本があればしあわせだった
小学生のころの記憶って、かなりあいまい。
だけど、今でも好きなことの原型があったのは間違いない。
家が小学校のすぐ裏で、登下校で道草を食うことがなかった。
学校の畑の作業の日、母親が洗濯物をベランダで干していませんようにと願っていた。
友だちと遊ぶことよりも、本を読むのが好きだった。
コロポックルやクレヨン王国が、どこかにあったらいいなと願った。怪盗ルパンにドキドキした。伝記は電気とは違うものだとはじめて知った。
ズッコケ三人組が仲良くしている姿は、ほんの少しうらやましがる