第69回 幾多の死戦をくぐり抜けた精鋭と呼べる本 #ブックブックこんにちは
ブックブックこんにちは!
東京・神楽坂かもめブックスの柳下恭平と札幌・北18条Seesaw Booksの神輝哉、2人の書店店主が好きな本のことについて話すPodcast番組「ブックブックこんにちは」。このnoteは当番組ディレクターの山本リオが裏話をお伝えするマガジンです。
今日は東京から三重に向かう道中でこれを書いております。相変わらず移動の多い日々を送っています。(またディレクター日記の公開が遅れた言い訳です!すみません!)
先日は大分空港から羽田に戻る飛行機の中で、隣に座ったトルコ人の紳士から「君は本を縦に読んでいるの!?」と驚かれました。たしかに縦書きの言語って世界中を見渡せば少ないのかもしれません。旅先で現地の言葉の本を見る機会って、確かにあまりないですもんね。飛行機という距離感だからこそ彼も気づいたのかも。直後に東京で入ったモンゴル料理屋さんで聞いた話によると、モンゴル語も縦書きだそうです。
オープニングトークの雑談多めな二人の影響を受けて、うっかり私も余談がながくなってしまいました!本編はこちらから聞いてください!
神楽坂にアルパカがいる🦙
編み物好きとしては毛糸が気になっていたアルパカ屋さんだったのですが、本編でも話している通り、そう、本当にアルパカがいたんです。そして柳下さんの「僕、〇〇の才能だけはあって!」というお話が時々驚きの方向に広がるのですが、今回も「そんな才能まであったのか……」という発言が飛び出していますので、どうぞお楽しみください🐏
そして神さんからは山菜採りの話からギョウジャニンニクのお話に。余談ですが、ギョウジャニンニクを扱っているお店に出くわすと、ついつい親近感から頼んでしまいます。ギョウジャ=行者ということで、名前の由来が修験道の行者(つまり山伏)らしいのですが、私の実家が山伏寺ということがあって、なんだか嬉しくて頼んじゃうのです。いつか神さんのギョウジャニンニクレシピ、いただきたいです!
幾多の死戦をくぐり抜けた精鋭と呼べる本
今回はお便りにあった本の整理をお二人がどうしているか?というお話から、怒涛の、怒涛の、怒涛の勢いですごい情報量になっています。音源編集をしながらPodcastの投稿概要に書くタイムテーブルをいつも作っているのですが、大変だった!だって40冊分もあるんだもの!がんばって書き出したので、ぜひ本編を聴いて、気になった本の詳細は投稿概要からチェックして、よかったらかもめブックスやSeeSawBookで探してくださいね◎
そして、この本の幅広さと量に圧倒されてしまったのですが、さすが神さん柳下さん、と思いました。小説から漫画から実用書まで、本当に広い。中には読むためだけではない本も登場していました。
そんなお二人が絞り込んだのはこの2冊。
神チョイス『八月の光』フォークナー著(新潮社刊)
柳下チョイス『声の物語』クリスティーナ・ダルチャー(早川書房刊)
これだけあれば、神さん・柳下さんにとっての「幾多の死戦をくぐり抜けた精鋭」であり、みなさんにとっての精鋭だという本もあるのではないでしょうか?まさに同じ本、というわけではないのですが、私はこの収録を聴きながら北原白秋の詩集を買った時のことを思い出しました。白秋は、私の地元・小田原にもゆかりがある人物。「白秋の散歩道」として、彼が好んで歩いていたルートが今も残っています。
それでも、まぁいつか読むだろうと思っていて、なんだかんだちゃんと詩集を読む機会を持つことがないまま大人になってしまいました。初めて買ったのは、東京でも地元・小田原でもなく、香川。高松にある「なタ書」という予約制の本屋さんへ行ったときに手にした白秋の詩集に心を奪われ、買ってから近くの喫茶店で読んだり、帰りの飛行機でも読み返したり。
みなさんにとっての精鋭も、よろしければおたよりでお聞かせください◎
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