日本の電灯電圧は世界最低だけど電流(電灯線断面積)は善戦

100Vの国は日本しかない、そして120V地域向けのスポット溶接機は日本ではまともに作動しない記事を書きましたが、

英国ドイツフランスの住宅ガレージの電源回りがしょぼいことに気づいて調べたところ、国によって少しずつ違うけれど住居分電盤ブレーカー容量は13-16Aが最大になっています【訂正】20A、32Aがありますが、コンセントを介さない直接接続する機器用。VVCケーブルでいうと住居の電灯線やコンセントアウトレットを1.5ミリで引くことはあっても2.0ミリは使わないし、20-30A容量の住宅用アウトレット(コンセント)自体が無い。そういう事情で英国の市販プラズマCNCを稼働してる場所はガレージでなく工場物件。

日本はエアコンとIHクッキングヒーター用に30Aまであります。IH普及のためJISが動いたようです。国際規格NEMA 6-30Pなのか。

黒いのは後発ですがNEMA形状なのか不明

北米の単相溶接機でよく使われるNEMA 6-50PもJISに規定されていますが、日本では製品は作ってないようです。

電力とは関係ないけどドイツはホビーでクルマを触るひとはゼロではないけどほぼいない文化です。住居に作業するガレージすらないのが普通。

CNCプラズマでブレーカー15Aだと切断プラズマの電圧電流は100V-30Aあたりが限度で鉄板だと5ミリあたりがドロス少なく切断できる限度、トーチ高さを多めにとるとその分電圧が上がって15Aブレーカーの上流の基幹ブレーカーが上がってしまう。それでホビー用途のガレージでのCNCプラズマが盛り上がってるアメリカカナダのあがっている動画見て真似してもがっかり、は日本も同じですが、ちゃんと電気工事する前提ならば日本は200Vの20-30Aが使えるから欧州よりマシです
ドイツの人プラズマカッターテスト。小さいほうで40A表示になってますね。動画10分くらいに分電盤を開けてごにょごにょ言ってます 「B16ブレーカーしかついてねえ」と。それだとカット電流30Aあたりまでですね。
当然25ミリ板の1回目カットは惨敗(動画では飛ばしてます)、2回目カットの前にブレーカーを交換して切ってます12分50秒あたりから

電気工事しないままのガレージに繋がってるブレーカーは日本もおそらく15A。そもそもプラズマと同時に作動させるエアーコンプレッサーだけで15A使ってしまいます。
必要電流が確保できても単相電圧200Vは世界最低なわけで、電圧不足でエラーが頻発する機械があるかもしれないですけど、いまのところ遭遇していません。