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ミニフライスのXYスライドテーブル一式を更新する作業1

こんにちは。
ミニフライスの再NC化してFUSION360での図面起こしとCAMがだんだんできるようになってきました。タイトル画像はXYスライドサドルにボールねじを沈める加工です。

旋盤やフライス盤をこのところいじっていますが、これらを販売するための開発をやっているわけではありませんで、

買おうと思ったら売っていない

からです。ご存じのように日本の住環境・地価の高さから、稼げない≒趣味の場所としてのガレージが貧弱ですから、そのジャンルのツール販売展開が貧弱すぎるのですね。
卓上コラム型フライス盤のNC化製品は売ってはいますが、「売れそうだから作る」アプローチの製品の作り手自らは使用してはいないのが伺えるやっつけ構成なわけで。
そもそも卓上コラム型フライス盤はXY移動して正確なドリル穴を開けるボール盤として使われることを想定した作りで、φ12ミリドリルを400rpm程度でスチールに掘るトルクがあることが要求されており、変速ギアボックス無しに高回転との両立は望めませんし、その低速でひざ型フライス盤でやるようにφ12ミリエンドミルでゴリゴリ横送りする剛性はありません。送りネジが細くてピッチが細かいから、ハンドルをひざ型フライス盤の2-3倍回さないといけなくて手動で横送り切削するための機械ではないです。
そういうことを考えずただNC化しても「数値移動できる卓上ボール盤」に毛の生えた程度にしかなりませんから。

X2ミニフライスはY軸ストロークが10cmもとれないので別機種から移植します。これはOptimumの一番小さいBF16用でY軸ストローク16cmです。X軸ストロークはX2と変わらず22cm程度、バイクパーツならトップブリッジの切削は不可能な大きさです。小さいのにテーパーGIB。

ボールねじと摺動軸との平行を出さないとスルスル動きません。

平行になるかどうか確認の仮プレート。

ミニフライスのテーブル幅が小さいのは欠点ですが、その欠点を良さに変えるため幅方向にステッピングモーターを配置せずタイミングベルトをかまして機械自体の設置寸法をコンパクトにします。キャビネットで囲ってクーラントぶっかけを避けて通ることはできませんが、箱サイズを小さくまとめたい、この配置なら幅90cmの箱で大丈夫。

凸形状ブロックはベアリングハウジング、右がステッピングモーター、先っちょだけモデリング。奥側にモーターボディがあり、ミニフライステーブルの左端手前に配置です。X-端まで移動させた位置で、ベースのY軸スライドの上を躱せると思います。ベルト張り調整はモーターブラケット長穴ではなくテンションプーリーを使います。

径が大きくてタップを使うのが現実的でないネジ切りもミニフライスNCでできることを確認。穴径もですがパーツが大きいと、旋盤で振り回すのに支障が出る可能性も。左ネジです。

まとめ

ミニフライスのY軸ストロークを増やすべく別機種のテーブル一式を加工。FUSION360の図面操作とCAMをかんたんな切削から学習中。