私の「折々のことば」~老いるってすばらしい
朝日新聞 2023年7月5日(水)夕刊より
私の「折々のことば」
「老いってやっぱりすばらしいと思います」
作家 若竹 千左子さんのことば
一人暮らしの老後を生き生きと東北弁でつづった前作「おらおらでひとりいぐもの」
新刊は「かっかどるどるどぅ」キャッチコピーは「みんなで生きる」
人間は成長しつづけるもの。衰えることもあるけど、年を経るにしたがってわかることも多くなる。老いることはわかること。
そして、「老いってやっぱりすばらしい」と、新刊紹介の記事の中で語る。
実は同年代。小説家を夢見て講座に通い、新人賞を受けてデビューしたのが63歳。大病を患い、その体験から「社会に目を向けたものを書きたい」と思い始める。
小説のなかの会話にウクライナの話も登場させる。
若竹氏「黙っていたら、戦争反対というのを声をひそめて言わなくちゃならない時代が来る」「何も言わないのはむしろ無責任」
まさしく同い年のものとして、自分にできることは何か、と考えさせられる。
「老いってすばらしい」
「流されるまま、言いなりにならない」
堂々と言いたい。
(本はまだ読んでいません)
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