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第55回 喫茶店で読みたい本 #ブックブックこんにちは

ブックブックこんにちは!

このnoteは、東京・神楽坂かもめブックスの柳下恭平と札幌・北18条Seesaw Booksの神輝哉、2人の書店店主が好きな本のことについて話すPodcast番組「ブックブックこんにちは」の裏話をお伝えするマガジンです。

配信は予定通りできたのですが、すみません!尾道へ行っていたらディレクター日記はすっかり遅くなってしまいました!

突然ですが編集クイズ!

今回、いろいろ言い間違えが多くてですね、後からまるっと言い直してもらった言葉を大手術の末に編集で入れ込んで修正しているところがいくつかあります。わかりましたか?

収録中に言い間違えに気付いても、その場で指摘してしまうとテンションが変わってしまったり、ちょっとした緊張感が走ってしまう。なので、収録中は「どこを言い直してもらうか」をディレクターがメモしておいて、全ての収録が終わった後でその箇所だけ言い直してもらい、編集で該当部分を差し替えたりしているのです。

もしわかった方は、こっそりお便りフォームから教えてください!(でも結構わからないようにうまく馴染ませられた気がしてます。)

喫茶店の思い出

今回のフリートークは思い出の喫茶店。神さん、柳下さんそれぞれの懐かしい喫茶店に想いを馳せます。

いやあ、人それぞれ思い入れのある喫茶店ってありますよね。私は学生時代、たまに授業をサボって神奈川・鎌倉へ行っていました。お気に入りの喫茶店「ミルクホール」は、足を踏み入れると世界がセピア色に見えるような、深い歴史を感じられるところ。

当時、コードもわからぬまま入ったジャズサークルで全然アドリブもできず(当時はバイオリンをやっていました)、せめてCDを聴いて覚えたいと思うものの、弾けない劣等感からなかなか先輩におすすめを積極的に教えてもらいにもいけず......。

そんなとき、よく1人で本を読みに行っていたミルクホールでジャズが流れていることに気づいたのです。私の定位置は店の一番奥のカウンター。寡黙なマスターに恐る恐る「この曲はどなたですか?」と尋ねると、CDのジャケットを出してくれて教えてくれました。それから足を運ぶ度に教えてもらい、帰りは江ノ電からJR東海道線へ乗り換える藤沢駅でタワレコに寄り、当時安くなっていた輸入版のCDを買って家で聴く。それが一連の居心地の良いルートになっていきました。

みなさんも、思い出の喫茶店はありますか?ぜひそんなエピソードや感想もお便りでお聞かせくださいね。

お便りはこちらのフォームから✏️

港町、坂道、ノスタルジー

今回はお便りのご紹介から選書のテーマ「喫茶店で読みたい本」へ。ぜひ、神さんの素晴らしい、光景が目に浮かぶような港町・小樽での青春時代のエピソードを聴いてください!その話が進むにつれて、上がり続ける柳下さんのボルテージ。パンチライン連発です。私は収録本番のときから、聴きながらニヤニヤしてしまいました。

先ほども書いた通り、私は実家が神奈川で高校大学も神奈川でした。なので鎌倉は途中下車やちょっと乗り継ぎしただけで行ける思い出の場所。神さんの港町での青春エピソードを聴きながら「はいはい、わかるわかる!いいですよね海辺の街って!」なんて思っていました。

しかし、私はなにもわかってなかった。港町ってただ海があるだけじゃないんだって、今週身に染みて感じたんです。

ときどき(今回も)ブリッジで使っている「みなと組ブリッジ」というのがあるのにお気づきの方、いらっしゃるでしょうか?みなと組というのは、瀬戸内海は尾道にある因島(いんのしま)という島で野菜を育てるアイドル農家二人組のこと。ディレクター日記が遅れてしまったのは、そのみなと組の畑を見に行っていたからなんです。(すみません、言い訳です。)

畑で採れた芽キャベツをそのまま生で食べたのは初めて

その際、宿泊したのは因島の隣にある生口島の瀬戸田というエリア。SOIL SETODAという宿に泊まりました。部屋の窓一面に見えるのは海。時々「ぼーーーっ」というフェリーの低い音が響きます。フェリー乗り場からはうっすらとアナウンスも聞こえてくる。波は「ざざーん」という砂浜の音ではなく、港の護岸にチャプチャプとぶつかる音。

これぞ港町じゃないか!!(そういえばアイドル農家も「みなと組」って名前だ!)

SOIL SETODAからの景色

私は海辺と港町を一緒くたに考えようとしていたけれど、港町が持つ特有のロマンは、また違った趣があるのだと、全身で浴びて感じました。

そう思ってPodcastを聴き直してみたら、思い浮かべる景色がまた変わってきた!皆さんもぜひ、旅先などで何か思い出した「ブックブックこんにちは」のエピソードがあったら、聴き直してみてください!

そんなわけで今週の選書はこちら。

神チョイス『喫茶店で松本隆さんから聞いたこと』 山下賢二著(夏葉社刊)

柳下チョイス「アイザック・アシモフならなんでもいい!」
→たとえば『黒後家蜘蛛の会(2)』『永遠の終わり』(早川書房刊)

選書の理由はPodcast本編でぜひお聴きください!

それではまた来週!

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