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指す将順位戦6th A級2組3回戦 VSずーさん(準備編)

 こんにちは。口内炎が治ってハッピー気分のこまちです。

 今回は、指す将順位戦の3回戦、VSずーさん戦の自戦記をお送りします。今回も準備編と対局編に分けて投稿していきます。

対局に向けて

 時は来ました!今こそ振り飛車を指す時です!

・24にある振り飛車の棋譜は片手で数える程度
・ずー と ののの のANNでのゲスト対局では居飛車を指している
・新規参加者アンケートでも居飛車党と答えている
・振り飛車で指したい構想がある

 これだけ条件が揃えば指したくなるというもの。ぜ~~~~~~~ったいに予想できないでしょとなぜか当初は誇らしげな自分でした。

棋譜のチェック

 よろしいことなのかどうかは分からないのですが、24の棋譜だけでは物足りずに将棋クエスト・ウォーズで同IDを検索しました。なんと、見つかりました。全部確認してしまいました。少し罪悪感のようなものに苛まれ、すまないことをしたと思っていますが、どうか許してほしい…(これほんとにありなの?モラルがどうのこうのの問題に発展しちゃうとかある?)

 合わせて80~90局ほどでしょうか、そのくらい見ました。そこから気になる棋譜を抜粋してもう2~3回確認しました。

 3回戦ということで、この作業も3回目になります。これによってよく指す戦法はもちろん把握できるのですが、癖や棋風なんてものは正直全然分かりません。皆さん分かるものなんですかね…?

振り飛車を断念

 うーん即落ち…3コマ?数行上に振り飛車を指す時です!なんてことを書いたのですが、対局1週間前には断念してました。理由としては、すでに2連敗している状況で居飛車より全然指していない振り飛車をやって負けたら目も当てられない状況になってしまいます。要するにとにかく勝ちが欲しい…時間が経つにつれて、やりたいことよりとにかく1勝することで頭がいっぱいになってました。

想定局面図を作る

①再現度が高く
②研究しやすく
③自分の苦手分野ではなく
④それでいて相手の得意分野を封じることができる

 今回もなるべくこれに従って作っていきます。お相手は居飛車党ということで前回よりはやりやすかったです。

想定局面集
1.対角換わり早繰り銀(後手)

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 棋譜を見た感じでは、素直に進んでくれれば実現する可能性がいちばん高い局面だと思いました。初めに調べたところ、ここから▲3五歩△4五歩▲3四歩と指すのは先手玉の位置の関係で厳密には成立していないことを発見したので、ここを徹底的にメタっていくのが良いのでは?という考えになりました。この局面は6月中旬と7月上旬に出現しており、どちらもこの変化に突入していませんでした。その期間で修正がされていないなら今回の対局でも修正されずに起こりうると踏んでいました。

 この後の流れを少し挙げると、以下△4六歩▲3三歩成△4七歩成▲3二と△4六角までは一方通行です。ここでの先手の最善手は▲3七歩なのですが、かなり手が広い局面のために8つの択を考えることになりました。仮に▲3七歩と指されると、以下△5七角成▲6九玉△4八歩と進み、ここがまた先手の手が広い局面のために5つの択を考えます。という風に、徐々に網を張り巡らせていきました。択が多いのはこの2つくらいなので、それほど苦労はしませんでした。

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 ソフトに尋ねたこの後の変化をつらつらと書いていくと、おそらく準備編や対局編よりも量が多くなってしまいそうなので、ここでは割愛します。その代わり、番外編として投稿するかもしれません。ここは本人のやる気と心の広さ次第です。対局を終えた今、把握した変化がほぼほぼ意味無く終わってしまったので供養の意味を込めて投稿するのも良いのですが、自分にも読んでくださる方にも得になるのかどうか…

2.対角換わり早繰り銀(先手)

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 1.では後手で早繰り銀を受ける局面でしたが、もちろん先手で迎えうつことも考えなくてはなりません。そうなるとこちらが余分に一手指すことになってしまいます。悩みましたが、1~4筋方面に逃げる展開になりやすいので、▲1六歩を相当に早い段階で指すことに決めました。もちろん突き返される可能性も否めないので、そうなったら▲9六歩と指すか素直に▲6五歩と指して棒銀に対応するかということになりました。

 ただ、考えることが多くなるため、できれば先手番は引きたくないと思っていました。

3.その他の対角換わり早繰り銀(後手)

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 まずはこれ。先日のうぇいつぅさん-メルモンさん戦でこの局面が出現しており、ずーさんが観戦していたのでこれも有り得るのかなあと考えていました。この後、△4五歩▲3四歩△同銀▲3七銀△3三桂▲2四歩△同歩▲同飛△2三金▲2八飛△2四歩と一直線に進みます。ここで▲3八飛や▲5八金がありますが、ずーさんはこういった局面では▲3六歩と指す傾向があったので、それを咎めにいく手を指していこうとしてました。

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 次はこれ。丸山九段が愛用していた形ですが、出現することは正直無いと思っていました。▲7八玉の時と大体同じ流れになるかなという感じです。

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 最後にこれ。最近流行中の形ですが、これもまあ無いだろうと思っていました。自分もこれを武器にしたかったので、プロの棋譜は一通り確認していました。

4.雁木(先手としておく)

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 雁木がお好きらしいですがあまり指されていなかったので、一応ね…ということで考えていました。上の図はあくまで一例ですが、固めた雁木になっても豊島永瀬戦や斎藤渡辺戦のようになってもある程度対応できたらいいなーという感じでした。

5.対四間飛車

 いくらか四間飛車を指されていたので、無きにしも非ず…と考えていました。想定局面は作っていませんが、美濃に囲ってくるだろうから居飛車穴熊にして殴り合えばいいっしょ!の精神。

その他にやったこと

 ほぼほぼ棋譜並べと手筋問題を解いてました。棋譜並べはいつも通りに藤井聡太全局集から20局ほど並べたでしょうか。

 手筋問題は、今自分にいちばん足りないものでは?と思ったので取り組みました。ただ、必要ではあるけど多分いちばんではない…詰将棋から逃げたいだけ…向き合え自分…


 そんなこんなであっという間に対局日になりました。今回は前局と今局までの間隔がかなり長かったはずですが…時が経つのが速すぎます。「対局編」では、本格的に自戦解説の方に入っていきます。今回はこちらの事情で8月に入ってからの投稿になるかもしれませんが、なるべく早めに投稿したいです。

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