順にするにしても次に繋がる終わり方にしなければいけません。
最後に書くのは、最終的にライブに行くまでになるきっかけになった思い出です。

ときメモは確かにいいゲームでした。ゲームとして面白いし、キャラもいいし。

ですがクリアした段階では「良いゲームだったな」で終わりです。ときめいてはいましたが。
ライブに行くにはゲームそのものだけでなく声優さんにも多少なり興味を持っていなければいけません。

勿論ゲームそのものが好きでライブに来た方も沢山いらっしゃると思いますが、大学生で、音楽ライブも声優さんのイベントも初の自分の場合「ゲームが好き」だけでは2日間合計2万円+グッズ等その他諸々をなんの躊躇もなくぽんと出せなかったと思います。
あんまり貯金してないので…

最終的にライブに行くぐらい大きくなった中の人への興味のきっかけは、クリア後の声優さんによるフリートークでした。

エンディングで女の子から告白されると、その女の子の声優さんの短い(長いときもある)フリートークを聴くことが出来ます。

自分が最初に聞いたのは当然、今し方結ばれたばかりの片桐彩子を演じた声優さん、川口雅代さんのフリートークです。

片桐さんそのまんまな英語から始まり、普段は取材レポートの仕事がメインでゲームキャラの声優は初めてだったことや、片桐さんを演じてみて愛着も湧いて楽しかったよ、というような話を1分ほどされていました。

当たり前ですが、フリートークはキャラを演じているとき以上に声優さんの普段の性格や趣味なんかに焦点が当たります。場合によってはその日の天気なんかの話も出ますし。

とにかく、架空の世界である本編より1994年(実際は93年かも)当時のリアルの雰囲気を感じられます。

川口さんのフリートークを聞いたとき、なんかふと知らない人の面白いけど古いブログを覗いたときのような気持ちになりました。
そういう経験ありませんか?

そして、そういうブログを見ると今更新されているのかなとか、数十年経った今は何をしているのかなとかそんなことを思ったりします。
しませんか?

今も同じ時間に生きているはずなのに。あんなに声を聞いていたのに。街を歩いて触れられるぐらい近くを通る人達なんかより、よっぽど知っている人なのに。すごく遠くに感じる。

自分の時間と断絶されているような、ちょっぴり切ない気持ちが湧いてきました。
そういうのありますよね?

「今何をしているのか…ちょっとでも知れたらな。」

そんな風に思ってました。

実はその願いは割とすぐに叶います。調べたら川口さん、youtubeやってたんです。しかも今日まで更新中。
アメリカに住みながら世界各地の旅行の記録を動画で沢山公開していました。
そしてなんとフリートークでさえ見れなかった実際のお姿も見れるんです。

すごく嬉しかったです。
今も自分が探せる範囲で活動されていることが。
30年という自分の人生以上に長い時間が経っても元気にされていることが。

調べてみると声優を続けられている方や少し違う界隈で活躍されている方などその後は様々ですが、ネットで名前を検索して調べられる範囲でも全員現在まで情報の更新が確認できました。

なんて幸せなことでしょう。30年前の作品に携わった声優さん達のその後が全員確認できたんですから。全員の現在の情報が確認できた。それでもうこの頃はお腹いっぱいでした。

snsをやっている方もいらっしゃいましたし、30周年までささやかにお祝いしてささやかに2024/5/27でハッピーバースデー、しかも一部の声優さんと一緒に…これだけでもきっとすごく暖かいお祝いになると思っていました。

まあ実際の5/27は暖かいどころか火傷しそうなぐらいの熱気に包まれていましたがね。

この頃、殆どのメモラーはこれから何が起こるのか知る由もなかった…

最後です!

これで今回は本当に終わりです。
もしも億が一、ここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら…本当にありがとうございます。
文章下手でもやっぱり読んでもらえたら嬉しいです。

もしよければ何かしら反応を残していただけるとさらに嬉しいです。読んでもらえたっていうのが分かるので…

実現するかは分かりませんが、30周年ライブまで書くという目標はあるので、まだまだ頑張ります。

次がいつになるかは分かりませんが、そのときまで…

Good luck! Have a good time! ちゃお!

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